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ガルガンチュアとパンタグリュエル:王と学者の楽しみを描く古典翻訳
- François RabelaisのGargantua and Pantagruel chapter XXIVからの文によると、日々の課題は最初は困難だったが、後には王の娯楽に近くなるほど楽しくなった。
- この文章は楽しく、面白く、楽なので、学生の勉強ではなく王様の娯楽に思える。
- 簡単な英文なのに、難しい日本語にすることに苦労したが、本は読んでいて笑いが止まらないほど面白い。
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質問者が選んだベストアンサー
これだって、はじめはややこしいように見えて、ちょっと慣れると、易しいし、面白いし、しかつめらしい学者の仕事というよりは、殿様のお遊びって感じだよ。
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- Nakay702
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再度の「お礼コメント」を拝見しました。 >>僧院にいて「アンチ(反)修道院」を実践している場面 >"anti-church" Abbey of Thélème,の事でしょうか? それでしたらそこまでまだ物語は進んでいません。 ⇒はい、おっしゃるとおりです。またぞろ、早とちりをしたようで…。 (◜_◝!) 確かにAbbeye de Thélèmeでの一件を意識していたと思います。そこつの仕業をフォローしてくださり、わざわざ確認くださり、該当箇所をご教示くださって、どうもありがとうございました。 >もしも、またガルガンチュアで翻訳したい言い回しがでてきたら、質問文に物語のどの箇所なのかという情報も入れておくようにします。 ⇒恐縮です。どっちが質問者で、どっちが回答者か分からないような事態が起こることしばしばですが、そうしていただけると助かります。 >僧院にいなくとも、ガルガンチュアは、勉強やら運動やら、その他もろもろを頑張っていますので、「修行者」でもピッタリです。 ⇒野球の「ドンマイ」にも勝るご配慮、ありがとうございます。では、先の訳文もそのままとさせていただきますね。変えるとしても、「学徒」くらいしか思いつきません(苦笑)。 >いくら無宗教の私でも他人の信仰をバカにする話は好きではありません。それこそ、異文化を認めないみたいで良くない気がしますし。 ⇒同感です。異質性を排除せず、多様性をよしとし、異文化親和を高めるような意識を持ちたいです。まして世界の諸関係が政治力学で動き、大国の思惑に引きずられる傾向のある今日であってみれば、なおのことそういった人間共通の生身の個々人を基本に据えて接するような心的態度を忘れないようにしたいと思います。 >こんなに面白く、こんなに「あ、そういえば!!?」と思いもよらない視点から、腹筋が崩壊しそうなほど面白く批判する本は、私は大好きですね。(笑) ⇒さすが、読み込んでおられるお方の実感ですね。それに引き換え、当方の何という体たらく! 随所の回答不備、どうぞ「笑って許して」くださいね。 遅ればせながら、改めて解説などをのぞいてみて、(1)「ガルガンチュア」とは、フランス中世の物語に出てくる大食漢のこと。(2)ラブレーはその中世の物語の続きを書くような筆致でこの話を書いていること。(3)その関係で、実は、「ガルガンチュア物語」より「パンタグリュエル物語」のほうが先に書かれたこと。(4)ラブレーは、エラスムスに心酔し、彼を師と仰いでいた(「私の内にあるよきものは、すべてあなたからいただいたものです」などとしたためた書簡を送っている)こと、などをはじめて知りました。 ユマニスト的人間性に目覚め、人間と森羅万象の本性を探求しながらも諧謔の精神を忘れないラブレーへの愛着心がさらに強くなりました。 >OKチップなしで ⇒お心遣いくださり、ありがとうございます(さし上げるべきはむしろこちらの方です)。今回も楽しい経験をさせていただき、感謝にたえません。重ねてお詫びとお礼申しあげます。どうぞ今後ともよろしくお願いします。
お礼
ご回答ありがとうございます。 >(1)「ガルガンチュア」とは、フランス中世の物語に出てくる大食漢のこと。 意外なところからラブレーはインスピレーションを受けて執筆する事になったのですね! >(2)ラブレーはその中世の物語の続きを書くような筆致でこの話を書いていること。 >(3)その関係で、実は、「ガルガンチュア物語」より「パンタグリュエル物語」 >のほうが先に書かれたこと。 パンタグリュエルまで読み進めていませんので、一体どうなっているのか分かりませんけど、まあ、きっと面白い展開なのだと思います。 >(4)ラブレーは、エラスムスに心酔し、彼を師と仰いでいた ルネッサンスはすごい人だらけですね! 読みだしたら止まらなくなりそうです。 もっと読書の時間が欲しいものです。 今回もありがとうございました! また宜しくお願い致します。
補足
ご回答ありがとうございます。 すいません、突然大風邪ひきまして、お礼コメント書く元気もありません。 とりあえず、今回は報告まで。 また改めてお礼コメントは書かせてもらいます。
- Nakay702
- ベストアンサー率79% (10004/12513)
「お礼コメント」をありがとうございます。 >どうやら英訳に二パターンあったようです。そうとは気が付かずthenとthanの違いには気づけませんでした。(ちなみに私の手持ちの書籍ではthanでした。) ⇒なるほど、そういうことでしたか。ご丁寧にありがとうございました。#3さんの引いてくださったmieux ~ queもthanに近い感じですね。 >scholarって意外に苦労しました、(…)仕方ないから、類語辞典を引いてみる。 すると、修行者というものもありましたが、その時は「修行者もいいな。」とは気が付きませんでした。 意外に自分以外の人が使ってくれると、そこで初めて気が付くと言うものもあるのだと気が付きました。 ⇒僧院にいて「アンチ(反)修道院」を実践している場面、と読んだのがこの訳語にした主因かも知れません。何しろ、「偽善者の巣窟である中世風修道院制度に対する痛烈な風刺」というのが、ラブレー作品の身上とするところと意識し、その人間賛歌やルネサンス人の批判精神に心酔していますので。 >#3さんが見つけてくれた原文によりますと、un passe-temps de roiですから、なんと、 the recreation of a kingという英訳(かすかに意訳?)から原文に近い翻訳になるという奇跡が起きてしまいましたね! ⇒怪我の功名ってところですかね? おっと、すぐ図に乗るのが誰かの悪いクセ、単なる偶然だというのに。 >ふざけているようで結構真面目な話ですので、 ⇒私も、昔、カバヤ文庫とかいう抄訳版 ―実際はひどい縮刷版― を、しかも斜めに「見た」記憶しかありません。episodicな話を細切れにしてつなげたような感じですので、話の全貌や当時の社会背景など知る由もありませんでしたが、それでも、偽善ならぬ偽悪の痛快さ・心地よさ、『ドン・キホーテ』にも似たノベラ・ピカレスカ(悪者小説)的奇行や糞尿譚を面白がった覚えがあります。
お礼
再度のご回答ありがとうございます。 >#3さんの引いてくださったmieux ~ queもthanに近い感じですね。 本来フランス語は全く分からないのですが、たまたま引用箇所が「ほぼ英語のフランス語」だったので読めました。 なので、そこまでフランス語原文を論議できるほど、私は分かっていません。 ただ、よくよく考えましたら、thenバージョンは単なるミスプリですよね。 2パターンあったというよりも、、、。 一字違いで気が付かず失礼しました。 >僧院にいて「アンチ(反)修道院」を実践している場面 普通にキリスト教らしい生活をしていますが、「僧院」という単語は見なかった気がしました。 私が見落としていたのかも知れないと思って、英語版ウィキであらすじを読んだのですが "anti-church" Abbey of Thélème,の事でしょうか? それでしたらそこまでまだ物語は進んでいません。 あらすじ的には、この箇所↓になります。 After some indifferent education at home, he is sent to Paris https://en.wikipedia.org/wiki/Gargantua_and_Pantagruel#Gargantua 今までの質問は、詩や名言の翻訳と言う形式だったので、こういう問題は無かったのですが、一応小説という形式ですと、こういう問題もありますね。 また、詩や名言だけの質問に戻せばいいのかも知れませんが、もしも、またガルガンチュアで翻訳したい言い回しがでてきたら、質問文に物語のどの箇所なのかという情報も入れておくようにします。 ただ、僧院にいなくとも、ガルガンチュアは、勉強やら運動やら、その他もろもろを頑張っていますので、「修行者」でもピッタリです。 翻訳に問題があったのではなくて、誤解があったようなので、これから気を付けます。 >偽善者の巣窟である中世風修道院制度に対する痛烈な風刺」というのが、 >ラブレー作品の身上とするところと意識し、 宗教をこバカにするだけだったら、誰にでもできますし、普通はいくら無宗教の私でも他人の信仰をバカにする話は好きではありません。それこそ、異文化を認めないみたいで良くない気がしますし。 しかし、こんなに面白く、こんなに「あ、そういえば!!?」と思いもよらない視点から、腹筋が崩壊しそうなほど面白く批判する本は、私は大好きですね。(笑) >ルネサンス人の批判精神に心酔していますので。 私も心酔しております。 今回もありがとうございました。 今後とも宜しくお願い致します。 (OKを使い切ってしまい、火曜日になっても補充されませんので、すいませんが、OKチップなしでお礼コメントのみとなります。)
- SPS700
- ベストアンサー率46% (15297/33016)
#1です。補足です。 >>(日)「つまり、学生(もしくは学者)の勉強いうよりも、王様の暇つぶしと言う方がより似ていた。」と書いてあるように見えます。 おっしゃる通りです。 >>というわけで、「研究書」と「書いた」はどこに書いてあるのか、私には分かりません。 僕の誤訳です。申し訳ありません。
お礼
再度のご回答ありがとうございます。 > 僕の誤訳です。申し訳ありません。 「弘法にも筆の誤り」ってやつですね! 了解しました。 >殿様が暇つぶし すっかり、こちらにお礼を忘れていましたが、こちらも名訳ですね! 私なんぞはなかなか言いたい言葉が出てこないので、いつも苦労します。 今回も勉強になりました、ありがとうございます。 今後とも宜しくお願い致します。 (すいませんが、OKチップが切れてしまいましたので、このご回答に進呈できません。)
- SPS700
- ベストアンサー率46% (15297/33016)
#1です。補足です。 どこかの図書館にあったもので、原文は、こんな調子かな、と思います。このlequel の後が、お示しになった英訳にあたるところなんでしょう。 Ainsi fut gouverné Gargantua, et continuait ce procès de jour en jour, profitant comme entendez que peut faire un jeune homme, selon son âge, de bon sens, en tel exercice ainsi conti-nué, lequel, combien que semblât pour le commencement difficile, en la continuation tant doux fut, léger et délectable, que mieux ressemblait un passe-temps de roi que l’étude d'un écolier. これ、はじめはややこしいように見えて、ちょっと読み慣れると、易しいし、面白いし、学者の研究書というよりは、殿様が暇つぶしに書いたって感じだよ。 とも
お礼
再度のご回答ありがとうございます。 「フランス語を読めないのですが!」と思わずコメントしようと思ったのですが、英語にそっくりなので意外に読めました。(笑) (仏)commencement =(英)commencement (仏)difficile=(英)difficult で、「初めは難しい」ですね。そんな感じで、en la continuationで「続けていくうちに」、 ressemblaitで「似てる」、un passe-tempsで「暇つぶし」と、、、。 それでも、私のなんちゃってフランス語読解では、ご回答いただいた翻訳の以下の箇所で、 >、学者の『研究書』というよりは、殿様が暇つぶしに『書いた』って感じだよ。 『』内の箇所が見つかりませんでした。個人的には英訳と同じことが書かれているように思えます。 翻訳と言うよりも、学校の和訳の宿題風に訳しますと、 ・(仏)que mieux ressemblait un passe-temps de roi que l’étude d'un écolier. ・(英)that more resemble to the pasttime of a king than the study of a scholar. に見えますので、(フランス語が分からなくても英語と似ているので) ・(日)「つまり、学生(もしくは学者)の勉強いうよりも、王様の暇つぶしと言う方がより似ていた。」と書いてあるように見えます。 というわけで、「研究書」と「書いた」はどこに書いてあるのか、私には分かりません。 もしお時間がありましたら、教えていただけると助かります。ありがとうございました。 今後とも宜しくお願い致します。
- Nakay702
- ベストアンサー率79% (10004/12513)
またまた楽しいご質問をありがとうございます。 以下のとおりお答えします。 まずはテキスト件から、 >Which, although at the beginning it seemed difficult, became a little after so sweet, so easy, and so delightful, that it seemed rather the recreation of a king, then the study of a scholar. ⇒この引用部分を、添付してくださったwikiで確認してみましたところ、文末近くが少し違っていました。 つまり、それによると、 Which, although at the beginning it seemed difficult, became a little after so sweet, so easy, and so delightful, that it seemed rather the recreation of a king than the study of a scholar. となっていました(, then → than )。以下では、こちらのテキストにしたがって述べさせていただきますね。 私訳:lived in room13さんのお訳とほとんど同じです。 《それは、始めのうちはむずかしそうに見えましたが、ほどなくとても快適で、簡単かつ楽しいものでしたので、修行者の研修というよりはむしろ、王様の気晴らしのように思えてきました。》 *冒頭の「それ」とは、先行文中で述べられている、「日々の教育課程の中で続けられた修養」といった意味です。 ☆なお、このテキスト部分は、《ガルガンチュアの武勲によって国王から与えられた僧院で守られるべき「規則」はただ一つ、「汝の好きなことを行え」(ガルガンチュア第一の書)というものであった》というくだりの辺りでしょうね。
お礼
ご回答ありがとうございます。 >となっていました(, then → than ) これは失礼いたしました。 こうしたミスがないように、ネット上から該当箇所をみつけてコピペし、その上で回答者様達に安心して開けるリンクを貼っておこうと思いまして別途ウィキソースのリンクも貼ったのでした。どうやら英訳に二パターンあったようです。そうとは気が付かずthenとthanの違いには気づけませんでした。すいません。 (ちなみに私の手持ちの書籍ではthanでした。) >ほどなくとても快適で、簡単かつ楽しいものでしたので、 #1さんへのお礼欄でも書いたのですが、so sweet, so easy, and so delightfulの箇所が、英語だと三つも形容詞を持ってきても全く違和感がないのですが、日本語で「とっても楽しくて、とっても簡単で、とっても愉快」というとどうしても幼稚な感じがしてしまい、この箇所は難所でした。(結局私は、形容詞を三つも並べる自然な文章が出てこず、ズルして二つに減らしました。) 省略することなく、読んで楽しい文章に仕上げられたのは、流石だと思いました。 >修行者の研修というよりはむしろ、 ここも、私はずいぶん苦労しました。 scholarって意外に苦労しました、ニュースでscholarという単語が出てくれば脊髄反射で「学者」と答えられますが、「学者」でいいのか分からない、、、。(#1さんは使われていて、私の直観とは異なり、とても自然な日本語でした。)仕方ないから、類語辞典を引いてみる。 すると、修行者というものもありましたが、その時は「修行者もいいな。」とは気が付きませんでした。 意外に自分以外の人が使ってくれると、そこで初めて気が付くと言うものもあるのだと気が付きました。 >王様の気晴らし 「気晴らし」は出てきませんでしたが、#3さんが見つけてくれた原文によりますと、un passe-temps de roiですから、なんと、 the recreation of a kingという英訳(かすかに意訳?)から原文に近い翻訳になるという奇跡が起きてしまいましたね! 私個人としましては、確かにrecreationは「気晴らし」ですけど、どちらかというともっと「遊び」的要素が強い気がしました。 偶然かも知れませんが、作者がより伝えたいことを、短い文中から読み取れたのはすごいですね。 >このテキスト部分は、 まだそこまでは読み進めていませんが、最終的にそうなる事は、あらすじを読んでから読み始めましたので知っておりました。 ただ、個人的にはふざけているようで結構真面目な話ですので、本当にそういう結末になるのかな?と思えています。 どうも、ありがとうございました。 また今後とも宜しくお願い致します。
お礼
ご回答ありがとうございます。 とにかく the recreation of a kingだけでもうまい事訳したかったのですが、とにかく出てこなくて、困っておりましたが、 >殿様のお遊びって感じ 「これだ!」と思わず心の中で叫びましたね! 個人的な感覚ですが「the recreation of a king(王様の娯楽)」と言っても「堅苦しい高貴な遊び」と言いたいわけじゃない、「贅を尽くした遊び」(?)(これも、いい表現じゃないですね)みたいなニュアンスで言いたい場合に、「王」だとどうしてもフォーマルな感じがして、「一体何と言えば?」と悩んでおりました。 「殿様のお遊び」とは、まさに私が探していた表現でした! そして、so sweet, so easy, and so delightfulの箇所も、英語だと三つも形容詞を持ってきても全く違和感がないのですが、日本語で「とっても楽しくて、とっても簡単で、とっても愉快」というとどうしても幼稚な感じがしてしまい、この箇所も難所でしたが、 >易しいし、面白いし、 よくこんなに自然に持ってこれましたね。 前回は、誰にでも書けそうな文章で名訳を持ってこられましたので「ずるいなあ、こんな簡単に訳して。」と思っておりましたが、今回は紛れもなく文章の高等技術を用いられておりますので、心の底から「御見それ致しました!」と言えます。 いつも回答さんの文章力を尊敬しております。 今後とも宜しくお願い致します。