自治会活動や町内会活動があるとしましょう。
何らかの催し、例えば、盆おどり大会だったりゴミ拾いだったりが行なわれたりしますよね。
このとき、自治会や町内会のレベル・段階でとどまっている状態が「住民参加」です。その活動には参加はしているけれども、既にできあがっている組織の中でだけ活動している、とでもいうようなイメージです。
これに対して「住民主体」とは、上述したような枠を越えて、各々のニーズを大きく1つに統合した上で、新たな活動を住民が中心になって築いてゆく取り組みを言います。
例えば、自治体活動の中で、他地域の自治会との話し合いや交流の機会を持ったときに、地域の住民の高齢化の進行が問題提起されたとします。
この問題提起の過程で、例えば、「もう少し広い地域範囲で一体となって見守り活動をやってみようじゃないか、組織化しようじゃないか」という声が高まっていったとしましょう。そして、次第に具体化してゆくとしましょう。
この具体化の動きが「住民主体」です。
要は、読んで字の如くではあるのですが、住民たちが自らのニーズを自分たちが中心となって動きながら具体化させてゆく、ということこそが「住民主体」で、既にできあがっている組織(行政が主導しているものを含みます)にただ加わるだけの段階は「住民参加」に過ぎない、ということが言えます。
お礼
Kurikuri-Maroon様 どうもありがとうございました。