締切済み

なぜ日本は旅客機が造れないのか

2007/03/24 10:42

第二次世界大戦時、日本は「零戦」等の名機を作り連合国側を恐れさせた。戦後、日本は独力で「ＹＳ－１１」旅客機を造った。しかし、今の日本は外国旅客機製造会社からの発注で胴体の一部を造る等”町工場”レベルに下がってしまった。世界を席巻した自動車産業とは雲泥の差だ。なぜ日本は旅客機が造れないのか？ボーイング・エアバス社レベルのジェット機は無理としても、”今何かと話題”の「ボンバルディア：ＤＨＣ８－Ｑ４００及びＤＨＣ８－Ｑ３００」の機種クラスは造れないのか？

jumpup
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nidonen
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2007/03/25 19:23 回答No.12

　コストを無視すれば作れます。それだけの技術力は間違いなくあります。しかし、このコストは一企業が負担できるほど小さくないので、どうしても政府の援助が必要となります。　ところが日本政府に援助の意思があるかないかを別にして、政府援助で航空機を作ってしまうと、国際競争力を阻害する独占禁止行為として、米国とＥＵが輸出を認めないことは間違いありません。実際、エアバス対ボーイングにおいても、それぞれが相手に対し「政府から不当な補助金を得ている」と提訴の構えを見せるなど、牽制しあっています。　エアバスがラッキーだったのは、いまほどＥＵが経済的に強くなる前に会社を立ち上げることができた点です。ボーイングでは、軍用機や衛星など民間機以外の部門のほうが売り上げが大きく、軍需産業は政府補助と切っても切れない関係ですから、これまた援助が受けやすかったのです。　また、ブラジルのエンブラエルはもろに国策企業ですが、発展途上国なので先進国からお目こぼしされているのが実情です。ボンバルディアはカナダ企業ですが、米国にとっては重要なパートナーでもあり、たとえばエンジン製造大手の米プラット・アンド・ホイットニーでは同社のカナダ法人が米国にとって大事な存在なので、やはりおめこぼしを受けています。　もとより飛行機製造は軍事と密接な関係をもつことから、どうしても政治との関わりが無視できません。ロシアのアントノフ設計局が生き残れるのもロシア軍・ロシア政府との関係が大きいからです。日本だと三菱や富士重工が軍用機を細々と作っていますが、最前線の空力は米国製ですよね。そういう政治的都合から、旅客機の開発もできないのが現実なのです。 ※三菱は７０人乗り程度の旅客機を開発していますが、これはエアバスやボーイングと市場がぶつからないので大丈夫なのです。

goodpro
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2007/03/25 09:22 回答No.11

前の方と同じで、「造らない」とおもわれます。技術に関しては日本が数段上ですし、やろうと思えば軍事機も作れるでしょう。しかし、軍事機を作ったりもしたら、アジア各国から「平和国家、日本」の印象を丸つぶれされ、さらに「反日運動」（特に、中国や韓国）や「憲法」「世界大戦の再勃発」「北朝鮮の核開発強化」など、世界各国から非難を浴びてしまいます。　台湾に新幹線技術（車両提供）ができるくらいですから、旅客機は製造可能です。　新幹線を作り上げた人の中に、空軍の技術者がいるくらいですから...。

aip-lw1125
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2007/03/24 13:05 回答No.10

他の方もおっしゃっているように「造れないのではなく造らない」のだと思います。戦前の飛行機メーカーは財閥の資本があって生産でき、さらに国家の強力なバックアップがあったので国力を挙げて生産できました。戦後は、大型旅客機の大量生産を先行して行ったアメリカが圧倒的優位に立っています。この手の産業は初期投資が莫大ですから、産業界の強い要望や政府の強力なバックアップがないと、ほとんどのメーカーは失敗を恐れて手を出しません。ただし、タービンブレードや機体のハニカム構造などで日本は多くの先端技術を持っていて、町工場の大田区がないとボーイングの飛行機は作れないそうです。