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日本人がソウル(黒人音楽?)の発声に近づく方法
こんにちは。 黒人音楽が好きでよく聞きます。 ジャンルはなんと言えばいいのかわかりませんが、 特にディアンジェロなどの色気のある歌声にとても惹かれます。 私は声にコンプレックスがあって今回ボイストレーニングをすることを決意しました。 最初からレッスンに通わずにとりあえずアマゾンでトレーニング本を買い漁るつもりです。 ただ、どうせならカラオケで上手に歌えるようにもなりたいと思い、 歌唱関連のトレーニングをしたい、また好きな音楽の発声を真似したいと思います。 日本人歌手と黒人歌手を比べてみると明らかに質が違うので、 お互い近づけるようなものではなく根本的に違うものであることはわかります。 ただ、日本人が黒人の歌唱法を真似たらEXILEみたいになるのかなと想像しています。 ああいった黒人音楽の発声法というのはなんと言うのでしょうか? どういったキーワードになってくるのでしょうか? 情報を探してみてもベルカントなどクラシック関連のものが多い気がします。 まとまりのないものになりましたが、よろしくおねがいします。
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- eroero4649
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メジャーリーガーで、バリー・ボンズという黒人系のホームランバッターがいました。彼の打ち方は「すり足打法」と呼ばれるもので、ほとんど足をあげずにタイミングをとるのです。 という話を伏線にして、私は昔、当時の女友達に誘われてゴスペルコンサートを見に行きました。日本人のゴスペルグループによるコンサートでしたが結構ガチなグループで、本気で歌手になりたいような子たちによって構成されていました。だからコーラスの声量がすごいので、ソロパートの子は男女問わずにマイクを持って歌っていました。そうじゃないとコーラスにかき消されてしまうからです。 そのゴスペルグループを率いるのは黒人の宣教師で、後ろでピアノの伴奏をしていました。そして時々ピアノを弾きながらコーラスを入れてくるのですが、マイクを持ったソロの子のその後ろの20人くらいのコーラスグループの、そのさらに後ろからピアノを弾きながらの歌声は20人くらいのコーラスもマイクで歌うソロも蹴散らすほどの圧倒的な声量と上手さでした。もちろんマイクなんかありません。「うん、ソロの子いらないよね。代わりに先生のソロを聞きたい」と思わずにいられませんでした。まさにメジャー級のパワーというのはこういうものかと圧倒されたものでした。 伏線を回収致します。日本人野球選手でもホームラン王を狙えるクラスである日本ハムの中田翔選手やオリックスのT岡田選手などが一時期バリー・ボンズのすり足打法をやろうとしました。理屈の上では、すり足打法のほうが変化球などにも対応できるのです。しかし、結局中田選手も岡田選手も足を高く上げる打法に戻しました。理由はシンプルで、ホームランが打てなくなったからです。 ボンズの打法は、腕っぷしだけで広いメジャーのスタンドまで悠々飛ばしていくような圧倒的パワーがあって初めて「あの打ち方でもホームランが打てる」なのです。日本人でもトップクラスのパワーがあってもそれでさえも「力不足」なのです。 日本人歌手でR&Bの第一人者といえばそれはもう文句なしで久保田利伸さんだと思いますが、その久保田さんでさえアメリカの黒人の中に入ればせいぜい真ん中くらいで、「黒人にも一目置かれる」という域にはならないのです。 昔何かで聞いた話なのですが、英語は表音文字の言葉だから母音をよく使うので力強い音になりつまり声がよく通りかつ声量も大きくなるそうですよ。一方の日本語は表意文字のせいか母音の発音が英語なんかに比べると平坦なので歌うときに声量が大きくならない、とか。 https://youtu.be/TIx9YWF02uU https://youtu.be/dQkrLpwj1vk
- trytobe
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アフリカ系奴隷が、抑圧された環境の中でキリスト教徒として生まれ育つようになり、白人の主人ではなく神へは自分の信仰を心の底から叫び伝える「ゴスペル」のルーツを知らないと、うわべだけが取ってつけたような物まねになってしまうのです。 彼らは、別に歌唱法を学んだわけでもなく、自分たちで楽器がなくても歌えるように合唱できるように、「自分の身体を自分の楽器として使い尽くす」ように歌おうとしてきただけなのです。 結果として、その発声はオペラの歌唱法にも通じるように身体での共鳴を最大限に引き出して声量を得るクラシックに通じるものにたどりついていたり、体格(時には太いカラダを共鳴装置として活用し)、リズム&ブルースのリズム感や発音・息遣い、そしてジャズの楽器が奏でる音色やミュートのこもるハスキーなフレーズ、などの「装飾的遊び」が加わっていくのです。 それらの多様な文化・音楽に触れて、基礎を備えた上で、彼らのソウルがにじみ出てしまう・ほとばしってしまうような歌唱になれば、それが自然に彼らの生み出す音楽であり、彼らが「ルーツを理解してくれている人間がいる」と同じ有色人種どうしで共鳴しあえるのです。
お礼
いまの黒人音楽の発声法にも下地としてクラシックのものは入っているのですね。 歴史も踏まえた解説していただき勉強になりました。 回答有り難うございました。
お礼
やはりいろいろな面で人種間の能力差というのは超えられないものなのでしょうね。 ただ、今回の場合は黒人と競うとか、プロ級になるとかそういう意味ではなくて、 あくまで発声がそちら方面でということです。 久保田利伸さんですか。 存在すら忘れていました。 甘くて素敵な声ですよね。 回答ありがとうございました。