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中国は大型の国産旅客機を作れないのですか
墜落したのはアメリカのボーイング社のものです。ロシア製を使っているかと思ったら、アメリカ製でしたが国産は無理なのでしょうか。
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いま、まともな旅客機を作れるところはほぼないのではないかなと思うくらいです。 日本国産の中型旅客機構想だったMRJは絵に描いたような迷走の挙句に文字通りの「船頭多くして船山に上る」と完全に座礁して凍結という名の断念に至りました。 現在の世界の旅客機を作る会社はほぼボーイングとエアバスの2社だけです。 このうちボーイング社はB737Maxでとんでもないケチをつけました。B737Maxはシステム上の欠陥で2度も墜落事故を起こしたのです。そして各部調査や内部告発によって、ボーイング社が事実上飛行機が作れない会社であったことが判明しました。 今の飛行機は日本を始め世界中の様々なメーカーがそれぞれ部品を開発してそれを持ち寄ってボーイングで組み立てるようになっています。だから、ボーイング社の人はそれぞれの部品がどんなものかというのを全然知らないのです。 「世界中の企業が部品を持ち寄って組み立てている」という点ではエアバス社も同じです。今のところエアバス社の飛行機で何か深刻な問題が起きているというものはないですが、同じ構造的なリスクを抱えている点では同じです。ましてやエアバス社はそれぞれ言葉が違うフランスやドイツやオランダやイギリスが集まって構成している会社ですからそこも大丈夫なのかって心配がありますね。 航空機はハイテクの塊だし、技術の継承がないとゼロから作るのは大変なので世界で売れるものとなると難しいですね。私もさすがに中国製の飛行機はできるなら遠慮したいです。
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- eroero4649
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>戦闘機についてはフランスやイギリスも国産で作っていないのでしょうか。 現在イギリス、ドイツ、イタリア、スペインの各国はこれらの4か国で共同開発したユーロファイタータイフーンという戦闘機を使っています。ドイツ語圏であるオーストリアもユーロファイターを使っています。 これらの4か国は次の戦闘機も共同開発しようねという話にはなっているものの、予算不足から話は前に進んでいません。なにしろあのメルケル前首相は軍縮派だったので、ドイツ空軍は一時期は使用可能な戦闘機が0になるということもありました。だけど今、ドイツと国境を接する国でどこがドイツに攻め込むのかって話でもありますね。 今回のウクライナ侵攻で、ドイツは慌てて再軍備することになりました。 フランスはラファールという戦闘機を使っていますが、見た目がユーロファイターによく似ています。それもそのはず、元々フランスもユーロファイターの共同開発国と一緒に戦闘機を開発するつもりでした。それが政治的な理由で決別することになって、最終的にフランス単独開発になったのがラファールです。ヨーロッパでフランス以外でラファールを採用しているのは、ギリシャ空軍とクロアチア空軍です。 他のNATO各国は、アメリカの軍用機か旧ワルシャワ条約機構の国なら旧ソ連のミグを使っていると思います。 戦闘機ってね、今はもう超絶な金食い虫なんですよ。例えばアフガニスタンのムジャヒディンを攻撃するのにA-10を使ったら、それだけで何億円じゃないですか。ムジャヒディンひとり殺すのに何千万円かけるつもりだになりますよね。そういうコスパが悪い戦争に耐えられなくなったから、アメリカはアフガニスタンから撤退したのです。 おまけにそのムジャヒディンがどっかからスティンガー対空ミサイルでも手に入れていてそれで反撃されて撃墜でもされたらとんでもない大損害です。 なのであの天下のアメリカ空軍が、スイス空軍が退役させたF-5戦闘機をあえて中古で購入したんですよ。それに加えて、ベトナム戦争のときに使っていて退役させていたOV-10という「プロペラ攻撃機」を引っ張り出してきて再利用しているんですよ。ムジャヒディンを殺すのにはジェット機じゃ速度が速すぎるんですね。ジェット戦闘機じゃ運用コストが高すぎるのです。 だから最近はOV-10のような「コイン機」と呼ばれる主にプロペラの小型攻撃機が人気なのです。 私はそのうちA-1スカイレーダーを再生産でもするんじゃないかって思うくらいですよ。1945年(終戦の年!)に初飛行したスカイレーダーは究極のプロペラ戦闘機といってもいいもので、大型爆撃機B-17に匹敵するほどの爆弾搭載量を持ち(これは最近人気のブラジルのコイン機であるエンブラエルの倍の搭載量です)、運動性能にも優れていてベトナム戦争でジェット戦闘機を撃墜した世界唯一のプロペラ戦闘機として航空戦史にその名を残しています。 まあ次世代の攻撃機というのは主力はドローンになってゆくと思います。そう遠くない将来に、原則完全自動運転になるでしょう。
お礼
そういうものかと目が回るようでした。やはりお金の問題に帰着するのですね。ものづくりも戦争も結局お金かと思うと複雑な気持ちになります。ウクライナでロシアは採算を度外視しているようでもそうでもないのでしょうか。どうせなら、誰かが兵器オリンピックとか戦争オリンピックを提唱しないかとさえ思います。いくらお金がかかっても都市破壊よりはましではないでしょうか。
- eroero4649
- ベストアンサー率32% (11082/34532)
>戦闘機などは相当の性能のものを作っているようですが、旅客機までは手が出せないのでしょうか。 現在戦闘機の開発をしているのは、アメリカとロシアと中国のみです。中国はロシアの一歩遅れくらいの感じで、ロシアは予算不足などからかろうじて細々とやってる程度です。 日本は前回回答したMRJと同じで完全に座礁しました。「心神」という仰々しい名前だけがついてそのままです。だいたい日本がこういう仰々しい名前をつけてるときは文字通りに神頼みになったときです。 ヨーロッパは事実上諦めてます。 唯一残るアメリカですが、F-22とF-35を作ってるのはロッキードマーティン社です。ロッキードはあの田中角栄のロッキード事件のロッキードで、あの頃は旅客機も作ってましたが旅客機部門は撤退して今は軍用機に専念してます。 F-22はボーイング社も作っていたと思います。 そのF-22とF-35の調達も遅々として進まず、ロッキードマーティンも「こんだけしか作らねえなら採算が合わねえから作るのやめるぞ」といったことがあったと思います。
お礼
戦闘機についてはフランスやイギリスも国産で作っていないのでしょうか。武器もやはり商品なのですね。
- dragon-man
- ベストアンサー率19% (2711/13693)
無理です。そもそもエンジンが作れない。戦闘機だってロシア製のスホイのコピーです。自力では米軍のF35に対抗出来る戦闘機は作れない。中国の技術はその程度のものです。だからプーチンがウクライナで転けても、習近平が雇います。
お礼
そうですか。中国にも弱いところがあるのですね。
- q4330
- ベストアンサー率27% (768/2786)
中国はC919という大型機を作ってますよ 国外では外国の耐空証明がとれないため自国内でしか運用できません。 https://www.afpbb.com/articles/-/3334495
お礼
全く知りませんでした、写真だけでも見てみたいと思いました。
- watanabe04
- ベストアンサー率18% (295/1598)
日本製の航空機も世界基準に合わずに断念しました。 ましてや技術力の弱い中国や韓国製など作ることはできても 安全なものはできないでしょう。
お礼
戦闘機を作っていますから作れないこともないのでしょうが、作る意味がないのでしょうか。
- konaharuhi
- ベストアンサー率19% (12/63)
中国でも旅客機を作る技術はあると思いますが、米国で型式認可を受けるノウハウが乏しいのでしょうね。中国国内では飛行できても国際線としては型式認可を受けないと、その国では飛ばせません。 日本でも、三菱がスペースジェット(旧MRJ)を開発しましたが、米での型式認可がなかなか取れそうもなく開発凍結になりました。 それなら、既に認可を受けた航空機を購入したほうが効率的です。
お礼
アメリカの飛行機を使っているのが印象的な感じがしました。
- Sasakik
- ベストアンサー率34% (1695/4882)
>墜落したのはアメリカのボーイング社のものです。 ボーイング737は、旅客機としては小/中型クラスで、大型の範疇には入らないんですが・・・それは置いといて・・・ 中国は、大昔にボーイング707の予備部品を元に旅客機(運輸707)を組み上げたことがあり、爆撃機(H-6)も国産化している。 新しい旅客機も、737と競合する150席クラスのC919が2022年中に中国の航空会社に納入が開始される予定であるほか、290席クラスのC219がロシアと共同開発中なので、技術的には十分可能なハズ。 なんだけど・・・大型旅客機の需要は限られていて、ボーイング/エアバス相手の市場に食い込むのは難しいし、何よりも、国家レベルで軍事優先な状況。かつてのソ連のように、優秀な航空技術者は軍用開発に振り向けられて。民間旅客機開発が立ち後れているんだろうな。
お礼
なる程ですね。潜在的にはほかの分野と同じくかなり可能性を秘めているのですね。
お礼
戦闘機などは相当の性能のものを作っているようですが、旅客機までは手が出せないのでしょうか。