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「2001年宇宙の旅」についての疑問
今更言うまでもない映画史上不朽の名作、「2001年宇宙の旅」ですが、疑問のシーン(描写)が二つあります。 (1)ヘイウッド・フロイド博士が月面で発見されたモノリスの謎を解明するために月に派遣されますが、月面に設置された「クラビウス基地」内での会議シーンにおいて、月面上という設定であるにかかわらず、地球上の1G環境としか思えない動き(歩き方)をしています。月は地球に比べ6分の1の重力ですから、アポロ乗組員の月面活動(映画制作当時に人類は月に到達していませんけど。)シーンのようにスロー再生のような動きになるはずです。 (2)ディスカバリー号内部では、クルーが通常起居する回転部分は遠心力による重量が発生しており「下」がありますが、スペースポッド格納庫内はその回転部分内ではなく、重量はゼロのはずです。クルーはやはり1Gとしか見えない(交換したAE35ユニットの解析をした場面など)動きをします。 地球とステーションを往還するスペースシャトルやステーションから月に向かうアリエス型宇宙船内は、ゼロGであるエピソードが数々織り込まれており、製作サイドはこういった見地からの正しい描写を意識していたと思われます。 某コピーレフトオンライン百科事典の記述を読みますと、数少ない「間違った描写」の一例として『宇宙服と手袋の間に直接「手首」が見えるシーンがあり…』等の指摘がありますが、こういった場面の方が明らかに間違いなのでは?と思えてしまいます。 無論、当時の撮影技術、予算等の制約で止むを得なかったものも多々あると了解していますし、映画そのものの素晴らしさは何ら損なわれるものではありませんが、技術的な見地から詳細に検証されている割には見落とされているのでは…?と思い、質問させていただいた次第です。
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質問者が選んだベストアンサー
高校生の時に、リアルタイムで映画館でこの映画を見ました。 結論を言うと、当時は見る側にそれほど宇宙についての知識がありませんでした。だから、物理法則に忠実に作っても、見る側が理解不能でついていけなかったかもしれません。 宇宙大作戦をはじめとする、当時の宇宙ものは、すべて地球そっくりの想定ばかりでした。それでも私たちはわくわくしてみました。しかし、近年、テレビなどでそれらの再放送を見ると、設定のあまりのばからしさに笑ってしまします。 そんななかで、この映画はその当時としては斬新な映像で、いかにも宇宙時代が来たと思わせるに十分でした。これ以後、宇宙映画は変わってきたと思います。その功績が「不朽の名作」としての称号なのです。これでも最高水準だったのだと、笑ってやってください。
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で、質問は何ですか? 「疑問がある」のはわかりましたが、 > 無論、当時の撮影技術、予算等の制約で止むを得なかったものも > 多々あると了解していますし、 と自己解決してますし。 いくつもそのようなシーンを発見なさったんですね。すごいですね。 ひとつだけ聞いたのは、「人工重力もないのに飲み物がストロー内を戻るシーンがある」とか。 > 見落とされているのでは…? 多分それだけの事で、それ以上でも以下でもない、でしょう。
補足
回答ありがとうございます。 私も当初は「ここは月面上(のはず)だから地球と同様に歩いちゃおかしいなぁ」くらいに観流していましたが、 http://ja.wikipedia.org/wiki/2001%E5%B9%B4%E5%AE%87%E5%AE%99%E3%81%AE%E6%97%85#.E7.A7.91.E5.AD.A6.E8.80.83.E8.A8.BC といった、私など思いもつかない厳密で科学的な考察をしている方たちがたくさんいるのに、見過ごされているのでしょうか?ということが質問の本意でありました。 (ちなみに上記リンク内の記述では「ストロー内を流動食が落ちる(下がる)描写」は、表面張力の関係で無重量状態でも起こり得る、と説明されています。)
お礼
回答ありがとうございます。 そうですねぇ考えてみれば(みるまでもなく)この映画以前と以降では、SFというジャンルに限定しなくても、その与えた影響や方法論の変革ははかり知れないほど大きいですね。私も30年前、この映画を初めて映画館のスクリーンで見て圧倒されまくったことを想いだします。製作公開当時から40年(!)の年月が経っているのに、いまだ色あせないこの映画に敬意を表して観るべきでしょうね!