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◯◯座流星群の正体って何?
「獅子座流星群」や「ペルセウス座流星群」のように、毎年決まった時期・季節に、決まった方向に流星群が発生します。 あれの正体って何なのでしょうか?星座を構成する星から何か飛んでくるわけではないことは判るのですが、何故決まった流星群が発生するのかが疑問です。
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流星群の正体は、彗星がまき散らす「細かなチリ」です。このチリは彗星が太陽を周回する軌道上に広がっていて、これが地球の公転軌道と接近してすれ違う付近で、地球の大気圏に突入して流れ星となって光るのです。 しし座流星群の元(母天体)は「テンペル・タットル彗星」(公転周期約33年)、ペルセウス座流星群の母天体は「スイフト・タットル彗星」(公転周期約130年)です。一般的には母天体である彗星が太陽に接近した前後に流星の出現数が増加すると言われていました。これは細かなチリは彗星の軌道上に一様に広がっているのではなく、彗星がいる近くの濃度が高いと見られるからです。 厳密に計算すると、どの彗星もその軌道は惑星の引力の影響(摂動)や彗星の核から放出されるガスジェットの推進力による効果などで、太陽を周回するごとに微妙に変化しています。このため同じテンペル・タットル彗星でも、前回1998年に太陽に接近した際の軌道、前々回1965年に接近した際の軌道、さらにその前1932年の軌道などすべて微妙に異なり、地球軌道との相対的な位置関係も違います。野球に例えれば周回ごとに投球のコースが大きく変わる荒れ球の投手のようなものですが、過去の投球コースを計算できますので、ど真ん中のストライクとなる過去の軌道が見つかれば、この過去の軌道(上のダスト・トレイル)と遭遇した時に多数の流星が出現するだろうと予測できることになります。 このきっかけとなったのが2001年のしし座流星群の大出現で、従来の考え方では彗星が太陽に接近して3年後でありさほどの出現は期待できないところでしたが、イギリスのデイヴィッド・アッシャーらは、この「ダスト・トレイル」の考え方で流星群が大出現する時刻と規模を正確に予測することに初めて成功したのです。これ以後流星群の出現時刻や出現数の予測にはこの考え方が現在は主流となっていて、かなり的中するようになりました。 下の写真はこの2001年のしし座流星群の大出現の際に回答者が福島県で撮影したものです。合成ではなく広角レンズを付けたフィルムの1眼レフで10分ほど露出しただけでこれだけ多数写りました。しし座の「大がま」のあたりから流星が四方に広がって流れている様子がよくわかります。
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- SPROCKETER
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彗星から放出された塵が軌道上に残り、塵の軌道を地球が横切る時に流星雨が見られると考えられていますね。 もっとも、太陽系が出来た頃には、微惑星や彗星が大量に太陽を周回していたわけですから、巨大彗星が太陽に接近した後では、物凄い流星雨が地球に降ったこともあったはずですが、そういう形跡が発見された例は無いようですね。 過去に太陽の近くを通過した彗星が最大でどのくらいの大きさがあったのかも、良く分かっていませんが、地球ぐらいの大きさの彗星が存在しても不思議ではないようです。
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遅くなりましたが、ご回答有難うございました。 確かに、太陽系が出来た頃のチリって何処へいったんでしょうね。拡散してしまったのでしょうか。
- 雪中庵(@psytex)
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彗星は、軌道によりますが、何年~何百年の周期で太陽の周りを回っています(中には放物線軌道をとってどこへともなく飛び去るものもありますが)。 なので、流星群の元となるチリが枯渇する事はありません。 そもそも長い軌道上に沿って分布しているチリにとって、年一回地球が通過する程度の掃除では、きれいになりません。 地球の軌道とチリの軌道が完全な同一平面ではないために、年によって流星の出現数が違う方が、影響が大きいです。
お礼
遅くなりましたが、ご回答有難うございました。 あぁ、なるほど。チリそのものも太陽の周りをぐるぐる回っているのですね。
- tiltilmitil
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地球の公転軌道上に重なったチリの集団。彗星がまき散らしていったという見方が有力。地球がその範囲に入るとチリが大気圏に突入して流星となる。
お礼
早速のご回答ありがとうございます。 成る程、彗星がチリを決まった場所にばらまいていて、そこに地球が入ると流星群が発生するのですね。 ということは、毎年彗星がチリを供給するわけでは無いでしょうから、チリが枯渇すると、流星群も無くなるということなのでしょうか?
お礼
遅くなりましたが、ご回答有難うございました。 予測できるようになったのって、結構最近なんですね。