そうですね、まずは一生懸命勉強して、有権者(当然、学者も自衛官も含む)の「ほとんどを魅了できるような、説得力ある演説」をする能力を獲得することでしょうね。
付いていけば俺も私も、みんなが幸せになれると思い込ませなければなりませんので、誤字脱字に相当するような言い間違いや、底の浅い経済論などをしていてはダメです。
国語学者や経済学者を恐れ入らせる程度の学識も必要でしょう。林先生から「それは誤用です」とか突っ込みが入るようではダメ。
自衛官をして心から従わせ、死地に赴かせるだけの軍事知識も必要。ヒトラーのような伍長程度の軍事知識では、今の時代では「寝ぼけてんじゃねーよ」と言われてオシマイでしょう。
ナンバー2を粛正するだけの冷酷さも必要でしょう。ナンバー2がいると、いつ反逆されるか分からず、従って独裁は無理。必ずナンバー2と相談し同意をえなければならない、ことになります。
メンタルも強くなければなりません。ヒトラーはノイローゼになるほど疲れ果ててノルマンディー上陸作戦の時には「なにがおきても起こすな!」と言いつけて(睡眠薬を飲んで)眠っていた由。一方で、反逆を心配して常々「自分の許可なしの行動は一切許さない」と言っていたので、ドイツ軍は迅速な対応ができませんでした。
今の世の中、独裁者になるのは、かなり難しいことになっています。