• ベストアンサー
※ ChatGPTを利用し、要約された質問です(原文:中小企業診断士試験について)

中小企業診断士試験について理解するためのポイント

このQ&Aのポイント
  • 平成28年中小企業診断士本試験の企業経営理論の問題で、部門間関係について理解する必要があります。
  • 部門間関係は、プールされた相互依存、連続的相互依存、相互補完的相互依存の3つのタイプに分けられます。
  • 選択肢の中で、最も適切な説明は「相互補完的依存関係にある部門間では、頻繁なチームワークによる調整が必要になるため、各部門が同じ規則や手続きに従って行動するよう事前に調整しておく必要がある」です。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • QCD2001
  • ベストアンサー率58% (325/554)
回答No.1

たとえば大規模な食堂があったとします。 メニューはエビフライ定食のみです。 四角いトレーの上に、茶碗に持ったご飯と、豆腐のみそ汁の入ったお椀、 そしてメインのエビフライの皿が乗り、 エビフライの皿には、エビフライとキャベツの千切り、レモンスライスが乗っています。 このエビフライ定食を大量に生産するので、これを生産するそれぞれの工程には複数の従業員がいて、それぞれの工程ごとに組織があるとします。 これに必要となる部門は以下の通りです。 1)食材を発注・仕入をする部門 2)納品を受け入れて検品する部門 3)下ごしらえをする    レモンをスライスする    キャベツを千切りにする    エビの頭と殻、背ワタを取る    ご飯を炊く    みそ汁の豆腐を切る 4)調理をする    エビに粉をまぶす    エビを卵に漬ける    パン粉を漬ける    エビをフライに揚げる 5)盛り付ける    皿にキャベツの千切りを載せる    エビフライを載せる    レモンスライスを載せる    ご飯を盛る    みそ汁をお椀に注ぐ    トレーにご飯とみそ汁とエビフライの皿を載せる 6)給仕をする 7)料金を受け取る 8)後片付けをして食器類を洗う こんなところでしょうか。 このそれぞれの部門を担当する組織があるとします。 これらの組織は、エビフライという商品を生産し、販売し、売り上げを上げて利益を得ているので、個々の部門が単独では機能せず、全部門が協力することによって利益を得ることができます。ですから、相互依存関係にある組織です。 では問題文を順に読んでゆきましょう。 >企業組織における並列的部門間関係は、 上記の食堂の各部門の部門間関係を考えてみる、という意味です。 >プールされた pooled 相互依存、 プール、つまり何かを蓄えておくわけです。蓄えておくと言えば在庫です。 2つの組織間に在庫が介在するような組織間関係です。 食堂の組織では、食材を納品検品する部門、下ごしらえをする部門、調理をする部門の関係が在庫を介在する部門間関係になります。 >連続的 sequential 相互依存、 連続しているような部門ですから、エビに粉をまぶす部門、卵に漬ける部門、パン粉を付ける部門、エビをフライに揚げる部門、などの関係が連続的相互依存になります。 >相互補完的 reciprocal 相互依存 経済学で言う「補完材」は、ある財を使用(消費)するときに同時に使用(消費)するような財を意味します。たとえばパンとジャムのような関係です。 上記の食堂では、ご飯を盛ってトレーに乗せる部門と、みそ汁をお椀に注いでトレーに乗せる部門とエビフライの皿をトレーに乗せる部門がこの関係になります。 では選択肢を見てゆきましょう。 ア相互補完的依存関係にある部門 この部門間のコミュニケーションは「エビフライ定食3丁」で終わりです。 何個作るか、がわかれば、それぞれの部門で必要な個数を作ります。 エビフライの皿部門と、ご飯盛り付け部門と、みそ汁部門のそれぞれが、必要な数を生産すればそれで済みます。注文数の情報を共有化するだけで良いのでそれぞれの部門間のチームワークというのは特に必要ありません。従って アは×です。 注文のあった生産数を生産作業者が共有化するだけでよいので、それぞれの部門の管理者が頻繁にやり取りをする必要はありません。従って イも×です。 ウプールされた相互依存関係にある部門 仕入れ部門と下ごしらえ部門の関係は、仕入れ部門が仕入れて検品した食材を下ごしらえ部門が切るだけですから、特にコミュニケーションは必要ありません。注文数の共有化といった情報共有も必要ありません。ですから、「最も調整の必要性が低い」と考えられます。そこで ウは〇です。 エ連続的相互依存関係にある多くの部門間では 生産する製品をエビフライにするのか、かつ丼にするのかを決める段階では、事前の計画やフィードバックコントロールによる調整が必要になります。しかし、エビフライを生産すると決定し、生産手順が決定されたら、それ以上の事前計画やフィードバックは必要ありません。前工程から送られてきた半製品に作業を行うだけです。従って エは×です。 オエビに粉をまぶす部門と卵に漬ける部門、パン粉をまぶす部門、フライに揚げる部門の部門間で必要なコミュニケーションは、注文が3個入ったという情報を共有化するだけです。あとは流れ作業です。水平的コミュニケーションや共通した規則や手続きも特に必要ありません。従って オは×です。

gold19
質問者

お礼

QCD2001様 早速の御回答且つ、具体例によるわかりやすい説明ありがとうございます。当初、問題分は難解に見えましたが、御回答いただいたおかげで理解出来ました。診断士協会の発表によると、この問題の正答はエなのですが、御回答いただいた内容から私なりに解釈した内容が正しいか御確認いただけないでしょうか ウを❌(誤りの肢)としました。 前半は正しく、後半の「3つの相互依存関係の中で最も調整の必要性が低い。」の部分が間違いではないのでしょうか、最も調整の必要性が低いのは相互補完的と判断しました。トレーにのせるだけなので、注文数の把握を必要とせず、エビの皿がトレーにのったのを確認したら、御飯と味噌汁の係は事務的にそれぞれ、トレーに御飯と味噌汁をのせるだけと考えました。プールされた依存関係は、納品検品、下ごしらえ、調理する、この一連の流れで、納品検品した係が納品した段ボール又は冷蔵庫から、下ごしらえの係が千切り、スライスする分量に応じて、キャベツ等を取り出したりするので、少し調整が必要としました。 エを⭕️(正しい肢)としました。「事前の計画やフィードバックコントロールによる調整が必要になる。」が食材の話しで、何を意味しているかイメージがわきました。エビに粉をまぶす、エビに卵を漬ける、パン粉を漬ける、エビを揚げる、この一連の流れは客に定食を出すタイミングを計りながら行う必要があるのではと考えて、パン粉を漬けると、エビを揚げる作業の間隔が空いてしまうと、パン粉が乾いてしまい、美味しいエビを揚げることが出来ないから、お互いに仕事の進捗を確認して調整する必要があるとしました。 私の勝手な解釈ですので間違っているかもしれません。御回答いただきましたおかげで、解答プロセスに至る大きなヒントを得ることが出来ました。今後共、宜しくお願い致します。本当にありがとうございます。

gold19
質問者

補足

大変勉強になりました。