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磁性材について教えてください
永久磁石(硬磁性材)は温度を上げたり衝撃を与えると磁気を失くすようですが、軟磁性材も磁性材でなくなる(磁気に作用しなくなる)のでしょうか。 これは内部でどういうことが起こっているのですか、又 昇温と衝撃の他に一瞬でも良い磁気がなくなる方法は有りませんか、 低レベルで教えてください。
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Josquinさんの回答が少し違うので補足します。 磁石(強磁性体)は磁区とよばれる磁場の向きのそろった区域がいくつかあつまってできています。 磁石になっている磁性体は磁区の向きがそろっているため、外部からみて磁力があるようにみえます。 この状態はエネルギーが高い状態なので、 衝撃を与えると磁区の向きが変わり、より安定な状態に変わります。 すると外部から見て磁力が減ったように見えます。 キュリー温度と呼ばれる温度(これは磁石の種類によって違う)以下では磁区には自発的に磁化が生じますが、 それ以上では磁化が自発磁化はありません。 なので、強磁性体は温度を上げると本質的に磁石ではなくなります。温度を下げたときに磁力がなくなっているのは、磁区がお互いの磁力を消すように並びなおすからで、磁性体でなくなったわけではありません。 硬磁性、軟磁性は保磁力が大きいか小さいかの違いですので、どちらでも上の話は成り立ちます。 磁気がなくなる方法を探してらっしゃるようですが、 磁気というのがよくわかりません。 たとえ外部からみて磁力をもっていなくても、キュリー温度以下であれば強磁性体は磁化していますし、外部磁場にたいして強く反応します。(磁石に引かれる) 外部の磁束に反応しないようにしたいのでしたら 温度を上げるしかありません。 電圧を加えると磁化率が変わる物質もありますが、0にするのは無理です。 磁性体を引き付けないようにしたいのでしたら 光や電子線、放射線など、とにかく刺激を与えてやれば 磁区の反転が起こりえますので、多少は磁力が弱くなるかもしれませんが、ほとんど分からないでしょう。 私が聞いたことのある用途ではすべて温度を上げることで対処しています。
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- パんだ パンだ(@Josquin)
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磁石になるということは、電子のスピンが一定の方向に揃うということです。これは、硬磁性でも軟磁性でもおなじでしょう。 温度を上げると、熱擾乱で電子のスピンの方向がバラバラになっていき、やがて磁石では無くなってしまいます。 一瞬で磁石では無くす方法に光(レーザー光)を当てるという方法が使えることがあります。
補足
電子のスピンの方向がバラバラになる件わかりました有難う御座いました。 申し訳ありませんが レーザ光を当てる件もう少し具体的に教えて頂けませんか お願いします。
補足
解りやすいご回答有難うございます 回答いただいた中の電圧を加えると磁化率が低下する物質を教えてください 私の目的は 例えばパルス状の電流を加えると その電圧が最大になった時だけでも磁化率が0に近くなる(磁気に反応しなくなる)ものが有ると大変ありがたいのですが よろしくお願いします。