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ボーイングやエアバスの旅客機は、一部の大型機を除いて双発機がメインです
ボーイングやエアバスの旅客機は、一部の大型機を除いて双発機がメインですが、逆にイリューシンやツポレフなどのロシア製旅客機は双発機が少なく、三・四発機が多いように思います。 その差は何でしょうか?
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現在の旅客機用エンジンの主流派、低燃費・低騒音の高バイパス比ターボファンエンジンになりますが、この分野においては、民生エンジンの開発に力を入れてきた欧米の航空機用エンジンメーカーに優位性があり、欧米製エンジンを搭載したボーイング777やエアバスA-330が長距離洋上飛行能力を持っています。 一方で、ロシアの航空産業は、旧ソビエト時代に軍事優先で成長してきたため、(高騒音・高燃費の)ターボジェットや低バイパス比ターボファンなどでは実績を積んでいますが、旅客機に使われるような高バイパス比ターボファンエンジンが”置いてきぼりを食らった”面があり、いまだに欧米製に匹敵するエンジンは完成していません。 また、現在は、国際民間航空機関 (ICAO)が課した「ETOPS(Extended-range Twin-engine Operational Performance Standards) 」という 双発旅客機のエンジン1基が何らかのトラブルで停止し、エンジン1基のみでの飛行する場合の飛行可能な時間 についてのルールがあり、ETOPSの認定を受けるためには、信頼性の高いエンジン(と機体の組み合わせ)が要求されます。 http://ja.wikipedia.org/wiki/ETOPS/LROPS 同等の機体は作ることができても、現状ではETOPS認定を受けられるだけのエンジンはない・・・そのため、多発化して”お茶を濁している”のでしょう。
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- bin-chan
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トレードオフでしょうね。 エンジンが多いと故障時の信頼性は高くなる。でもメンテナンス費用と騒音が大きくなる。
お礼
細かい説明をありがとうございました。 ロシアを含む旧東側諸国の航空会社が冷戦後に例え若干高くともボーイングやエアバスの航空機を導入した理由がわかる気がします。