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無電解Niメッキに含まれる鉛の残留に関して
- 無電解Niメッキに含まれる鉛の皮膜に0.3WT%程度の鉛が残留し、この量が鉛フリーを謳うにはボーダーライン上?にある為、ハンダを鉛フリー化しても結局鉛フリーは謳えないと社内的には判断されています。
- 現在部品にNiメッキを使用している物があり、コスト的、技術的に置き換えが難しいと考えています。
- 無電解ニッケルメッキに鉛を含ませない代替技術、又は鉛フリー適応除外範囲にならないか?
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鉛フリー適応除外になるかどうかは、規格次第です。 メーカー規格だと完全な鉛フリー(鉛をまったく使わないこと)を求めて来る事が考えられます。そうなると、少しでも含有していればNGですね。
Al金属に対し無電解ニッケルに変わる無公害の「ミタニライト」技術(新陽極酸化技術・世界特許)が最近開発発表されています。コストも安価です。
- 参考URL:
- http://www.j-alumina.co.jp
お礼
ありがとうございます。 参考にさせていただきます。
現在行われている無電解めっき液は、安定剤として硝酸鉛を添加しています。その硝酸鉛がめっき形成中に鉛としてニッケルに共析することが知られています。 無電解のめっき膜中に数ppm数100ppm含まれているようです(薬品メーカーや製造条件などによりかなり差がある)。膜厚が厚くなれば単純に鉛量も増えます(皮膜含有量のため)。膜厚を薄くしてボーダーライン上をクリアできれば一番なんですが。 現在、無電解ニッケルの鉛フリー化は積極的に行われています。安定剤に鉛ではないものを使用し、調合しているものです。 しかし、鉛ほどの安定性も得られず、コストもUPというのが現状です。 鉛や6価クロムなどは非常に性能が良いので、それらが単純に規制され、使用禁止になり表面処理の業界でも大変困っています。 開発、維持できる業者はまだいいのですが、表面処理業は零細業も多いので、今後、ついていけない業者はいっそうに淘汰されそうな予感です。 それでなくとも、物質を規制されることにより管理項目は増え、原価は上がりめっき単価は下がっています。コスト的にもきびしいのはわかりますが、せめて単価だけでも現状品よりもUPしないと表面処理業が崩壊してしまいかねません。
お礼
丁寧なご説明ありがとうございます。 なぜ今のままでは無電解Niメッキ中に鉛が残ってしまうのかが良く分かりました。
お礼
ありがとうございます。 固有顧客との事であればご指摘のように”規格”がありますが、一般的な話となり上を見ればいくらでも厳しくなる為、自社判断としてしきい値をどうするか。といった事が必要になるのかな?とおもっています。