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スプロケットの強度計算とは?
- スプロケットの強度計算は、機械の強度を評価するために行われます。
- 使用するスプロケットの材質や駆動力に基づいて、引っ張り強度や安全率を計算します。
- 強度計算は、チェーンや歯車の適切な設計や安全性の確保に必要な作業です。
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厳密な強度計算は知りませんが・・・・ 急きょ対処しなければならないとのことですので・・・・ 先ず、強度計算用トルクT(kgfm) を求めます。 スプロケットの山と谷の中間の位置を通る円の半径をR(m) スプロケットを回転させようとする力をF(kgf) とすれば、T=FR スプロケットとチェーンはほぼ180度の角度で噛みあっている筈 ですが、駆動用は90度で残りの90度は遊んでいるとします。 このときにスプロケットとチェーンの噛みあっている山の数を N(本)とします。 すると、一つの山に加わる力fは、f=F/N そうすると、この力fがスプロケットの概略三角の山を根元から 引きちぎろうとします(つまり剪断破壊をさせようとします) スプロケットの山の根元の断面積をA(mm2)とします。 ここで、スプロケットの山に加わる剪断応力τは、τ=f/A (kgf/mm2) 今度は許容剪断応力 τa(kgf/mm2)が必要です。 許容引張応力σaと許容剪断応力τaの比は材料によって異なりますが 急場には間に合いませんので、 JISB8265 圧力容器の構造ー一般事項 4.3.2 「許容せん断応力 設計温度における材料の許容せん断応力は、 許容引張応力の値の0.8倍とする」 を適用してτa=0.8σa=0.8*51=40 (kgf/mm2)とする。 注1:この方面の素人ですのでその点を御斟酌ください。 注2:上記のJISでの許容引張応力は引張によってちぎれる 応力に安全率4が既にかかっています。 これに対し、σa=51kgf/mm2 は多分ちぎれる応力です。 従いまして、この計算で安全率が2とか3では恐ろしくって 販売にもならないでしょう。 注3:チェーンに突然大きな負荷がかかったり、疲労とか降伏とか を考えていない計算です。計算した安全率が1.6なら破壊 してしまうでしょう。 注4:お相手がどのような方か知りませんが、現在では通常力の単位 はN(ニュートン)を使います。 何本かの山で荷重を受けると書きましたが、 荷重分布が複雑なので計算上は1本の山で荷重を受け持つと して計算しております。以下参照 http://www.tsubakimoto.jp/support/faq/tsp2.html
お礼
長らく時間がかかりましたが、歯の断面積での強度で安全率をクリアできました。本当は、歯の位置でかかる荷重は違うのですが、発注者の判断で平均の加重で納得頂きました。参考意見ありがとうございました。