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エントロピー増大則の例外
なぜ経済社会はエントロピーが増大する方向に動かないのでしょうか? 貧富の格差は、水に落としたインクの振る舞いとは逆に、エントロピーが減少する方向の動きですよね? 「水」は社会全体、「インク」はカネに相当します。
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No14です。インフレのほかに金利があるようです。お金の動きは今や国際的になってきて一国の政策で左右されるものではなくなっているのではないでしょうか。こういうお金はモノを買うためには使われず、ころがすことによって自己増殖するゾンビのようなもののようです。最終的には増大したお金の重さに耐えきれず人類社会が地球とともに崩落するのではないでしょうか。もちろん富者も貧者と同じく滅びます。
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- N5200model05
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ええとですね、エントロピー増大則のよくある誤解として、エントロピーは「全体として」増大するのであって、局所的に見ればエントロピーが減る場合はいくらでもあります。その場合、その「局所」から外にエントロピーを様々な形で「捨てて」いるのです。それが見えない人にはエントロピーが減少していると見えることもあるのですが、それ以上にどこかでエントロピーが増えているわけです。言い方を変えると、系外とのエントロピーの収支も含めて考えれば、エントロピーが減少することはないというのがエントロピー増大則ですね。 経済活動で言えば、局所的にエントロピーが減少しているように見えても、そのぶん、他で増えているということです。例えば、ごく限られた富裕層が富を独占すると、そこでは局所的にエントロピーが減少しても、それ以上に貧困層が増え、かつ困窮して、エントロピーが全体としては増えるというようなことです。 「エントロピー増大則の例外」というからには、「全体として」エントロピーが減少するものがなければいけませんが、富者が貧者に、先進国が途上国に、経済活動が生態系にと、最終的にはどこかにシワ(エントロピー)がよってるので、その意味では「例外」はないと言えます。 一方で、(局所的な)エントロピーを極小化しようとする性行があり、増大則の例外に見えるという意味では、生命活動自体がその性行があり、それを指すなら、経済活動に限らず生命活動自体がそうだというのは指摘済みです。ただし、常にエントロピーを系外に捨てるなどして、それ以上にエントロピーが増えるところがあり、エントロピー増大則が破られているわけではありません。 繰り返しますが、エントロピー増大則とは「全体的に」ですので、その意味では例外はないでしょう。
お礼
ありがとうございます
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そのロジックですと、真空中に放たれた気体分子が、ある点に濃く存在し、他の部分が薄くなるという奇妙な現象が起きたとしても、「全体として」はエントロピーは増大しているのだ、ということになりませんか?
- N5200model05
- ベストアンサー率39% (100/255)
経済社会というより、生命とはすべからく、増大するエントロピーを外に捨て、常に自らの内にあるエントロピーを極小化しようと活動するものと言えます。 死せる生物を見れば、そのエントロピーは徐々に増大する(つまり朽ちてゆく)ことはおわかりになると思います。生けるものとは常に外部からエントロピーの低い食物を取り込み、呼吸による熱や種々の排泄物として、外部にエントロピーを捨て続けているのです。 ですので、経済活動とはヒトという生物が自らの生存のために行う活動である以上、常にエントロピーを極小化(つまり、富や資源を偏在化させようと)する傾向があると言えるのではないでしょうか。
お礼
ありがとうございます😊
補足
ヒト単体のミクロな振る舞いはともかくとして、社会全体のマクロな状態が、エントロピー増大則に反した振る舞いになることに、奇妙なものを感じます。 例えば、真空中に気体分子を放てば、拡散しても、逆に、ある一部分に集まって他の部分が真空の状態に保たれる振る舞いは起こりませんよね?
- kaitara1
- ベストアンサー率12% (1154/9143)
インクの量が一定でなく、反対にインクが湧き出すという条件ではこの法則は成り立たないのでは。
お礼
では、やはりエントロピー増大則の「例外」と結論してよろしいのでしょうか?
- hitokougaku
- ベストアンサー率25% (43/166)
米国型資本主義、金融工学、デリバティブ取引。
お礼
ありがとう
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- 2
お礼
富者も滅びちゃうんですか。「盛者必衰」ですね。