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こんな「が」の遣い方あるんですね。
私の好きな作家柴田よしきさんの「草原のコック・オー・ヴァン」(文藝春秋)の中に、「十一時を過ぎるとランチ客が入り始め、すぐに忙しくなった。栗と鶏の煮込みは好評だったが、栗ご飯も好評で、二種類のランチはともに二時を過ぎるまでに売り切れてしまった。」(p.85) この「煮込みは好評だったが、栗ご飯も好評で、」の文中の「が」です。みなさんは、このような遣い方に、心当たりありますか。
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小倉生まれで玄海育ち、口も荒いが気も荒い。
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- kine-ore
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#4です。 >純粋に「そして」と言い換えられる「が」って、自分は遣ってないなぁと思ったんです。 : ここでは「そして」「それから」よりはもっと累加性のこもった「それに」「おまけに」に近い用法にあたるでしょう。 ともあれ、読んでもらう文章では接続助詞「が」の逆接以外の用法は分かりにくいので避けるようにと文章作法本では教えています。 ただ、この作品の場合は自身のためのメモランダム形式をなぞっているのだとみれば、何より簡潔さの勝った「が」も十分納得できます。
- kine-ore
- ベストアンサー率54% (808/1481)
学校文法で、接続助詞の内、次のものは逆説と並列の関係の両方の用法があるとして挙げられています。 「が」 逆接・確定:冷たいが、平気だ。 並立:才能もあるが、努力もある。 「けれど・けれども」 逆接・確定:冷たいけれども、平気だ。 並立:才能もあるけれども、努力もある。 「て・で」 逆接:見て見ぬふりをする。 並立:優しくて親切だ。 「つつ」 逆接:知りつつ知らん顔。 並立:歌いつつ舞う。
お礼
ありがとうございました。並列であるらしいことは、気づいていました。純粋に「そして」と言い換えられる「が」って、自分は遣ってないなぁと思ったんです。ご指摘の例文は、「才能もあるけれど努力もある」という風に言っちゃいますから。
- petertalk
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辞書に載ってますよ。 接続助詞の「が」は、 ①「…ところ」の意味になる、共存的事実を接続する用法と、 ②「…けれども」の意味になる、食い違う事柄を接続する用法があります。 ①の例:「きのうお訪ねしましたが、たいそうお元気でしたよ」 ②の例:「声をかけたが、答えがなかった」 以下、広辞苑からの抜粋です。 ➋(接続助詞)活用語の連体形を受ける。 ①前後の句を接続し、共存的事実を示す。「…ところ」などの意。今昔物語集16「巳の時ばかりなりける―、日も漸く暮れぬ」。狂言、萩大名「下京辺によい庭をもたれた御方のござる―、これに唯今宮城野の萩が盛りでござる」。「きのうお訪ねしました―、たいそうお元気でしたよ」 ②転じて、前後が反対の結果になり、食い違う事柄に移行したりする意を表す。「…けれども」の意。平家物語6「熊野の別当湛増も平家の重恩の身なりし―、其も背いて源氏に同心の由聞えけり」。「声をかけた―、答えがなかった」
お礼
ありがとうございます。「そして」と言い換えられる「が」に気が付いた次第です。広辞苑の記載は知っておりますが、恥ずかしながら「共存的事実」という難しい説明は分かりませんでした。ご指摘の「お訪ねしましたが、元気でした」の「が」は確かに「~したところ」とも取れますが、ひょっとして元気でないのか心配で訪れたという意味合いもあるように思われます。
- KoalaGold
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期待していなかった時の意外性として普段でも使われていると思います。 期待通り、予想した通りなら、「煮込みは好評だったし、栗ご飯も好評で」となるでしょう。
お礼
ありがとうございます。「が」というと、どうしても反対の意味の文が続くと思い込んでいたようです。なる程ですね。
お礼
ありがとうございます。村田さんですね。確かに!