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SUS430の残留応力除去について
- SUS430の切削時などに発生した応力を除去する方法を知りたいです。
- 応力除去には電気炉での焼き鈍しが有効です。
- 適切な温度と時間を設定することで、SUS430の残留応力を効果的に除去することができます。
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SUS430は表面の酸化を厭わなければ、御手持ちの電気炉で応力除去が可能です。処理温度は860~900℃の間に設定されれば充分でしょう。所要均熱時間ですが、処理品の形状や肉厚さがファクターとなって決まってきますので、遺憾ながら適切にアドバイスは出来ません。目安として下記のように基準値を御示しして置きますので、御検討ください。 肉厚さの半分(単位 = mm)を0.025mmで除して、その商に10秒を掛けると加熱と均熱のための合計時間が得られます。ただし加熱物が箱状のように、その 肉が明らかに片面のみしか加熱影響を受けない場合は、肉厚寸法をそのまま 0.025mm で除してください。表面酸化を絶対的に避けねばならない場合は、 つまり光輝焼鈍が必要な場合は、技術的にかなり難しい処理になり、要求に対応した設備が必要になりますので、専門業者にコンタクトされることを 御勧めいたします。
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熱処理の代わりに簡易な残留応力除去装置があります。材料の大きさが分かりませんが(1ポンド453.6g~150トン迄可能)共振点での加振で応力を除去出来ます。機械加工、鋳造、鍛造、熱処理、溶接等による歪・クラック等を除去出来ます。材料も炭素鋼からステン、チタン、アルミ合金、アルミダイガスト等広範囲で利用出来ます。機械的組成、冶金学的構造、化学組成、硬度等の変化はありません。かえって疲れ強さは強くなり、変色を防ぎ、スケール、スラブ等を除去し表面をきれいにします。
弊社にて、プレスによる加工硬化を除去するため、SUSの応力除去焼き鈍しを手持ちの電気炉(炉内不活性ガス 窒素充填)でやったことがあります。 条件は既出の通りです。 ただ表面の酸化がひどく、酸化皮膜の除去に手間取るため、結局試作後の量産は熱処理業者さんに御願いしました。 今回の場合も除去後、仕上げ加工するのかどうかにもよりますが、外観がうるさいのであれば、専門の業者にお任せした方がいいと思います。