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亜鉛めっき後に発生する異物付着
- 亜鉛めっき処理後にワークの内面に異物が付着する問題について解決方法を教えてください。
- 異物はめっき前のワークの内面にはなく、めっき後に発生します。形状はひげ状または粒状で、簡単に取れる場合もあります。
- 異物が発生する原因と予防方法についてアドバイスをお願いします。
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ワークの素材は何でしょうか?亜鉛めっきということから考えると、鉄素材かと思われますが。また、めっきの種類や異物の状態が、よく分からないので推定ですが。。 ・電気亜鉛めっき ・鉄鋼素材 と仮定して回答すれば、 可能性としては、鉄さびが考えられます。 鉄鋼素材を亜鉛めっきするとき、 1.脱脂(表面の油や汚れを取る) 2.活性(表面を僅かに溶かし、きれいな鉄素地を出す 3.めっき 4.後処理(クロメートなど) と大まかな工程になりますが、一般的に活性には、酸を使用していると思います。詳しく説明すると長く難しくなるので、結論だけ。 この酸が、めっきに持ち込まれるか、もしくは、酸の後の水洗が不十分だと、ワークの内部に水酸化物を生じ、結果的に錆の発生につながります。対策としては、酸処理の後、中和するのがベストですが、どちらにしても十分に水洗することが前提になります。 他には、ワーク内部のめっきが薄く、乾燥後に錆が発生しているはないでしょうか?電気めっきであれば、ワークの内部は一般的に膜厚が薄くなります。めっきの為前処理をしてワーク表面の活性を上げるのですが、めっきが付いていなければ逆効果になることもあります。 その他にも、可能性としては 1.脱脂が汚れていて、ワーク内部に異物として残留する。 2.ワーク素材が亜鉛鋼板(いわゆるトタン板)だと、前処理で表面の亜鉛が中途半端に溶け、異物上に残留する 3.めっき前のワークには油が付いているでしょうから、その油と前処理、又はめっきの相性が悪く、固形物を形成している などが考えられます。 どちらにしても、異物の分析と、異物が発生している工程の特定が大事なので、めっき工程を見せてもらうことをおすすめします。
亜鉛めっきで難しいものは依頼したこと無いですが、銀めっきで深い止まり穴には粒子状の黒ずんだものが付いてたような記憶があります。 >形状は、ひげ状の物もあれば粒状の物もあります これは、亜鉛そのものではないでしょうか? パイプが深くなるほど電位傾度が弱くなり、めっきの付きが悪くなる=不安定に付着する。。。ような気がします。 対策は、補助陽極を挿入して電位傾度を改善するか、内部のめっきが不要なら栓をすることではないかと。。。
弊社も亜鉛メッキで異物が付着することがあります。 原因としてはメッキ液の洗浄不足による残渣と考えています。 メッキ浴の種類が何かによってメッキ残渣の種類は違うので 付着物の分析をお勧めします。 種類によって水洗だけで良くなる物も有れば中和が必要な場合もあります。 メッキ残渣の他にも前処理としての母材の汚れもあるでしょう。 メッキ屋さんに洗浄液の種類や洗浄方法などをお聞きして、できれば 工程を見せていただくのも必要かもしれません。 メッキ屋さんの言い分もあるでしょうから相談してみるのがよいかと思います。