おもしろいな!と思って調べたことをまとめてみます。
■「頻度の副詞」とは次の13種類程度を考えておけばまず妥当かと思います。
1)always, 2)usually, 3)generally, 4)often, 5)frequently, 6)not always, 7)sometimes, 8)occasionally ,9)seldom, 10)rarely ,11)never ,12)regularly, 13)hardly
■「命令文」中の「頻度の副詞」の位置:
それを直接的に項目立てをしているものが(たぶんあらかたの予想にたがわず)見当たらなかったので、「個別に語法を調べる」しか今回は手がなかったです。そこで、上記13種類の頻度の各副詞について、語法に詳しいジニアス英和における、「命令文中位置」の記載を探しました。理由は、語法を詳述する傾向のあるこの辞書では、実用の実績があれば、きちんと言及されている率はかなり高いからです。結果、9個の副詞で非言及ですが、4個の副詞で、命令文での位置が、きちんと言及されていました。結構高確率ですね。そのうち3つが命令文との共存事例でした。これは、「頻度の副詞」の各語義から想像される「命令文との相性」の印象とほぼ合致します。言及のあった頻度の副詞について示します。
1) always: 命令文では「文頭にも」置ける:■Always■ be kind.
4) often:命令文では「文尾」が普通:Come and see us ■often■. たびたび遊びにいらっしゃい.
9) seldom: 命令文には用い「ない」:用いないのだから例なし。
11) never:《まれ》命令文の「文頭」: ■Never■ break your promises!決して約束を破るな。
■「外国語」として英語を使うので、通じればよいとのスタンスで押し通すなら全然気にしなくていいわけですが、英文としての使用の頻度からくる自然さも気にするなら、ある程度、命令文と頻度の副詞との相性がそんなに良いわけではないかもしれない、という私の個人的な危惧の感覚をお伝えしておくは意味あることかもしれません。たぶん、頻度の副詞でなくて、頻度を示す慣用句(at all times、from time to time等)など、他の語句に言い換えてしまうのではなかろうかと、推察したのですが、もちろんこれは推察の域をでません。
考え違いなどありましたらご指摘頂ければ幸いです。
出典:ジニアス英和改訂版・英文法解説改訂三版