自社基準を作るために、仕事の一環で工学系の論文なら時々書きます。
>・一つ一つの文章自体は問題ないが、論文全体として見た時に矛盾点が多すぎる
>・モニタージュ写真を見ているみたい
このような症状は、論文作成に慣れてない学生にありがちです。要するに最初はまとまらないんですよ(^^;)。文章プランがなってないから。
以下、論文構成の例です。
1.全体概要(アブストラクト)
実験なり試験を行ったなら、その背景と目的をメインにして書き、結論にいたった経緯なり論理をできるだけ簡潔にまとめます。この部分で論文の構成はほぼ決まりです。
2.実験(試験)概要
実際に行った実作業を簡潔に記述し、後出する図表の見方などもまとめます。ルーティンワークです。これが必要なのは、例えば試験などであれば、標準的方法に従ってちゃんとやったと言っておくためです。
3.結果
1.で述べた経緯,論理に従い、大抵はそれらを強調するような結果だけを載せます。結局、一番上手く行ったものだけという事に普通はなります(^^;)。全部の結果を載せる訳にはいきません。
4.考察
3.で述べた具体的成果を用い、1.で述べた経緯,論理を具体的に導き、結論を出します。
5.まとめ
ページに余裕があれば、結論だけを再記し、将来への展望や今回の作業の不足点や留意点も書きます。
じつは論文の作成って、けっこう確証バイアスをかけて喋る作業みたいになります。自分の意見を強調して書く訳ですから。それからやった事を全部書こうとしたら駄目です。文章がとっ散らかります。とっ散らかった論文は、誰も読んでくれません(^^;)。
お礼
なるほど