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ガラス加熱の計算式と断熱材厚さの算出方法
- ガラスサイズ1220H×610W×2tの物を75秒間、炉の中に入れを100℃まで加熱したい場合、適切な炉内温度は何℃かを計算する方法について解説します。
- また、炉内を300℃まで上げた場合に、炉外の温度を50度以下にするためには断熱材をどのくらいの厚さで使用すれば良いのかを算出する方法についても説明します。
- ガラス加熱の計算式と断熱材厚さの算出方法について詳しく解説します。
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#2です。後半のご質問に回答します。 炉の外面 1m2 について考えましょう。 炉の周囲はエアコンが十分に効かないでしょうから周囲温度は35℃と仮定します。 このとき,外面温度を50℃に抑えることを設計要件とします。 50℃の外面からは,35℃の周囲に対して放熱します。その値は,前の回答と同様に 「熱伝達係数」を使って計算できます。常温付近では対流の影響も効いてきますので, ここでは放射,対流両方を考えます。放射による熱伝達係数は7.1W/m2℃程度, 対流による熱伝達係数は3.5W/m2℃程度で合計10.6W/m2℃程度です。 50℃-35℃=15℃の温度差で,10.6W/m2K×15℃=159Wほどの熱が外面から逃げていきます。 次にいよいよ断熱材です。断熱材については,「熱伝達」ではなく「熱伝導」で扱います。 断熱材にはグラスウールを使うものとします。グラスウールの熱伝導率は, 参考文献から,0.07W/m℃の数値を使います。 この値の意味は,内部温度が300℃,外面温度が50℃の温度差250℃で 1m2の面積あたり,1mの厚さの断熱材を使ったら伝わる熱は 0.07W/m℃×250℃×1m/1m2=17.5Wになるということです。 外面からは159Wの熱が出ていくことが許されるのですから,17.5Wを159Wで割った値0.11倍の 厚さの断熱材を使えばいいことが導けます。基準にした厚さが1mでしたから, 1m×17.5W÷159W=0.11mが所要の断熱材の厚さとなります。 実際には,構造上断熱材を入れにくい部分(ヒートブリッジ)が生じるでしょうから, 装置(加熱炉)全体の熱収支を考慮して,もう少し断熱材を厚くする必要があると思います。
#1さんご紹介のデータベースを使わせて頂きます。 ワークサイズから,ワークの質量は122×61×0.2×2.7÷1000=4.019kgと見積もります。 これに,比熱を掛けると熱容量が求まります。熱容量:4.019kg×840J/kg・℃=3376J/℃ 100℃まで加熱したいとのことですが,常温25℃から温度を上げると仮定します。 温度上昇は100℃-25℃=75℃です。 熱容量に温度上昇を掛けると,必要とするエネルギーが求まります。 3376J/℃×75℃=283200 J 75秒間で283200Jのエネルギーをワークに蓄えるには, 283200J÷75S=3776J/S=3776Wの工率でエネルギーを注入すればいいわけです。 物体の表面からの熱の出入りを計算する場合には,「熱伝達係数」という概念を使います。 熱伝達は,放射と対流の2要素がありますが,今回の例では放射の方が加熱に関して 主なメカニズムになりますので,単純化するため放射のみで加熱を考えます。 加熱途上のワークの平均温度を65℃,炉の内面温度を200℃とすると,熱伝達係数は, 15.4W/m2℃程度です。この意味は,ワークの表面積1m2あたり,炉壁とワークの温度差が 1℃あたり15.4Wの熱が伝わるということです。 ワークの表面積は表裏合計1.488m2ほどですから, 3776W÷(1.488m2×15.4W/m2℃)=165℃程の温度差があれば所要の加熱ができます。 ワークの加熱中の温度65℃に165℃を加えた230℃程度に炉壁温度を保てば所要の75秒で 加熱ができるということになります。 上記計算では,対流による加熱を無視しましたので,現実にはもう少し炉壁温度が低くても 加熱できそうに思います。そのほかにも計算を簡略化しているところがありますので, 概算値に基づき実機で検証なさることをお勧めします。 十分な検算できていませんので,ご質問者でチェックして頂けると助かります。
熱の計算には熱伝導率がかかせません。 お使いのガラスと断熱材の熱伝導率をお調べ下さい。 そして下記URLをの熱の計算を参照になり計算されてはいかがでしょうか?