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2017年の映画『パッセンジャー』 の疑問
宇宙船アバロンは地球から120年の距離にある植民惑星に人々を冬眠状態にして移送中、その睡眠ポッドの1つが機能不全となります。 そのため、主人公の冬眠ポッドが早く開き、目的地まであと90年もの歳月を残し、宇宙船中に閉じ込められることになる話です。 疑問は、クルーを含め乗客全員が冬眠中であったにもかかわらず、宇宙船内は人工重力を発生させていたことです。全員が冬眠中であればなにも重力を発生させなくとも問題がないのではないでしょうか?というかかえってないほうがいいのではないかと思うのですが。映画の設定なのでどうでもいいんですが、一応考証して製作してるのでしょうからふと疑問に思いました。
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#5です >宇宙船の中で生活するならその通りだと思いますが、全員が120年冬眠中のはずなので・・・。 コールドスリープで完全冷凍しているのなら別かもしれませんが、 代謝低下させているだけであれば、生活しているのとなんら変わりは無く、 この場合、起きて動き回るよりも心臓への負担が少ないので、 さらに心臓が小さくなったり、 また、一切動かないことで、筋肉も衰え骨には負荷がかからず弱っていきます。 この状態にならないように生体維持していくほうが設備としては複雑になると思います。 現在の技術では、 完全冷凍からの蘇生はまだ成功していなかったと思います。
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- vuomel
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日本では2017年3月に劇場公開された映画『パッセンジャー』 Passengers (2016年) では、船体(の一部)を回転させることで遠心力により船内に1Gの重力があるかのようにさせてたように思います(記憶違いだったらスミマセン)。 http://www.imdb.com/title/tt1355644/mediaviewer/rm1302347008 No.1さんが回答されてるように、この回転をオン/オフするのにはかなりのエネルギーが要りそうです(特に静止状態から回転させ始めて、回転を安定させるまで)。それならば、回転軸の摩擦を極力軽減させ、慣性モーメントも大きくして、回転し続けるようにしたほうがエネルギー消費が少なくて済むのかもしれません。 また、乗員は冬眠中もゆっくり呼吸したり心拍を打ったりしてるわけなので、No.5さんが書かれてるように、無重力にしてしまうと無重力が身体に与える様々な悪影響が出てきてしまうのかもしれません。しかし、映画の中の冬眠ポッドは横に寝そべってる形なので、重力を発生させていてもその影響は小さなものになってしまってますけどね。 https://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=7597 https://www.poplar.co.jp/book/search/result/archive/8201097.html http://iss.jaxa.jp/med/live_event/110914_kenko-zoshin.html
お礼
科学的考察をありがとうございます。
- foomufoomu
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「重力コントローラー」なんていうわけのわからないものを別にすると、人工重力を発生させる方法は2つあります。 1.宇宙船全体、または、居住区を回転させ、遠心力を重力の代わりにする。 ・この場合、一度回転させれば、あとは慣性で勝手に回り続けるので、ほとんどエネルギーは必要ありません。 2.宇宙船を1Gで加速し続ける。行程の半分まで来ると、今度は1Gで減速し続ける。 ・未来では、遠距離の宇宙旅行は、ほとんどこのスタイルになるだろうと推測されています。と言うのは、1Gで加速を続けると、1週間ほどで光速の3%ぐらいの速度になります。そのため、海王星ぐらいの旅行なら2~3週間で目的地に到着できます。 というわけで、宇宙船アバロンは2.の方法で航行していたのではないでしょうか。
お礼
詳しい解説をありがとうございました。
- SPROCKETER
- ベストアンサー率26% (2126/7992)
昔からあるお話に過ぎません。真面目に考えない方が良いです。 猿を使って人工冬眠薬の実験をおこなったら、酷い嘔吐を繰り返して倒れてしまい、副作用問題の解決が出来なくて、人間への利用は難しいのがわかったぐらいですから、人工冬眠で他所の惑星に行くなんて不可能です。 何よりも、120年も寝続けたら死にます。数か月寝たきりでも床擦れが出来るし、床擦れが痛くて死ぬ人までいるのに、寝とぼけたお話です。 人工重力が無いと身体の筋肉が萎縮を始めて、眼が覚めた時に身体が動かせなくなるので人工重力があることにしたのでしょうが、自転による人工重力も眼を回して嘔吐する副作用が解決出来なくて、実現が危ぶまれています。 人工重力や人工冬眠を出すSF映画は、実現出来ないのがわかっていて演出として使っているものですから、信じ込まない方が良いです。ただの映画です。
お礼
そうですね、映画ですもんね。
- takuranke
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まじめな話として、 作中の時代設定が不明ですが、 無重力状態だと人間の体には様様な変化が出るから。 重力の影響を受けないので、 心臓を動かす筋肉が弱り薄くなります。 他には、 骨にも力がかからなくなるので、 カルシウムが失われていき骨が弱くなります。、 これを防ぐには現在ではサイクリングマシンで足に負荷をかけます。 後、個人差がありますが視力の低下が見られます、 眼球はほとんどがゲル状の物質で出来ていて、 人によっては何もしなくても変形することがあるらしいです。 これは実際の宇宙飛行士に現れた現象。 はるか未来で、 地球と同じ1Gで暮らしているのなら、 これらを防ぐ技術より、 重力発生させる技術(コロニーなどが作られている時代なら)のほうが早く出来上がったからだと思います。
お礼
ありがとうございます。 ただ、宇宙船の中で生活するならその通りだと思いますが、全員が120年冬眠中のはずなので・・・。
そもそも「映画」自体が楽しんでもらえれば良いという「娯楽の世界」のことですし、特にあなたの観た映画にかかわらず、「宇宙に関する映画」では、「映画の設定なのでどうでもいいんですが」ということが多いと思います。ただそれだけのことではないでしょうか。 まさに「映画の設定を楽しむ」、それが「映画」ということではないかなぁ。宇宙物理学者でもないのだから。
お礼
ありがとうございます。 確かにそうですね。
多分無重力状態を表現するのにお金が掛かるからでは? それでなくても映画の制作費は限りがあります。 そこはスルーした方がかなりの部分を節約できるはずです。 SF的設定と言うより映画製作上の問題だろうと思います。
お礼
> 多分無重力状態を表現するのにお金が掛かるからでは? いえいえ、そういう場面もあるのです。プールで泳いでいるときに故障で人工重力が切れて、プールの水が球状になって浮き上がり、水中から抜け出せなくなる怖いシーンが。 舞台は宇宙船の中だけなのですが、アカデミー賞美術賞ノミネートの巨大セットがすごいです。製作費も相当かけていると思います。 ありがとうございました。
- DESTROY11
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そーですねぇ。 人間には必要ないですが、機械に必要かも知れません。 液体、紛体などが「下に落ちる」ことを前提に設計された機構があり、 それを無重力対応にするより人工重力のほうが手軽だった。 と、いうのはどうでしょうか?
お礼
ありがとうございます。
- chie65536(@chie65535)
- ベストアンサー率44% (8742/19841)
人工重力をオンオフする際に「莫大なエネルギーが要る」のでは? 例えば「120年、オンしっ放しを維持するエネルギー」が「120」だと仮定し、「オンとオフを切り替えるエネルギーが1000」だったと仮定します。 みんなが目覚める直前に人工重力をオンに切り替えるのに1000のエネルギーを消費するより、最初っからオンにしまままで維持しておけば120のエネルギーで済みます。 あと「人工重力のオンオフの混乱を避けるため、誰かが目覚めそうになったら、目覚める前に人工重力を発生させるようにプログラムされていた」と言う可能性があります。そうであれば「映画の冒頭で人工重力が発生していても不思議ではない」です。 また、人工重力は「回転の遠心力」などで発生させます。居住区画の回転を止めたり回転させたりを切り替えると「慣性」のため、区画内が大変な状況になります。命綱などで身体を保持していないと、壁や床に身体が叩き付けられます。 それに、人工重力がオフされて宙に浮いている時に、人工重力がいきなり発生したら「床に落下」します。数メートルの高さなら問題ないですが、数十メートル浮いていた状態から落下すれば、命に関わります。 当方が読んだSF作品には、テロリストが人工重力をオフし、船を減速させて、慣性の法則で他の人達が宙に浮いた頃を見計らって人工重力をオンにして、乗組員や乗客を床に叩き落すテロを計画する、と言う作品があります。
お礼
ありがとうございます。 なるほど、オンオフする際のエネルギーの問題と考えれば納得できます。 お礼が遅くなり、すみませんでした。
お礼
ありがとうございます。勉強になりました。