「液状化」とは、一般的には地震など水分が多い地盤が振動する事で引き起こされる現象ですが、
この質問では地中の「水分過剰」で起こる地盤の緩みと解釈します。
「谷」と呼ぶ地形では谷底に「沢」があり、地中の余計な水分は沢に排出され流れる構造です。
質問の事例は地中で余計に溜まった水分で地盤が緩む事から起こる現象なので、通常の「谷」では沢に排水されるので起こりにくいと考えて良いです。
「谷」で起こる可能性は少ないですが、谷の「上部」で地盤の能力を超える水分が溜まった時に、その地盤が液状化する事を考える必要はあります。
先日の「熱海」が該当する事例です。
谷の上部に「造成」された場所が2ヶ所ありました。
造成で森林が切り開かれ「地肌が剥き出し」になっていた事で降雨による水分の殆んどが地中に貯留され、それが造成地の地盤を緩める原因になったと考えられます。
造成されていた1ヶ所は「盛り土」されただけで排水能力は全く無く、最初から緩い地盤だったと考えられます。
そこに能力を越える降雨が染み込んで地形を保てなくなり、一気に土砂崩れとなって沢を流れ落ちたものが、あれだけの大規模なものになってしまったのです。
お礼
詳しく教えて頂いてありがとうございました。