権利能力のない存在は権利を持てないわけで、権利を持てなければ義務も持てないわけで、義務を負担しなければ誰も相手にしてくれませんよね。
権利能力があって初めて権利を持てるし、義務を負担するわけです。
(権利能力とは、私法上の権利及び義務の帰属主体となることができる資格)
義務を負ってそれを履行することで、初めてほかの人や組織からも一人前の扱いを受けることになるので、「権利能力があること」が、社会の活動に加わって一人前の活動をすることの「前提」になるわけです。
株式など「入場資格」がなければ会場に入って株主総会などに参加するのを拒まれますが、それと同じように、「権利能力」がなければ社会に入って商売などに参加するのを拒まれるので、(社会の)入場資格=権利能力と言っているのでしょう。