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心肺停止の人の扱いについて
ここ最近、事件・事故・災害等の報道で、 「心肺停止に終わった」 というフレーズをよく目にします。 しかも大抵はその後の音沙汰がありません。 死んだということではないですし。 この場合その人は永久に植物状態と同じと考えた方が宜しいのでしょうか? そもそも何故そのような、不安を煽るような報道がなされるようになったのですか??
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- tarohkaja
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回答No6と7です。 7について補足します。誤解の余地がありました。 患者の家族が、脳死段階での臓器提供を思った場合、医師がみて脳死の可能性があると判断すれば、家族の申し出に従い、脳死判定をします。 このとき、脳死ではないと判定されればそれで打ち切りです。 家族は、多くの場合の患者の死である心臓死を迎えたときに、臓器提供するかの意思統一をします。 一回目の判定で「脳死である」と判定された場合に、一定時間後(6時間後、小児は24時間後)に二回目の判定をします。 ここで、やっぱり脳死で間違いないと確認されたら、正式に脳死とされます。 相続などで問題になる死亡時刻は、二回目の判定時刻になります。一回目だけの判定では正式に脳死とはされません。一回目で脳死と認められなければ、もう続けることはありません。脳死ではないのですから。 この法律の制定後、人は死の過程において脳死を経てから心臓が止まるのだと誤解する人が増えました。そうではありません。人はめったなことでは脳死にはなりません。 心臓が止まって、酸素の供給が断たれた時、酸素欠乏に弱い臓器から死んでいきます。脳は弱いものの代表です。 脳波検査ができないと死亡診断ができないなんてことはありません。 心臓が止まっても、今の医学は蘇生させられます。 脳死は不可逆的で生き返ることはありませんが、心肺停止は生き返らせることが可能なので、死とは言いません。 二回の脳死判定というのは、一回目でまだ脳死ではないとなればそれで検査は打ち切りです。脳死と判定されたならば、一定時間をおいてもう一回やるのです。それで万全を期します。 脳死は不可逆的で生き返ることはありませんが、脳死のご遺体には「脊髄反射」は起こります。 これについて、まだ死んでないとか、苦しんでいるとかいうのはでたらめです。脳死者は臓器は生きていて(脊髄反射をおこす神経も生きていて)も、脳は多くの場合「壊死が進み」どろどろに溶けていて、その人の意識もなにもかもが消滅しています。
- tarohkaja
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No6の回答者です。 前半のお断りで言い忘れました。これもぜひご理解いただきたいと思います。 「脳死判定」は、当該患者の家族の要請のある場合にしか行われません。 「臨床的脳死」という言葉がマスコミで言われますが、医学上はそんな言葉はありません。 終末期に、主治医が患者の家族に「臓器提供ということがありますよ」と言って、誠意を尽くしてくれた主治医を信頼し感謝の気持ちがあれば、「臓器提供しようか」と、家族だけで話し合います。 脳死にはめったなことではならないのだから、「心臓死」での腎臓などに限られた臓器の提供になるのが多数です。・・・心臓死提供は報道されません。 そこで、「脳死でなければ移植できない臓器が不足している。脳死の臓器によってのみ助かる患者がいる」と、家族たちが気が付いた場合に限り、「家族の申し出」によってのみ、脳死検査・判定が行われます。(時間がかかります。一定時間後に2回目の検査をしてから判定します) 家族が、臓器提供しようと考えても、「それは心臓が止まってからだ、脳死といって体温があるうちに摘出されるのは嫌だ」という結論を出したのであれば、脳死検査はやる理由がありません。 こういう家族の申し出がある場合以外は、脳死判定は行われません。 脳死を人の死とするのは、臓器移植のため臓器提供しようという場合に限るのです。 通常の人の死では、1%以下の割合で脳死している人もいるかもしれませんが、そんな判定は(一度検査結果が出た後、6時間おいて2回目の脳死検査をやり、その上で判定される)臓器提供という目的がある場合でないと実施しないので、心臓死をもって死亡と判定されます。
- tarohkaja
- ベストアンサー率29% (66/221)
回答の前に一つお断りを。 脳波をはからないと死亡判定できないというお答がありましたが、そんなことはありません。 臓器移植法の制定以来、誰でも死に至るまでに脳死の段階があるのだと誤解する人が増えました。 人の死において、脳死になるのは1%以下です。 人はめったなことでは脳死にはなりません。 心臓がとまり、酸素の欠乏に一番弱い脳が死ぬ、これが順番です。肝臓も心臓が止まると長くはもちません(だから、きわめて稀な脳死者がいて、患者と脳死者のヒト白血球抗原が一致しないと、肝臓移植はできません。心臓死のご遺体の肝臓は移植はできないのです)。 腎臓は酸素の欠乏に比較的強いので、心停止後でも移植にたえます。だから、脳死移植が可能になるずっと前から「腎バンク」というものがあり、献腎移植が行われていました。脳死ばかりが報道され、心臓死の臓器移植は報道されないので、腎バンクへの登録者が激減し、献腎移植も衰退しています。角膜移植の「アイバンク」も似たような事情らしいです。 さて回答です。 脳死は回復しませんが、心肺停止状態からは生き返らせることができるから心臓が止まっているのにもかかわらず、「死亡」でなく「心肺停止」というのです。 止まった心臓を生き返らせ、拍動させられるのは全国平均で3割、障害を残さず社会復帰させられるのは2割です。 この成績が一番いいのは市立札幌病院の救急救命センターで、3割を社会復帰させているそうです。 もちろん、心肺停止状態から間をおかずに、設備・能力のある病院に救急搬送された場合に2割とか3割とかになるのです。だから災害時にはそうはうまくいかないでしょうけれども。
- potatorooms
- ベストアンサー率28% (3506/12498)
死亡判定は、昔は心停止でした。 臓器移植などの倫理規定などで、脳死を死とみなすようになってから、脳波を測らないと死亡判定ができなくなりました。脈を診て「ご臨終です」という時代ではないんですね。 医師でも機器無しでは、脳波の状態を知ることはできません。なので、普通の状態だと病院に搬送されないかぎり、死亡の判定ができないんです。 あと、他の回答者さんと同様なんですが、 > 「心肺停止に終わった」 って私は聞いたこと、見たことがないのですが、どういうシーンでよく見られているのでしょうか?
お礼
お礼遅くなりました。 報道聞いてて、それで全てが終わりかのような印象を受けてご指摘の表現となった次第ですが、 誤解と疑問を生じるような表現で、大変失礼致しました。
- goncici
- ベストアンサー率26% (283/1054)
「心肺停止の状態で発見されました」という言い方はよく聞きますが、 「心肺停止に終わった」というのは聞いたことがありません。 以前なら「死んでいるのが発見されました」と言っていました。 前の回答にあるように「死亡診断は医者のみ可能」だからです。
お礼
お礼遅くなりました。 報道聞いてて、それで全てが終わりかのような印象を受けてご指摘の表現となった次第ですが、 誤解と疑問を生じるような表現で、大変失礼致しました。
- fjdksla
- ベストアンサー率26% (1812/6770)
「心肺停止に終わった」って聞かないですね・・・ 「心配停止で搬送された」とかなら聞きますけど・・・ 法律上、医師による死亡確認がされてから死亡と確定されます。 死亡と診断されるまで「生きている」という扱いですので「心配停止状態」と言う事です。 「心肺停止に終わった」というフレーズをよく目にする事自体不思議です。 日本語としてもおかしいですし・・・
お礼
お礼遅くなりました。 報道聞いてて、それで全てが終わりかのような印象を受けてご指摘の表現となった次第ですが、 誤解と疑問を生じるような表現で、大変失礼致しました。
- smi2270
- ベストアンサー率34% (1640/4699)
「事件があり、心肺停止の状態です」 これは、警察・救急隊員からの情報です 死亡確認は「医師」しかできませんので 報道に入る状態は警察・救急隊員の証言になってしまうのです。 医師は医師法により個人情報を公開できないのもいったんでしょう。 心肺停止で病院に運ばれて死亡確認がなされた場合には 「心肺停止の状況で搬送されましたが、搬送先の病院で死亡が確認されました」と、 報道がなされているはずですし、 数日後に亡くなったとしたら「容疑を殺人に切り替えて捜査されています」と、 報道されています。 現状の日本では殺人事件が増えてしまい、 被害者のその後まで報道される時間がないのもありうることだと思います。
お礼
お礼遅くなりました。 なるほど、そういうシステムなんですね。
- trytobe
- ベストアンサー率36% (3457/9591)
その後に、「病院で死亡が確認されました」という、「医師による死亡判定がなされた」ということを明確に言わないとクレームを入れてくる人が増えたからです。
お礼
お礼遅くなりました。そうですか。
お礼
お礼遅くなりました。 色々と詳しい情報を教えて頂き有難うございます。