さまざまな場合が考えられますが、単純化して正午前後に太陽が真南の方角に来た際(南中と言います)にできる高さ1メートルの棒の影の長さを考えます。1日のうちではこのときに影の長さが最も短くなります。
1年で見ると影が最も短いのは太陽の高度が最も高い(天頂近くに来る)ときなので、夏至のときです。また影が最も長いのは太陽の高度が最も低いときなので冬至のときです。
このとき、それぞれの南中高度は、次の式で求められます。
夏至のときの太陽の南中高度(度) = 90 - (その場所の緯度) + 23.4
冬至のときの太陽の南中高度(度) = 90 - (その場所の緯度) - 23.4
ご質問の場所の緯度を北緯35度(京都・静岡あたり)だとすると、太陽の南中高度は夏至のときは78.4度、冬至のときは31.6度です。
高さ1メートルの垂直に立てた棒の影の長さは、
夏至のとき 1÷tan78.4度=0.205…メートル
冬至のとき 1÷tan31.6度=1.625…メートル
約8倍長さが伸びます。ご質問の場合、隣の建物とご質問の花壇との距離(「幸い少し距離がある」というその「距離」です)をxメートルとし、最も影が短いときの影の長さをx+1メートルと仮定すれば、最も長いときに8倍に伸びれば影の長さは8x+8メートルとなり、隣の建物との距離xを引いた、7x+8メートルだけ侵入する計算になります。単純化していますので実際は少し違うかもしれませんが…。
お礼
ありがとうございました。よくわかりました