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焼入れ焼き戻し後の窒化について
- 焼入れ焼き戻し後に窒化を検討する際の適切な温度は何度ぐらいでしょうか?
- 焼入れ後の窒化処理について、適切な温度について考えてみましょう。
- ラジカル窒化の方法を用いて、焼入れ後の窒化を行うことを検討しています。適切な温度についての情報をお教えください。
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自分も冷間工具鋼に対し、ラジカル窒化をつい最近トライしました。 はじめはTPで実施し、特性を調査しました。 途中で実際の物の形状が変更となり、心配だった為、実際のものを想定したTPで処理が可能かを見ました。すると悪い予感的中で、窒化がされませんでした。 特にラジカル、イオンなどは細部が窒化されません。 (焼戻しが520℃なので、やはりそれ以下の処理を探しておられると思いますが、逆に自分も教えていただきたいぐらいです。) まずは形状を確認してみてください。塩浴のイメージではまずい場合があります。
回答1に追記。SLD-MAGIC のラジカル窒化処理時の挙動は、SKD11,SLD8とほぼ同様と判断されます。ハイテンなど難加工材の成形用には、CrN,TICNなどPVDとの複合処理が推奨されます。今後の実用面での評価が期待されます。以上。
ラジカル窒化は、処理企業の説明書によれば、400-560'Cの範囲で処理ができます。ご質問に金型材質が記載されておりませんが、熱処理条件から SKD11または同系の材質と推測致します。ラジカル窒化は適用する材質の特性について併せて考慮することが大切です。すなわち、SLD8(日立金属),DC53(大同特殊鋼)など焼きもどし軟化抵抗性の優れた適用鋼種では、処理温度を500'Cぐらいまで上げて、窒化層の耐久性に影響を及ぼす内部硬度(HRC62)の低下がなく効果的な処理が可能です。SKD11の場合も、上記同様に、焼きもどし温度以下での処理が可能ですが、焼きもどし軟化抵抗性が低く、520'Cの焼きもどし硬さがHRC58程度と低く、とくに負荷の大きい難加工材の加工用としては処理効果の劣化が予測されます。なを、とくに金型精度を要する場合は、処理温度を400-480'Cに抑えて、経年変化の原因となる残留オーステナイトの安定化を図ることが必要です。いずれにしても下記処理企業との事前調整をお奨めします。日本コーテイングセンター(株)TEL,0462-74-6210 以上。
お礼
たいへん勉強になりました。ありがとうございます。 あと金型材質なのですがSLD-MAGICを使用しております。 一応SKD11と同様の焼入れ焼き戻しが可能なので ラジカル窒化の処理温度も400~480℃と考えても よろしいのでしょうか?
お礼
今回の回答も大変勉強になりました。 ありがとうございました。