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芳香族化合物に対する求電子置換反応の反応性の序列
芳香族化合物に対する求電子置換反応の反応性の序列について、正しいのはどれですか? 一つ選んでください。 (1)クロロベンゼン > 安息香酸 > フェノール (2)ベンズアルデヒド > フェノール > クロロベンゼン (3)安息香酸メチル > アセトアニリド > トルエン (4)アニソール > トルエン > ブロモベンゼン すみませんが間違っている選択肢は、何が間違っているのか、訂正と簡単で構いませんので解説をよろしくお願いします。
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×(1)クロロベンゼン > 安息香酸 > フェノール ×(2)ベンズアルデヒド > フェノール > クロロベンゼン ×(3)安息香酸メチル > アセトアニリド > トルエン 〇(4)アニソール > トルエン > ブロモベンゼン ベンゼンを基準に高低2段階ずつに分けると [++] 高い -OH, -OR, -NH2, -NHCOCH30 [+] 少し高い -R (-CH3など) [0] ベンゼン [-] 少し低い -X (ハロゲン -Cl, -Br) [--] 低い -CHO, -COOH, -COOR エーテルやアミノは電子供与性 カルボニルは電子吸引性 (1) フェノールが高いのに (2) ベンズアルデヒドが低いのに (3) 安息香酸メチルが低いのに
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一置換ベンゼンにおける求電子置換反応; 置換基は反応速度と置換位置を支配する。 電子供与性置換基は反応速度をベンゼンに比べて増大させ(活性化基)、オルト,パラ置換体を優先的に生成する(オルトーパラ配向性)。 電子供与性置換基には、ベンゼン環に結合する原子が非共有電子対をもち、共鳴効果で電子を供与するもの(OH,NH2基など)と、誘起効果によって電子を供与するアルキル基がある。 電子求引性置換基は反応速度を低下させ(不活性化基)、メタ置換体を優先的に生成する(メタ配向性)。 電子求引性置換基には、共鳴効果で電子を求引する、COR,COOR,NO2基、誘起効果で電子を求引するSO3H,NR3基などがある。 ハロゲン(F,Cl,Br,I)は例外で、不活性化基であるにもかかわらず、オルトーメタ配向性を示す。ハロゲンは誘起効果で電子を求引するが、共鳴効果で電子を供与する性質をもつ。
お礼
いろいろな化合物の反応性の強さをわかりやすく教えてくださり勉強になりました。しっかり覚えておこうと思います。ありがとうございました。