- 締切済み
ユニクロメッキ剥離現象の症状と解決策
- ユニクロメッキ剥離現象について説明します。ユニクロメッキを施したプレートに銀箔状の物質が付着し、ラメ状の物質が剥がれるという症状が発生します。
- この剥離現象は以前にも起こったことがあり、解決策が見つかっていない状況です。そのため、製品を解体する必要が生じています。
- この問題の原因や解決策について知っている方がいらっしゃいましたら、教えていただけると助かります。
- みんなの回答 (3)
- 専門家の回答
みんなの回答
ユニクロメッキ等亜鉛メッキ上の各種クロメート処理に関しては メッキ浴種により同様の剥離が見られることが有ります。 脱脂不良など前処理不足でも膨れなどの密着不良が見られることが ありますが、この場合はめっき上がり直後から確認できます。 問題なのは数日~数ヶ月後に発生する細かい剥離です。 この場合、完成直後にはまったく目視では判断出来ませんので めっき業者の方でも良品と判断せざるを得ません。 原因としてはめっき浴の添加剤成分のバランスの崩れが一つです。 しかしながら添加剤バランスが良好かどうかの判断は分析等では 分からない事が多いです。 経時変化で細かい剥離が出来たので結果として作業当時のバランスが 悪かった、としか言いようが有りません。 めっき後早い時期に剥離するかを判別したいのであれば同じ時期にめっきしたテストピース等をオーブン等で140度以上で一時間加熱してみてください。 これで同様の剥離が見られるのであれば同時期にめっきした他製品も経時変化によって剥離箇所が出来る可能性があります。でもあくまで可能性であって剥離するという断定は出来ません。 あと考えられるのは素材の問題です。SS400Dはめっき浴種によっては 難めっき材だと思います。私はSS400Dのプレートのめっき直後の水洗槽での 素材表面からのガス吹きの様子を確認したことがあります。 接点を充分にとった200×300程度の大きさのプレートでも中央が無めっき状態になることが有ります。同材質でも個々の成分のばらつきが多い素材であると認識しております。 無めっき部分のスプレー補修の可能性ですが、亜鉛めっき業者では普通に行われています。当該製品の剥離の程度がどのぐらいかは見ていないのでわかりませんが、前述したような添加剤バランス不良によるものであれば剥離発生箇所は特定部分に集中する場合が多いです。そのうち全体に広がって・・・等という事は無いと思われます。なので、せっかく200時間掛けて組み上げたものをまた分解し、再めっきをして・・・というのも実に誠実で真っ当な行為であると 思いますが、ラメ状の剥離が製品の致命的欠格の原因とならないかを検証し 場合によってはクリアーラッカー等で補修するのも一つの対処であると思います。電気めっきは素材の状態や応力、めっき条件の差異によって細かい剥離が 発生することもある、という認識を持ち、そのリスクが重大な製品欠格を引き起こすと考えるのならば他処理、他材質への変更を考えるべきなのかもしれません。
少し、回答がトンチンカンなのでにわか知識ではありますが、参考になれば・・・。 回答されている他の方のメッキは「クロムメッキ」Crメッキです。 質問されている方のメッキは「ユニクロメッキ」→これは「亜鉛メッキ」です。一般的に「ユニクロ」とは、亜鉛メッキ後に無色のクロメート処理したものいいます。 さて質問の回答ですが、亜鉛メッキは下地により、若干クロメートが剥離する場合があります。 材質のSS400Dとは、SS400Bの圧延材(黒皮材:表面に圧延時のスケール(酸化被膜)があるもの→表面の色:茶色~黒色)であれば、密着不良によるクロメートの剥離が考えられます。あと、メッキ槽に入れて電気を流してメッキするのですが、表面積が大きいと、電極までの距離にバラツキが生じて、メッキ厚のバラツキが出やすくなります。(角部は厚く・真ん中は薄くなる) 薄い部分は、メッキがつかず、「酸洗いした黒い素地」が残ったまま荷成る場合があります。そこに「塗装した・・?」可能性は否定できません。 解決策として、黒皮材の場合、表面を磨いて(スケールをとる)メッキする か、酸洗いを長時間して表面のスケールを溶かしてからメッキするときれいに仕上がります。 あと、余談ですが、黒皮材の板には「表と裏」があり、圧延工程でのことですが、スケールの厚みが違います。薄い方を表にすることも商品の「見栄え」に関係しますので参考に。
ユニクロめっき後にめっき未着部をスプレー塗装などで補修しているのでは?めっき密着不良だと、大量に剥がれるはずです。