バネの熱処理について
バネの焼き入れについて質問です。
オートバイのリアサスバネが硬すぎると感じたので、これをなんとかしたいと思い色々熱処理をしてみました。
そして最後にサンドブラストをしようとブラシで表面を磨いていると深さ数ミリ(1mm以上)の亀裂がバネ内側、巻き方向へ全体の50%に走っているのが見つかりました。
バネ鋼を焼き入れすると亀裂が走ることはあるのでしょうか?それともこのバネはバネ鋼ではないのでしょうか?
熱処理に使ったのはプロパンガス炉で、水焼き入れです。
現状で目標のバネレート1kg/mm前後近づいたので(通り越してますが)、とりあえず亀裂をアーク溶接で埋めてから焼き入れ焼き戻しをやり直して使おうと思っています。
以下は加えた熱とバネレートを記録しました結果です。
何かアドバイスを頂けるとありがたいです。
バネ 自由長219 外径60mm 線径8mm 巻き数11
8/30 バネレート計測 2.353kg/mm (自由長219mm 10kg-213mm,20-209,30-205.5,40-200,50-196,60-192,70-187.5,80-183,90-179)
9/12 加熱(還元雰囲気)(900度C保持1時間→850度C焼き入れ、550度C保持30分)
バネレート計測 1.86kg/mm (自由長222mm 10kg-214mm,20-208,30-203,40-197.5,50-192,60-187,70-182,80-176,90-171)
9/14 バネレート計測 1.792kg/mm(40km試乗後 自由長220 20kg-203mm,40-192,60-180,80-169,90-164)
9/15 加熱(酸化雰囲気)(750度C-790度C一時間保持)線径8mm→線径7.9mm
バネレート計測 1.739kg/mm(20kg-205mm,40-194,60-183,以降変形により計測不能)
9/16 加熱(酸化雰囲気)(850度C~1050度C~900度C一時間二十分保持)線径7.9→7.8
バネレート計測 1.42kg/mm(自由長215mm 10kg-205mm,20-198,30-192.5,以降変形により計測不能)
9/17 加熱(酸化雰囲気)(850度C~1050度C~750度C三時間保持、850度C焼き入れ、650度C保持45分)線径7.8→7.5
バネレート計測 0.8kg/mm(自由長218mm 10kg-196.5mm,20-188.5,30-182,40-174,50-164.5)
50kg荷重後の自由長208mm
お礼
ありがとうございました。参考にさせて頂きます。
補足
微細なバネですので、線材の持っている公差の範囲でばらつきます。その為荷重を規格内に入れる為に、調整を自由長等で行う様です。 もし調整するとなるとやはり自由長でしょうか?