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日本の米の未来とは?
- 日本の米の現状と将来について整理します。
- 日本の米の供給と需要のバランスについて、今後の展望を考察します。
- 日本の米に関する政治や利権の影響についても考えてみます。
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そもそもコメ政策を考える農林水産省がどうしていいかわからないから、そりゃ迷走もするってものですよ。 まずもって農業政策には二律背反する問題があります。消費者側は「安い野菜(コメ・肉等々)を食べたい」と願います。一方生産者は「苦労して育てた作物は、高く売りたい」という当然の要求があります。 食べ物が安くなれば農家は貧乏になり、食べ物の値段が上がれば消費者の生活は苦しくなります。どちらも幸福になる方法がないのです。 また日本では零細の農家がほとんどです。農地そのものが広くない。アメリカやオーストラリアの農家なんかは「地平線の向こうまでオラの畑」ってのがありますが、日本では北海道の農家だってそこまで規模は大きくありません。だから効率が悪いですよね。各戸でコンバインや農機具を用意して、家族単位でやる。キャパシティが小さいのです。当然生産効率も悪く、コスト高にもなります。 これを解決する有効な方法は、農業の法人化です。農業の会社を作って、生産者はそこの社員になれば、効率が劇的に改善されます。 しかしこれって要するに「地主と小作人」に分かれるわけですから、小作人になり下がったサラリーマン農家は生活が不安定になります。一部では会社を立ち上げて農業をやろうという人たちもいますが、それは少なくとも江戸時代から続く地域の家族・共同体システムを破壊しかねないのでなかなか進みません。 工業生産品が職人によって作られるものから、工場での大量生産の時代になることで、多くの業種で職人が消滅しました。同じことが農業でも起きる可能性があります。 小麦の自給率なんてね、上がるわけがないんだ。そもそも小麦はコメと違って同じ土地で毎年生産できない。土地を休ませないといけないのです。だからだだっ広い土地が必要。しかもコメの生産効率は、小麦の1.5倍です。小麦は土地の三分の一しか使えず、しかもその広さで獲れる量はコメに比べると約70%になってしまいます。そんなもの誰が作るのかよって話ですよね。 だから日本では稲作に向かない土地では蕎麦が作られていたんです。蕎麦も生産効率が悪い作物なのですが、土地は休ませなくていいし、生命力が強いんです。日本各地には蕎麦の名産地ってのがありますが、長野だの秩父だのといった高地で気温が低くて稲作に必要な大量の水がなくて日当たりも悪い、要するにコメが作れない場所なのです。 コメの消費量が下がるのは仕方がないです。私も少なくとも週の半分はラーメンやスパゲティ、ハンバーガーやお好み焼きといったような小麦の製品をお昼ご飯に食べ、夕食では炭水化物ダイエットでご飯を食べません。私はまる一日コメを食べない日も珍しくないのです。似たような人は世の中大勢いると思います。1993年に歴史的な不作によりコメ不足騒動というのが起きましたが、よく食の愛国者は「またあれが来たらどうするんだ!」というのですが、私は「もしまたああなったら、ラーメンかパスタかパンを食べる」と答えます。あのとき、タイ米を大量に輸入しておいて捨ててしまったんですよね。あんな愚かなことは二度としてはいけない。 蛇足: 最近私は、タイ料理やカレー、チャーハンやピラフにはインディカ米のほうが美味しいと思い始めています。
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- nagata2017
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米1kg 500円として 小麦粉は1kg 130円から パスタ1kg 175円 日本の主食は高いのです。 お米の通販のセールスの電話がかかってくることがありますが その生産地の人たちは 三食お米で 昔と変わらない消費量のようですが こちらの消費量を聞くと びっくりしています。そんなに少ないの と。 都会人の米の消費は減っていますね。 上に書いたように 安い粉 パスタ 乾麺のほうが多いかもしれません。 日本の米は 高度経済成長の時代に サラリーマンの給料は毎年あがるのに 農家は土地の面積が変わりませんから生産量も同じ。すると値上げしかありません。農家の票が欲しい政治家は 毎年値上げしてきました。 しかし 一般大衆からの票も欲しい。そこで値上がりぶんは政府が負担して 販売価格は低いままに抑えた。すると 一定のラインを越えると逆ザヤに。 そうやって政府が毎年値上げしてきた結果 高価な主食になった。 それが配給米制度が廃止されるまで続いたんですね。
お礼
ありがとうさん
- nannkaiporks
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戦後アメリカの植民地のように、余った米国産小麦を買わされ、パンの普及が始まりました。 70年代には米を食うとアホになるというデマまで流して米離れを起こしました。 そして米の輸入を余儀なくされ、どんどん減反政策は進められ、休耕田が増えました。 そこには道路や宅地が作られ、面としての田畑が消えていきます。 そんな状態で大規模農業はできませんし、欧米などに対抗できません。 最近では田畑を持つ者同士が集まり、企業家しようという動きもありましたが、法的に難しく、また採算が取れない。 数年前、オリックスが特区を使い株式会社の農業を展開していますが、先行きは品質は普通の農業となるでしょう。 そして第二次安倍政権下で、種子方撤廃、農協解体が推し進められています。 種子方撤廃により、品種改良や良質な種が自由化され、欧米の種メーカーのものが流れ込みます。 今まで農協が良質な種を管理し、安く農家に売るシステムが崩壊するのです。 もう一方で小泉進次郎が農協解体を謳う。 その中でさらに自由貿易で海外米が入りますから、農家はさらに儲からない商売になるのです。 確か現在は輸入米を家畜飼料に回し、国産米のあまりは備蓄米になってると聞きました。 それでも余る米なら、小麦の代わりに代用する方法をもっと開発するなど、国としてもやることはあると思います。 それをせず、指をくわえてるだけなのが政治家であり、自民党です。 一番怖いのは、将来自国での農作物の時給が減少し、ほとんどの食料を輸入に頼らなければならなくなることです。 海外が不作で食料が少なくなれば、日本に回す作物もなくなるのです。 食料を海外に押さえられれば、日本人の生命は海外が握るということです。 何の大規模農業転換のアイデアもなく何もしない自民党は、食料を海外依存することに邁進してるのでしょう。 戦争従ってる安倍政権ですが、万が一どこかと世界大戦にでもなれば、食料が尽きてしまうことを想像できていない。 政治家は、品質の良い農作物・米をもっと作り商売できるように促すべき。 TPPもTAGも自国の生産者を苦しめるだけになるでしょうね。 個人的にも日本の米がなくなるのは反対です。 答えにならないような答えですみません。
お礼
お礼が遅くなりすみません。私も余るくらいなら家畜の資料にせず海外の人道支援に回したり、米を原料にしたいろいろな加工品を開発したりすれば良いと思うのですが、それは結局いざと言うときのために米農家と米の生産力を維持する必要があると言う前提があってのことだと思うのです。なんとなく政府も国民も米は日本人の主食で、日本は瑞穂の国で、美しい里山や棚田に稲穂がなびく風景を守らなきゃいけないなんて言うイメージが作られているようなのですが、そもそも日本人米食わなくなっているじゃないかと言う疑問もあります。回答ありがとうございました。
お礼
お礼遅くなってすみません。政治家は地方の農家と日本のレガシーを守りたいけど、本当のところは日本人は米をそんなに必要としてないと言うことですかね。ちなみに私はアメリカ在住の時にはカリフォルニア米を食べていました。安いコメはまずいし、日本の米と同等の品質の物は日本よりも高い。アメリカは米の生産量は多いのですが、いわゆるジャポニカ米はほぼ和食向けに限られるので需要が限られていて決して安くないのです。日本ではカリフォルニア米の輸入が自由化されたら米農家が潰れると言うような危惧を聞くのですが、そもそも米の消費が落ちていて、余ったものを家畜に回すような市場にそんなに喜んで参入してくるものかと思います。個人的には多少強引なことをしても米を守ってほしいのですが、それはそれで国民の税負担にもつながるので、今の本当の問題を一旦全部明らかにして国民が納得できるような政策とってほしいですね。