みなさんが温室効果のシステムをかかれていますので、
CO2がなぜ赤外光を吸収するのか、という事についてだけ書いておきます。
分子が光(などのエネルギー)を受け取ることによって、励起する事は
ご存じですよね。
しかし、それはどんなエネルギーでも良いわけではなくて、
励起するのと同じ大きさのエネルギーでないといけません。
つまり、始めのエネルギー状態から遷移した後のエネルギー準位に移るのに
必要なエネルギーということです。
この温室効果の原因は、CO2の「振動状態」の励起に必要なエネルギーが、
丁度赤外領域にあることなのです。
つまり、赤外線を吸収することによって、振動準位があがってしまうのです。
熱とは分子の振動であると言うことはご存じですよね。
つまり、より激しい振動をしているわけですから、この時点で熱に変換されているんです。
また、このCO2はもちろん赤外線の放出により、また基底状態に戻ることもあるでしょう。
この再び放出された赤外線は、みなさんが書かれているように再吸収・宇宙空間への
放射となります。
また、基底状態に戻らず、別の振動準位にだんだん移って行くことも考えられますが。
以上のことは、CO2に限らず、赤外線を吸収する気体分子全てに当てはまります。
ですから、地球温暖化をくい止めるためにはCO2だけでなく、フロンやメタンなど
大気中に大量に放出されている温室効果ガスも考えなくてはいけませんよね。
お礼
回答ありがとうございました。 こんなに詳しい説明が来るとは思ってもみませんでした。 大変参考になりました。