• 締切済み

女王

女王が即位できる国とできない国とがあるのは何故なんでしょうか? また、男女で区別して王位継承順位を変えない国というのは、どういう意味なんでしょうか? 長子優先だが、細かく男の順位、女の順位があるという事ですか?

みんなの回答

  • kifimi
  • ベストアンサー率72% (425/586)
回答No.4

女性が王位を継承できるかどうかは、その国の歴史と関係があります。 たいていは相続の問題が絡んできます。 わかりやすくヨーロッパの例を挙げると、まず、昔は戦争になると領主や国王が実際に戦場に出向いて兵を率いており、そうやって領土と民を守るのが君主の義務でもありました。実際に軍隊を率いて戦場に赴いて戦うのは男性の仕事でしたので、必然的に君主=男性ということが多かったのです。 その他には、女性に相続権があったかどうか、これは民族によって習慣が違いました。 男系社会の場合、女性が相続した財産は、実質的に夫と共有されました。 日本と違って「婿取り」の概念もなく、女王が結婚すればその子孫の姓は夫の家系になります(女性側が歴史有る名家の場合は二重姓にして家名を残すこともありますが、主体は夫側の家系になります)。 財産だけでなく王権も女性が相続した場合、その王権は夫側に受け継がれます(共同君主)。王族は家臣との結婚は貴賤結婚で認められないことが多く、他国の王族との結婚が当たり前でしたから、女王の夫=他国の王族男性に家を乗っ取られかねない事態が発生します。それを狙って、大国の女性相続人を力尽くで(戦争で)妻にする乱暴な君主もいたほどでした。 百年戦争の発端がその例で、フランス王家の男子直系が絶えてしまったとき、格下ライバル国のイングランド王が「自分の母親はフランス王女だから、女系相続でいくと自分がフランス王だ」と主張して、それを認められないフランス側と戦争になったわけです。フランス側は、サリカ法典というフランク族の古い法典を引っ張り出してきて、この法典では女性の土地相続を認めていない、だから女性の王権相続も認められない、よってイングランド王にはフランス王位継承権はないと主張しました。それ以降、サリカ法典を採用する王家では女王が即位できなくなりました。 ところが、またしばらくして、「直系の女子はいるけど男子がいない。男系相続でたどっていくと、他国の王族を王として迎えなければならない」というような事態が発生する王家が出てきました。女系繋がりで王位継承権を主張する国王が名乗り出ると、国防上それを阻止したい国が横やりを入れたりして、戦争になりました(スペイン継承戦争など)。 これは面倒な事態だ、ということで、法律を改正して女王も即位できるようにして、「国王の直系かそれに近い血筋」で王家が維持されるようにする王家が出てきたのです。 ヨーロッパの王家はどこも政略結婚で繋がっていて、どこかの王族がどこかの王位継承権○○位、なんてのは普通にあることなので、各国で「他国人が王位に就くのを防ぐ」ための法律をいろいろ決めています。プロテスタントとカトリックの宗教の違いや、誕生地が祖国内であることなど、いろいろあります。 ちなみに、男子優先の長子相続だったいくつかの王家も、近年、男女平等の観点もあって、性別無関係の長子相続に法改正されてきています。

noname#230487
質問者

お礼

ありがとうございます

すると、全ての回答が全文表示されます。
回答No.3

我が国に於いては、皇室典範で直系男子のみが皇位継承を認められているので女子は天皇にはなれません。 他国では只の長子相続という決まり事があったりするので、女王がいたりします。 因みに、昔のモンゴルでは末子相続だったりするケースがあったりします。 いずれにしても、皇位継承を巡る権力闘争を未然に防ぐために予め決め事を定めているのでしょう。

noname#230487
質問者

お礼

ありがとうございます

すると、全ての回答が全文表示されます。
  • fujic-1990
  • ベストアンサー率55% (4505/8062)
回答No.2

> 女王が即位できる国とできない国とがあるのはなぜ  その国で、「男と女が分業しない伝統」があったかどうか、だと思います。  日本は、ずっと、男は外で働き、女は家庭を切り盛りする、という分業体制でやってきました。  外の仕事では男が威張っていますが、家庭に帰れば女性のほうが家計を握って威張っています。  日本の男は「うちの大蔵大臣が許可してくれない」などと、公然と口走ります。他の国の男性からみると、日本の男は女々しく感じられるようですが、そういうことで、全体的にみると、男女対等なのです。  ところで王様ということになると、どうしても外で政治をしなければなりません。  王様が女性だと、結婚相手は男性。男性が、いわゆる帝王学を学んでおらず、「外の仕事は男のやること」という意識で王室に入ると、外仕事、つまり政治の実権を握りたがるだろうと思われるのです。  また、日本では比較的女性が口にする場合が多いのですが「責任が重くなるので、出世はしたくない」「専業主婦がいいわ」。  そんな言葉で、女王が配偶者に政治を任せてしまう可能性も高い。  その結果、議会(昔なら貴族)などと対立することが危惧されるのです。  だから、「女性が天皇になるのはかまわない」「でも結婚して子供が生まれ、部外者の男性(父)の影響を受けた子(女系)が天皇になるのは困る」という話になります。  がしかし、男女平等、対等とは、「男性と女性が(分業ではなく)同じ作業をすることだ」という認識で暮らして、それぞれ「育てられ」「訓練」してきた人たちにとっては、男性が王になろうが、女性が王になろうが関係ナイ。  やること、できる事は同じですから、「女性が王様になったっていいじゃないか」という判断になります。 > 男女で区別して王位継承順位を変えない国というのは、どういう意味  「どういう意味」?・・・ ご質問の意味がわかりません。  男女で区別して王位継承順位を変えないのは「なぜ」というご質問なら、上記の通りです。男女の性別の違いはあっても、できることは同じですから、区別する理由がないのです。  長子相続ですので、男の順位、女の順位なんてものはありません。

noname#230487
質問者

お礼

ありがとうございます

すると、全ての回答が全文表示されます。
  • 177019
  • ベストアンサー率30% (1039/3444)
回答No.1

簡潔に言うならば、日本では「皇室典範」があるように、諸外国にも細かな法律があり、王位継承、男女の区別などが事細かく書かれていて、普通我々庶民は、長子優先と単純に思う事も、それぞれの国によって異なる場合もあります。

noname#230487
質問者

お礼

ありがとうございます

すると、全ての回答が全文表示されます。

関連するQ&A