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三価クロムの剥離再生について
- 三価クロムの部品のメッキが厚過ぎて外径寸法の限度を越え、不良品になってしまった経験があります。
- 真鍮材に三価クロムをつけると剥離して再生することはできないのでしょうか?
- 初心者にも分かりやすく説明します。
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三価クロムメッキ、外観物ですね。 メッキが厚くて外径寸法限度を超えるくらい シビアなものでしたら、再加工は正直厳しい かと思いますよ。仕上がり寸法にメッキ厚を 含むかどうかに関しては明確にしておかないと トラブルの元です。 それに自動車用ではないんですか?(勘ですが) ならば再加工はすべきではないと思います。 強度などへの影響がないのかを問われたときに 言葉に詰まるでしょう。 むしろ正直に客先へ相談し、特別採用を検討 して貰うのが最良と思います。 事は技術的な問題だけではないと思います。 厳しいとは言いましたが参考のURLに 「鉄とか、銅材ですと専用の剥離剤で剥離を します。」との記述があります。 もし興味があれば見てみてください。
3価クロメートなのか3価クロムを使ったクロムめっきなのかをお尋ねしたのですが。 文面から判断するのも難しいので、亜鉛めっきの場合と、クロムめっきの場合で記述します。 ◆亜鉛めっき+3価クロメート 何も困難なことはありません。10vol%程度の塩酸に浸漬します。激しいガス発生が生じますが、これが収まる頃には剥離できています。程度を確認しながら、取り出して水洗してください。 ◆3価のクロムめっき 《塩酸による方法》 同様に塩酸で剥離する方法があります。ただし、剥離速度が亜鉛に比べ非常に遅いので、時間を要し、ガス発生も少ないため、剥離の終了を見極めることができません。また、めっきの薄い部分は早く溶解してしまい、真鍮が露出して真鍮の溶解も生じます。 《水酸化ナトリウムによる方法》 10wt%程度の水酸化ナトリウム溶液に浸漬して、陽極電解して溶解します。これも剥離に時間を要します。真鍮は脱亜鉛腐食を生じる可能性がありますし、陽極酸化する可能性もあります。この陽極酸化膜を除去しないとめっきできないので、更なる活性化処理が必要となり、その結果真鍮が荒れてしまいます。 補足要求をまとめます。再考お願いします。 ◆3価クロム クロムの形態のひとつ。クロムの原子価は0,1,2,3,4,5,6価がある。0価は金属であり、6価は現在もクロメート処理及びクロムめっきで使用するクロム酸であり、有害物質である。 表面処理での利用として、 ・亜鉛めっき上に施すクロメート処理 6価クロムに替わって3価クロムのものが用いられだした。鉄の防食目的に用いられ、真鍮上に施すのは無意味である。 ・クロムめっき クロメート同様に6価クロムに替わって3価クロムのものが開発され、市販されているものの、実用は極めてまれ。耐磨耗性用途に用いられる。
すみません。ちょっと情報を整理させてください。 >三価クロムの部品 今の話題に乗る三価クロムといえば、亜鉛めっきのクロメート処理でしょうか?これだと、クロメート処理の問題ではなく亜鉛めっきの問題です。 三価であろうが六価であろうが、クロメート処理の膜厚は1μm以下です。 >真鍮材に三価クロムをつけると… この点からすると、三価のクロムを使ったクロムめっきのように思えます(まだ一般的ではないでしょうが)。 亜鉛めっきは、通常鉄の犠牲防食として行い、真鍮材に亜鉛めっきを施すメリットがないので。 >剥離して再生はできないのでしょうか? 亜鉛めっきなら簡単です。 クロムめっきなら(三価・六価とも)、それなりに困難です。真鍮材を荒らすことになりかねません。
お礼
有難うございました。 我が社の商品はアメリカ輸出用の物で、まだ普及していない三価クロムの指定を受けました。正直、協力工場まかせです。 剥離する場合の方法と、何故真鍮を荒らしてしまうのか教えてください。