「労働組合幹部=共産主義」…ということではありません。
また、労働組合は職業でもありません。
労働者の生活安定を目的として、
労働者が団結することで会社や社会に影響力を持とうとしたのが「組合」という形になったものです。
「共産主義」とは
独裁や資本主義による一部の権力者が社会を支配して、それによって労働者が搾取の対象とされることを嫌い、
労働者階層が社会を主体的に先導するべきとする考え方が、主義思想の始まりとなったものです。
共産主義の「労働者が社会の先導主体であるべき」という考え方が、
労働組合の「労働者が影響力を持つ」ことを目的とする考え方と一致するため、
「共産主義者」が「労働組合」を支援する構図として出来上がっているのです。
現代の労働組合は労働者の生活安定を目的とするため、組合幹部は労働者の損失ともなる「会社滅亡」を避け「会社の安定」を考えることも役割の一つとなってます。
共産主義者は資本主義の「会社支配者」とは「思想的」に対立する立場であり、
組合幹部の「会社の安定」を求める「現実的」な立場とは趣を異にする部分があります。
お礼
そうなんですか、労働組合にも色んな会派があったんですね。 ありがとうございます。