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オメプラ服用 イミプラ→デシプラ 変換 遅くなる

オメプラゾールを連日服用している患者が、イミプラミンを服用すると、イミプラミンからデシプラミンへの変換が遅くなる。 その理由を薬物代謝の変動の観点から説明してください。 よろしくお願いします

専門家の回答 ( 1 )

回答No.1

こんにちは。肝代謝酵素に関する薬物相互作用についての質問ですね。 イミプラミンは肝代謝酵素チトクロームP450(以下CYP450)のうち、CYP2D6が関与していることが分かっています。 また、CYP1A2、CYP3A4、CYP2C19の関与も考えられています。 これらの代謝酵素によりイミプラミンはデシプラミンに変換されます。これが前提です。 オメプラゾールはCYP2C19及びCYP3A4により代謝されますが、競合的に結合するためイミプラミン側から見ると代謝酵素を奪われている(阻害されている)ということになります。 イミプラミンのメインの代謝酵素がCYP2D6であるため、オメプラゾールによる代謝酵素阻害の影響は「遅くなる」という程度で済むものと思われます。 ご参考になりましたら幸いです。

mi-chanhaneco
質問者

お礼

以前のオメプラゾールの質問に引き続き、こちらの質問にも答えてくださり、本当に助かりました。イミプラミンとオメプラゾールのそれぞれの代謝酵素の種類や、同じ代謝酵素のために、競合的にその酵素を奪い合うという性質がよくわかりました。ありがとうございました。

ココカラファイン 薬剤師(@cocokarafine) プロフィール

ドラッグストア・調剤薬局を全国約1300店舗展開しているココカラファインのWEB担当薬剤師です。 健康、美容についての気軽な相談相手として「お友達以上お医者さん未満」のような存在を目指してます。 ...

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