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SACM645調質材、SCM440調質材の応力除去やきなましについて
- SACM645調質材やSCM440調質材の応力除去や焼きなましについて詳しく説明します。
- SACM645は560度~600度・4Hで焼きなましを行い、SCM440は400度~450度・4Hで焼きなましをします。
- また、釜出し時の素材の変化や調質材以外の応力除去焼きなましの適切な温度と時間についてもご紹介します。
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質問者もそうだが、回答(2)も、応力除去焼きなましと通常の焼きなましの違いが全く判っていない。 すでに調質が完了した材料の応力を除去するのだから、再度オーステナイト域に加熱することはせず、微細パーライト組織を保持したままの応力除去を行っている。 「4H完了したときにすぐに釜からだした」 正しい方法です。変態点は越えていないので炉冷する必要はありません。そのまま空冷して下さい。 「素材にどのような変化がおきるのでしょうか」 加熱状態も冷却後も微細パーライト組織です。ただ形状は変化している可能性が高い。加熱により強度が低下して変形することにより残留応力が消滅します。変形量は元あった残留応力の大きさで異なります。 「溶接後の焼きなましも含みます」 溶接した部分は、応力は除去されますが調質組織にはなりません。 「調質材ではない時の」 意味が良く判らないが、目的が同じならば同じ条件でかまいません。圧延ままの材料なので調質も兼ねてやりたいというなら、調質して下さい。、 「4H完了したときにすぐに釜からだした」に追記。 出した後に空冷せずに炉冷あるいは油冷しても硬さは空冷の時とほぼ同等です。ただ残留応力は異なる可能性があります。
質問が漠然すぎて答えずらいですが、質問者さんが懸念されていることを挙げられた上で聞かれた方が答えやすいと思います。 ・硬度や組織が変わるのではないかということを懸念されているのか? ・表面の酸化のことを懸念されているのか? 等々 基本的に硬度や組織は変わらないでしょう。 処理物の組成、処理中の雰囲気状態が不明ですが、高温で空気中に出した場合は表面の酸化が進みます。 高温なブツが出てくるわけですから、作業者にとっては危険です。 ちなみに、質問者さんが考えてるように、変態点以下の処理なので「焼きならし」にはなりません。当然、水につけようが油につけようが焼きも入りません。
小生も機械屋です。 小生は、「焼きなまし」は鋼を軟らかくするために行われ、「焼きならし」は鋼を強くする ために行われると教えてもらいました。 そして、以下のURLの“機械構造用炭素鋼鋼材の焼きなましと焼きならしData”に記されて いるように、焼入れできる鋼は焼きなましと焼きならしでは硬度が異なります。 廻りくどい言い方になりましたが、釜出しを行うときに4H完了したときにすぐに釜から出した 場合は、“焼きなまし”でなく“焼きならし”になります。 そして、釜から出した後は空冷となるので水冷や油冷ほどではありませんが、焼きが入り 硬度が硬くなります。 炉の中でゆっくりと冷やす場合(一般的に、焼きなまし)と 炉から出し空冷やす場合(一般的に、焼きならし)では硬度が異なります。 これは、直接のデータではありませんが、 “機械構造用炭素鋼鋼材の焼きなましと焼きならしData” で明らかです。 軽く焼きが入ると同等の表現をしましたが、それは便宜上です。 でも、硬度の差が出てくるのは明らかで、硬度と引張強さは比例関係にあるので、強度も 異なってきます。(硬度換算表を確認すれば、硬度と引張強さの比例関係は解ります) 冷え方の差も微妙なので、硬度の差も微妙にしか変わりませんよ。 “機械構造用炭素鋼鋼材の焼きなましと焼きならしData”のURL資料と硬度換算表で確認 してみて下さい。 (不思議な程の硬度変化ではありませんが、良い硬度環境下は此方では判断が付きませんから。) “焼き”と云う言葉を使用したので、誤解を招いてしまいました。 端に、“硬くなる”と記述すれば良かったです。 薄い鉄板の軽い波打ちを矯正する時、ガス等で赤くなるまで熱し、急冷します。 炭素鋼でないので焼きは入りませんが、焼きを入れるとか灸を据えるとか云います。 それと似た事と思って下さい。御免なさい。
専門家では無く、機械の設計屋なので軽く聞き流して頂いて結構です 基本的に変態点以下の温度で、ぜい性温度帯をかわした温度で高めの方が 応力除去焼きなましとしては有効だろうとは予測します。しかし熱変形などを 考えるとなるべく低めの温度となるので、そこらの塩梅もあるんじゃないかな 既に調質されたものと他方の違いも、余り関係しないような気がします。 時間は1H/inとかはよく耳にしますが詳しくは熱処理屋さんに聞いた方が良い
お礼
お忙しいところありがとうございます。 ご参考にさせていただきます。
お礼
再度確認したいのですが、焼き入れ条件では727度を超えてから はじめて焼き入れ条件に達してそれから戻し温度を選定して 材料の良い硬度の環境ができると思っていますので 今回の焼鈍の温度は727度以下の560度から600度ですので不思議に思っております。