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じゃがいもといんげんのコンパニオンプランツの作り方
- じゃがいもといんげんをコンパニオンプランツにすると、良い効果があるという情報がありますが、具体的な植え方についての情報が不足しています。
- コンパニオンプランツとしてじゃがいもといんげんを組み合わせる場合、(1)畝に交互につくるか、(2)じゃがいもをつくり、畔にいんげんをつくるかのどちらが良いのか不明です。
- 畝にじゃがいもといんげんを交互につくる場合、株間の間隔についての具体的な情報が必要です。また、畝にじゃがいもをつくり、畔にいんげんをつくる場合も同様の情報が欲しいです。
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- bannzaiusagi
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質問者様が期待されている良い効果とは具体的に何なのでしょうか。 コンパニオンプランツのいんげんをジャガイモの傍で作ると言うのは根粒菌から作られる窒素をジャガイモに吸収させて肥料の使用を節約する目的だそうです。別段有機栽培を目指している訳で無いなら普通の栽培にならってジャガイモに堆肥や肥料を使う予定であるなら隣り合わせで植える必要も無いと思いますが・・・。 「良い事」と言うのが他の効果を期待しての事なら、いんげんとジャガイモは隣合わせて植える必要は無いでしょうね。 もしジャガイモに堆肥も肥料も使う上にいんげんを近くに植えるなら窒素が過剰になってしまい芋の生育に影響しますし、堆肥も肥料も使わずいんげんを植えれば窒素以外の肥料成分が不足しジャガイモ自体の生育(特に芋部分)が悪くなります。 個人的にはマメ科の窒素をいんげんから供給し肥料で与える量を節約する目的なので、他のコンパニオンプランツほどの良い事までは期待できないと思いますけど・・・。 ジャガイモには与える肥料成分が最適に混ぜられている「ジャガイモ肥料」が購入できてこれを使えば簡単に育ちますし、いんげんを使ってしまうと使える肥料は窒素分が極端に少なくてリン酸やカリ分の多い比率の肥料を探しだして使う事になり、かえって面倒の様に感じますが・・・。 ジャガイモは結構丈が高く育ちます。なので近くに蔓なしいんげんを植えてしまえばジャガイモの陰になり育ちがひ弱になり通気が悪くて莢が腐る事も。蔓ありいんげんを植えれば上に伸びるのでメタケの支柱を建てる必要があり今度はジャガイモが陰になってしまう・・・。 良さそうな方法は幅広い畝を作り、広めの間隔少なくとも30cm以上離しながら2列の植え穴を交互にずらしながらジャガイモと蔓なしいんげんを植える事でしょうか・・・。 一列に同じ種類を植えるなら南側に丈が低い蔓なしいんげん北側にジャガイモ、2列にジグザグに2種を植えていくのも良いかもしれません。 でも私なら手間がかかっても北側に蔓ありいんげんの畝を作りメタケ支柱を組んで一列植え、南側にジャガイモの畝を作って一列に植えるかも。蔓ありの方が味も収量も良いし支柱に上っている分通気が良く光が良く当たります。間に通路を作ると収穫も腰を曲げず楽だし、お互い畝が別な分ジャガイモの株元の土増しを行ってもいんげんの方へは影響が及ばないですし。ただしどちらにしても一種類一列が原則。 どちらの種類も同じくらいの株数植える事になりそうで、家庭菜園の広さによっては一緒に植える事でジャガイモの収量はジャガイモだけを何列も植えるのよりも確実に少なくなりそう。私ならジャガイモの採れる数が減ってしまうならわざわざいんげんと一緒には植えないと思います。蔓ありいんげんはわざわざメタケを用意しなくても使っていないビニールハウスの骨を支柱がわりに誘導すれば楽ですし。 コンパニオンプランツが「良い」というのは漠然としたイメージで、はっきりとは使用目的が決っていなかったり、どのように作用してくれるのか理解できていないと利用しても効果はでないうえに、相性の良い悪いがあるので畑に植える種類の場所を良く考えないと他の野菜には逆に良くなく収量が下がる事もあります。 個人的には一緒に植えるとお互いの生育が良くなるもの以外は現代農業(特に畑が狭めな家庭菜園では)わざわざ一緒に植えるまでもないとの考えで、虫を葉から出す臭いで追い払う目的なら鉢植えや小振りのプランター植えにして通行の邪魔にならない様に畝横に置いたり種類によっては株間に置くのでも効果は出るのです。ただ、コリアンダー(パクチー)などバンカープランツの場合囮に使うので畝から離して畑横の通路や草地などに置くのが望ましいです。 最初から目的がはっきりしていても作用がちゃんと理解できていないと思ったほどの効果は望めません。でも外国の専門書など読んで作用が理解できてて使い方が適切なら栽培条件によっては劇的に効く事も。 北海道ではブロッコリーは春植えなので初めて苗を買って庭に4本植えた時青虫予防にと、当時コレクションしていたミント類の鉢植えを何種類か株間を広めにとってあったビニールマルチの上と4株を囲むように何鉢か置いておきました。ミントの葉が放出するメントール(使えるのはペパーミントの系統や和種薄荷の系統。メントールを含まないスペアミントの系統は効果が弱すぎ不可)が卵を産み付けに飛んでくる蝶を寄せ付けないとコンパニオンプランツについての洋書で読んでいたからです。 ミントは地面に直接植えてしまうと根が地中に伸び続け沢山生えて蔓延る上に、抜いても抜いても生えて来て厄介なため鉢植えにし、鉢底穴から根が逃げて芽吹かない様に鉢底皿をあてておきました。夏になりブロッコリーの葉が大きくなると蝶が目ざとく見つけ飛んできました。その日は晴れていて無風、日差しも強かったのでメントールが多く放出されていた様で、メントールの香りがまるでバリアの様にブロッコリーを守っていたらしく、室内のベランダから眺めていると蝶はその上空2メートル少しくらいの高さのところで暫くうろうろと飛び回っていましたがとうとう諦めて飛んでいき、苗を植え付けた時に木酢液を噴霧した程度でミント類を置いてからは無農薬なのに全く葉に虫が付かず、出来た蕾は当時農協の青果部門で収穫スケジュール担当だった家族に、規格よりは少し大きいけど蕾も硬く売り物に引けを取らないと誉めて貰えたほどの物が採れ美味しくいただけました。 ただブロッコリーの栽培時期が違う本州ではこの方法は無理むりかも。これは成長期途中のあまり株が大きくないミント類を使ったのが良かったようです。知り合いに話したところ、知り合いは茎が長く育った和種薄荷を刈ったものを通路に敷いてみると、多くの葉が萎れる過程でメントールが多く出すぎて逆に良くなく野菜の葉が焼けたように傷んでしまったとか。 効果を良くしようとするばかりに使い過ぎれば別な面での不都合がでてしまう事もあるのも踏まえ(比率の違う肥料に変えると扱いや調整が面倒)、まずはダメもとで無駄に成っても大丈夫な数株くらいから試してみるのが良いでしょうが、確実に収量を上げたくて期待しての最初からの利用だとリスクが大きくなる場合もあり得るので、「良いから」と初めから沢山の株に行ってみるのは収量が大幅に減ってしまった時の落胆も大きく、完全有機栽培や昔の外国の畑が広大なのに良い肥料や薬剤の入手が難しかった時代の技術を、日本の家庭菜園や現代農業技術に組み合わせての実践というのはなかなか難しいと思います。