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日本語の複文の焦点について

いま、日本語教師の勉強中です。 複文のときの、焦点についてです。 基本的に、話し手が言いたいことは後件だと思うのですが、 「お金があったら、車を買いたい」 ➠ 焦点は後件 「お金があれば、車が買える」 ➠ 焦点は 前件 このように、文法書やネットに書いてありました。 では、「てから」「て」「あとで」「まえに」「とき」「なら」 などのときは、一体どこに焦点があるのでしょうか。 「手を洗ってから、食事する」 「帰って、テレビを見る」 「テレビを見たあとで、勉強する」 「テレビを見るまえに、勉強する」 「アメリカに行ったとき、Aさんに会う」 「あなたが 行くなら、私も行く」 「春になると、桜が咲く」 どなたか、ご教授いただけませんでしょうか。 よろしくお願いいたします。

みんなの回答

  • kine-ore
  • ベストアンサー率54% (808/1481)
回答No.4

学校文法では「文の組み立て」(構文論)の側面から「文の種類」を三種類に分けています。 ①主語と述語の関係が一組だけの<単文> ②分の成分の中に主語述語の関係を含む文<複文> ③単文が並立の関係で二つ以上並んだ文<重文> ここで複文は「節(主述の関係の二文節を含んだ文の成分)」が次の通り多種になっています。 ①主部の中に節がある ②修飾部の中に節がある ③述部の中に節がある ④接続部の中に節がある ⑤独立部の中に節がある このようなあまりに多様な複文なので、日本語教育では、次のようにまとめています。 ①重文も複文に含める(この場合は前文と後文は並列の関係) ②複文では従属節と主節という見方をする(この場合は後文が主文) 参照:「日本語教師の広場 単文・複文・重文」 https://www.tomojuku.com/blog/sentence/ ですから端的に言えば、複文の中でも「帰って、テレビを見る」のような重文なら前後同格、それ以外は全て後文が主文となります。 文の構成に関して日本語教育で難しいの単なる「焦点」などではなく、一連の文脈の中での、ボイス(使役や受身)やアスペクト(動作・出来事の局面の問題)、またテンス(時間の前後関係)やムード(意志や確認など)といったカテゴリー上での実質的意味の相関にかかわる問題ではないでしょうか。

mochimochi0501
質問者

お礼

こんにちは。ご回答いただき、ありがとうございます。 ご記載いただいた内容よくわかりました。 お教えいただいたリンク先の内容とともに、もう一度よく考えてみます! ご回答にお時間をいただき、本当にありがとうございました<m(__)m>

  • petertalk
  • ベストアンサー率69% (156/225)
回答No.3

>基本的に、話し手が言いたいことは後件だと思うのですが、 >「お金があったら、車を買いたい」 ➠ 焦点は後件 >「お金があれば、車が買える」 ➠ 焦点は 前件 >このように、文法書やネットに書いてありました。 全て間違いです。 話し手の言いたいことは、文章全体を読んでから把握するものです。 例1: 「お金があったら何をしたい?」 「私はお金があったら旅行がしたい」 「僕はとりあえず貯金しか思いつかないな。君は?」 「お金があったら、車を買いたい」 この場合では、言いたいことは後件です。そのため、前件を省略して、 「車を買いたい」とだけ答えても会話が成立します。 例2: 「どんな条件が揃ったら車を買いたいと思う?} 「私は免許を取れたら車を買いたいです」 「僕は親の車が壊れたら自分の車を買いたいな。君は?」 「お金があったら、車を買いたい」 この場合では、言いたいことは前件です。そのため、後件を省略して、 「お金があったら」とだけ答えても会話が成立します。 逆に「車を買いたい」とだけ答えても、会話は成立しません。 このように、会話はその時の話題に従って交わされるものなので、 話し手の言いたいことは、その場の話題の流れによって決まります。 前後関係も話す相手も話題もわからないのに、 話し手が言いたいことがわかるはずもないでしょう。 これは日本語とか文法とかいう以前の、 世界中のコミュニケーションの法則です。 日本語教師の勉強中とのことですが、将来の生徒さんに、 日本語は、前後の話題の流れとは関係なく、接続助詞だけで言いたいことがきまる言語だ、 などと教えるつもりですか? それよりも、質問文中にある文法書やネット情報は間違いだと気づき、 文を1つだけ抜き出して、接続助詞だけを見ても、言いたいことは判断できない、 文章全体をしっかり把握するように、と教えるべきだと思いますよ。

mochimochi0501
質問者

お礼

petertalk様 ご回答いただき、本当にありがとうございます。 皆様から教えていただいたことをもとによく考えておりました。petertalk様、他の方がおっしゃるように、接続詞だけで焦点が決まらないことがよくわかりました。 もう一度よく考えてみます。 この度のご回答に感謝申し上げます。

  • D-Gabacho
  • ベストアンサー率64% (1057/1649)
回答No.2

わたしの記憶している限り、日本の高校までの学校教育で、日本語文法に関して「焦点」という用語は扱っていませんでした。 ネットで検索したところ言語学に「焦点」という用語があるようですが、その定義は質問者さまのいう「話し手の言いたいこと」とは少々違うようです。 また、仮に質問者さまのいう「話し手の言いたいこと」を「焦点」と定義したとして、 「お金があったら、車を買いたい」 ➠ 焦点は後件 「お金があれば、車が買える」 ➠ 焦点は 前件 だとは、自分には思えません。ふたつの文に違いがあるようには見えませんし、真剣に車を買うことを検討している人なのか、車はお金があった場合の一例として思いついただけで大した思い入れはなく、今お金がないことをとくに気にしている人なのかによって、話し手がどこに重きを置いているかも違ってくると思います。 日本の国語教育では、まとまった長い文章の中から、筆者の最も言いたいことを見出すというのは、よくある問題の形式ですが、「手を洗ってから、食事する」「帰って、テレビを見る」のような、ごく短い文を前半と後半に分けて、どちらが話し手の言いたいことか判断するような問題は、おそらく扱っていません。問題にする意味がないからだと思います。 Wikipedia焦点(言語学) https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%84%A6%E7%82%B9_(%E8%A8%80%E8%AA%9E%E5%AD%A6)

mochimochi0501
質問者

お礼

D-Gabacho様 詳しく教えていただき、本当にありがとうございます。 おっしゃるとおり、学校教育では話し手の言いたいことだけを問題としていましたね!ご回答いただきました内容をもとにもう一度よく考えてみます。 この度は、お時間をいただき本当にありがとうございました!

  • Nakay702
  • ベストアンサー率79% (10005/12514)
回答No.1

以下のように考えます。 >「手を洗ってから、食事する」⇒後件(食事するが、手を洗ってから)。 >「帰って、テレビを見る」⇒後件(テレビを見るが、帰ってからのこと)。 >「テレビを見たあとで、勉強する」⇒前件(テレビを見るが、そのあと勉強でも…)。 >「テレビを見るまえに、勉強する」⇒前件(テレビを見るが、それまで勉強でも…)。 >「アメリカに行ったとき、Aさんに会う」⇒後件(Aさんに会うが、それはアメリカに行ったとき)。 >「あなたが 行くなら、私も行く」⇒後件(私も行く。ただしあなたが行くなら)。 >「春になると、桜が咲く」⇒後件(桜が咲く。それは春になると)。

mochimochi0501
質問者

お礼

Nakay702様 教えていただき、本当に全然わかなくて困っておりました。 書いていただいた内容をもとに、もう一度よく自分でも考えてみます。この度は、誠にありがとうございました!