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鉱石ラジオも進化していますか

現在の高性能のイヤホンなどを使うと、むかしより高性能の鉱石ラジオがより簡単に作れるのでしょうか。

質問者が選んだベストアンサー

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  • staratras
  • ベストアンサー率41% (1498/3648)
回答No.3

残念ながら現在のイヤホンの「高性能」は音質に関するものです。鉱石ラジオは増幅回路がないので、イヤホンに求められるのは音質がよいことではなく何よりも効率が高いことです。 回答者がゲルマラジオ(検波器が鉱石検波器ではなくゲルマニュームダイオード)を初めて自作した50年ほど昔は、クリスタルイヤホーンと呼ばれるものが使われました。今も東京の秋葉原や大阪の日本橋の電子部品店では同様のイヤホーンが細々と売られていますが、多くの製品は昔の製品のように潮解性という欠点があるロッシェル塩を使うのではなく、セラミックの圧電素子を使っているそうで、やや感度が落ちているように感じます。(回答者が加齢により聴力が落ちているせいもあるかも?) さらに昔の日本でラジオ放送が始まった当時の本来の鉱石ラジオでは、クリスタルイヤホーンではなく、細い導線を何回も巻いた高インピーダンスの受話器(マグネチックレシーバー)が使われました。こちらの方が入手は困難なようですが、インターネットで検索すると外国製品を入手した人もいるようで、探せば見つかるかもしれません。 猫のひげと呼ばれる金属針で接触する鉱石検波器よりはゲルマニュームダイオードの方が高性能で安定していますが、このゲルマニュームダイオードの入手も昔ほど簡単ではなくなっています。ポリバリコンではない昔風のエアーバリコンも手に入れにくくなり、中古品も高価です。 鉱石ラジオのような「超アナログ機器」を自作するのは、1960年代より21世紀の今の方がかえって難しくなっているのかもしれません。

kaitara1
質問者

お礼

そうなのですか。ほかにもたくさん同じようなことがありそうですね。むしろ鉱石ラジオが作りにくくなっているという現実のがありがたいように思えます!

その他の回答 (5)

  • cwdecoder
  • ベストアンサー率20% (200/997)
回答No.6

鉱石ラジオはダイオードの役割として、鉱石に金属の針を接触(ショットキー接合)させたものです。 ショットキーバリアダイオードは、現代版鉱石ダイオードと言えるでしょう。 昔はコンセントの片側に、数pFのセラミックコンデンサを介して差し込んで、屋内の電気配線をアンテナ代わりにしていました。 しかし、パソコンや、数々の電子機器が稼働している現代の家庭では、田舎であってもノイズだらけで使い物にならないかもしれません。 逆に停電の時は非常用ラジオとしてこの方法も使えるかもしれませんね。 私はアンテナとして20mくらいの電線を屋外に張っていました。

kaitara1
質問者

お礼

ラジオの世界はネットの世界とはまた別の世界ですね。憧れます。

  • staratras
  • ベストアンサー率41% (1498/3648)
回答No.5

No.3です。鉱石ラジオの製作について否定的な印象を与えかねない回答だったので、少し補足します。正確に言えば、昔風の鉱石ラジオを作るのは手間がかかりますが、同じ原理で聞こえる今風のラジオを作るのはそれほど大変ではありません。 まず検波器はゲルマニュームダイオードが手に入らなくても、シリコンを使ったショットキーダイオードで代用できます。ゲルマニュームダイオードと比べると感度は多少落ちるかもしれません。何種類か試してみてよく聞こえるものを選ぶのが現実的でしょう。整流用のシリコンダイオードではダメです。 なおいずれの検波器を使うにしても、増幅回路がないのですから、よく聞こえるかどうかはいかによく放送局の電波をとらえることができるかどうかにかかっています。昔のゲルマラジオには「電灯線アンテナ」といって、電灯線の片方に差し込んで使う(感電防止に十分な耐圧で小容量のコンデンサーが入った)プラグがついているものもありましたが、雑音が入り易いように感じました。また都会地では屋外に大きなアンテナを立てるのも大変です。 そこで回答者が21世紀になってから自作したゲルマラジオでは、同調コイルとアンテナコイルを兼ねさせた大きなコイルを作りました。十字型に交差させた細い角材を使って1辺が約64センチの正方形のコイル(9回巻)を作り、7回巻と8回巻のところからも同調用のタップを出して(放送局の周波数により蓑虫クリップでつなぎ変えてもっともよく聞こえるようにする)一般的な(ストレートラジオ用の)ポリバリコンと並列させた同調回路にしたところ、それだけで(外部アンテナなしで)東京郊外の住宅地で7局(NHK第1・第2、AFN、民放4局)受信できました。このうちNHK第2とAFN、TBSは少々やかましいほどでした。(少しオーバーか)もちろんこのアンテナ兼用コイルは指向性がありますので、ラジオそのものをよく聞こえる向きに置く必要があります。 鉱石(ゲルマ)ラジオは単純な原理で部品も少ないだけに、部品そのものを自作したり回路を工夫したりできる可能性が非常に大きく、往年の「ラジオ少年」でなくとも興味深いものがあります。

kaitara1
質問者

お礼

身の回りの多くのものがブラックボックス化している現在でも「鉱石」ラジオは特別の魅力を感じます。どういう形でもよいから自作してみたい気持ちが募ってきました。

  • cwdecoder
  • ベストアンサー率20% (200/997)
回答No.4

40年近く前、学研の電子ブロックで鉱石ラジオと同じ原理のゲルマラジオを作りました。 これにはクリスタルイヤホンとクリスタルマイクが付属していましたが、保管が悪いと湿気により潮解してしまう欠点があるため、セラミックイヤホンが代替として生産されているようです。(でも何年もそれで遊んでいたので、多少のことでは壊れない印象でした。) 音質は似たようなものでしょうが、音量には違いがあるかもしれませんね。

kaitara1
質問者

お礼

将来何らかの形で自作して見たいと思っております。

  • sailor
  • ベストアンサー率46% (1954/4186)
回答No.2

残念ながら現在のオーディオ用などの高性能なイヤホンは鉱石ラジオやゲルマラジオなどには使えません。この種のラジオは増幅回路を持たない(電源もいりませんよね)ために、高性能イヤホンなどを鳴らすだけの出力がないのです。 鉱石ラジオなどのエネルギー源(イヤホンを鳴らす電力)は電波そのものですので、アンテナがとらえた電波のエネルギーだけでならせる効率の良いイヤホンが必要なのですが、オーディオ用などの高性能イヤホンは十分な電力でならせることを前提に設計されていますので、もし、つないだとしても非常に微かに聞こえるかどうかという程度の音量しか出ないでしょう。オーディオ用などイヤホンはほぼすべてがダイナミック型と呼ばれる磁石とコイルを巻いて作った電磁石を近くにおいて、そこに音声電流を流すとコイルが磁石と音声電流の波形どうりに吸引・反発する振動をするのを利用して振動板を振動させて音声を再生していますが、この方式はよい音質の物を作る事や大音量を出すことには向いているのですが、電波そのものをエネルギー源とするような極微弱な電力で鳴らすことにはあまり向いてはいないのです。 鉱石ラジオなどで使われるのはクリスタル型と呼ばれるタイプがほとんどですが、これはロッシェル塩などの圧電素子(電圧を加えると伸びたり縮んだりする性質がある。また、逆に圧力を加えたり振動させるとそれに応じた電圧が発生するものです。電子ライターなどの点火用の火花を飛ばしているのもこれです。ボタンを押してスプリングを圧縮してパチンとロッシェル塩の結晶をハンマーで叩いてやることで火花が出るほどの電圧が出ます)を利用したもので、ごく小さな電力でもある程度の音量が得られる効率の高さがありますが、高音質なものを作るのは難しいですね。特に、大きな振幅の必要な低音の再生などは苦手です。とはいってもある程度以上の高い音に限定すれば高性能なものも作れるので、オーディオ用のスピーカーシステムの高音域専用のスピーカーに使用されることもあります。

kaitara1
質問者

お礼

詳しくご説明いただいたのでよくわかりました。

  • catpow
  • ベストアンサー率24% (620/2527)
回答No.1

>>現在の高性能のイヤホンなどを使うと、 鉱石ラジオでは、そういうイヤホンは使えないでしょう。

kaitara1
質問者

お礼

だめなのですね。よくわかりました。

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