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【マスコミに載らない海外記事】様ですが御感想を。

アメリカは、確かに例外的だ。外国の敵と、イデオロギーを警告する、何十年にも 及ぶヒステリックなプロパガンダに晒されて来た、地球上で最も怯えた国だ。 圧倒的大多数の人々が、支配者連中によって、仮想の恐怖の檻に閉じ込められて、 民主的自由とされるものが、ぞっとするほど酷い状態なのも不思議ではない。 だが、逆説的に、自由とされるものに関する不協和は、これ以上ひどくなりようがない ほどだ。先週カンヌ映画祭での記者会見でアメリカ人映画俳優ジョージ・クルーニーは 彼の新作映画から脱線して、共和党大統領候補ドナルド・トランプについて語った。 政治的リベラルさで著名で、民主党候補ヒラリー・クリントンの強力な支持者 クルーニーは、右翼の実業界の大物トランプは、来る11月の大統領本選挙で 勝てないだろうと予言した。 クルーニーは、トランプのことを、恐怖と人種や外国人嫌いで対立を招く緊張を まきちらすデマゴーグだと切って捨てた。それは実にもっともだ。 ここで興味深いのは、トランプの政治的成功の可能性に関する俳優の考え方ではない そうではなく、アメリカ国民は、反動的な恐怖の押しつけに屈することはない というクルーニーの前提だ。 記者会見で、アメリカ人共演者ジュリア・ロバーツと、映画監督ジョディー・ フォスターと並んで座っていたクルーニーは、カンヌの観客にこう語った。 “恐怖がわが国を動かすようなことはありません… 我々は何も恐れていません。” だがジョージ、恐縮ながら、その点に関しては、あなたは全く間違っている。 恐怖は、少なくとも第二次世界大戦以来、そしておそらく、それ以前の何十年も、 アメリカ政治における最も重要な感情的原動力だ。 クルーニーの虚勢とは逆に、アメリカ人は、実に恐れている。 アメリカの大衆にとって一番怖い人さらい鬼はソ連で、その恐怖が、アメリカ政治を 約50年支配していた。ロシアと、ウラジーミル・プーチン大統領が “ソ連を復活させる”つもりだということにして、この恐怖が再び呼び起こされたのだ プーチンは“新たなヒトラー”だという、ばかげた、歴史的に無知な非難をしたのは クルーニーにとっての政治英雄ヒラリー・クリントンだ。 他の多くの有力アメリカ政治家や欧米マスコミも、以来、同様に ロシア指導者の悪魔化に、家畜の群れの暴走状態だ。 アメリカ政府では、バラク・オバマ大統領から、ジョン・ケリー国務大臣や、 主要議員連中から、ペンタゴン幹部にいたるまで全員、世界の安全保障にとって ロシアは実存的脅威だというのが、疑問の余地のない合意だ。 アメリカ人NATO軍新司令官カーティス・スカパロッティは、東ヨーロッパと バルト諸国に対するロシアの侵略とされるもののおかげで、アメリカが率いる同盟は いつでもロシアに対する戦争に備えていなければならないと警告した。 ソ連崩壊以来、四半世紀後、かくして冷戦が復活した。前回同様、またもや恐怖が アメリカ政治をあおっている。一貫して、この大衆現象には、取るに足りない 客観的根拠しかない。ソ連が脅威ではなかったのと同様、現在のロシアは、 アメリカやNATO同盟諸国にとって脅威ではない。 ロシアによるウクライナ“併合”と“侵略”に関する仰々しい主張は、 事実的に薄弱で、うさんくさかったり、根拠がなかったりする。こうした主張は 精査に耐えられない。しかし、それが問題なのではない。要するに、ロシアの悪意と されるものに関する偽りの言説、つまりプロパガンダが、ナチスのヨーゼフ・ ゲッペルス宣伝大臣のデマ宣伝テクニックとさして変わらない、 欧米の“自立した”マスコミにより、誇張され、何度も繰り返されているのだ。 アメリカと欧米同盟諸国は、言いなりになる報道機関の協力を得て、事実上、 彼ら自身の偽りの“現実”を作り出すことに成功している。それは客観的な 現実ではない。それは、欧米諸国が、ストーキングし舌なめずりしているロシアという 姿をした敵の脅威の下にあるとして描かれる、主観的な妄想“現実”なのだ。 イギリス人作家ジョージ・オーウェルが敏感に感じた通り、恐怖は人々を支配する ための強力な手段だ。大衆に彼らの命に対する外部の敵という恐怖を与えれば、 彼らはたやすく操作され、権力がどれほど過酷で、違法であろうとも、 権力を受け入れるようになる。恐怖が、民主的権利を放棄して、檻に入る鍵なのだ。 1945年に第二次世界大戦が終わって以来、自国内における、より進歩的で民主的な 発展に対する『防壁』として、欧米はソ連との冷戦が即必要になった。 アメリカ人作家デーヴィッド・タルボットが、著書『The Devil’s Chessboard』の中で ウオール街、ペンタゴンと、イデオロギー的に偏向した政治家連中が、冷戦の不安と、 “悪のソ連”に関する恐怖をもとにして、一体どのようにして、 怪物のような軍産複合体と、エリート支配階級の儲けのため、 経済資源の途方もない消費を作り出すことができたかを鮮やかに描いている。 懐疑的で、より自立した、少数派の知的な政治家や作家や芸術家が、冷戦の主張に 疑問を呈すると、彼らは有無を言わせず“赤”や“売国奴”として排斥されたり、 デーヴィッド・タルボットのような説得力のある主張をしている、 ジョン・F・ケネディ大統領の場合は、実際に軍産複合体によって暗殺されたりした この倒錯した歪曲と、アメリカの経済資源の無駄 - 他のあらゆる社会的要求をしのぐ、 毎年、年間6000億ドルの軍事予算は - まさに恐怖によって画策されてきたのだ。 アメリカや、同盟諸国の重要な権益を、“実存的脅威”から“防衛”あるいは“保護” するために、アメリカの軍事力は、至高かつ、極めて神聖でなければならない。 ロシアと、それよりやや劣るが、中国が、世界的脅威という役割を与えられ続けている この目的のため、過去70年間、婉曲的に“ニュース”と呼ばれる、容赦ない心理学的 プログラムに、アメリカ国民はさらされ続けてきた。ヨーロッパ人もそうだ。ロシアを 悪魔化する点では、おそらく全ヨーロッパでイギリスマスコミがもっとも酷く反動的だ 欧米大衆に対する心理操作は目にあまる。反ロシアの主張は荒唐無稽だが、 驚くべきことに、人心操作は、一定程度成功している。 しかしながら、恐怖によって国民を支配するのはかつてそうであったほど全能ではない 旧冷戦中、欧米大衆は、“悪の”ソ連の脅威描写の影響を遥かに受けやすかった。 ところが、今やそうではない。ブッシュ-ブレアの対イラク戦争やリビアやシリアや ウクライナを含む、アメリカが先導する他の犯罪的政権転覆工作のための口実のウソ をでっち上げていることを巡り、欧米マスコミは信用をなくして長い。 現在、欧米市民は、ロシアのマスコミや、自国内の批判的なインターネットメディア を含む代替情報源によりアクセスしやすくなっている。デマ宣伝テクニックは、 いまでも依然影響力が強いとは言え、かつてほど効果的なものではない。 一般市民の認識におけるこの新たな歴史的展開は、ヨーロッパ中で、ロシアに対して 攻撃的なアメリカ政府の政策に卑屈に従っていると見なされている政府に対する 大衆の不満の増大に反映されている。アメリカが率いる対ロシア経済制裁が、 自分たちの雇用、事業、輸出収入を直撃しているのに、なぜ経済緊縮策を受け入れ させられるのかと、諸国民は怒って問うている。ロシアとの緊張をやたらに挑発すべくNATO軍に何十億ドルも注ぎ込まれているのに、公共サービスやインフラ用の財源は 無いと言われて、諸国民が怒り狂うのはもっともだ。 もちろん、大衆の要求に合わせることに関する欧米政府の優先順の異様さは、 ばかげていて、不当で、持続不可能だ。欧米支配者連中が、 民主的現実をそのようにばかげた否定をして、逃げきれる唯一の方法は、 恐怖の要素を利用することだ。皮肉にも、例外的で、自由で民主的だと高らかに述べ 立てられている国アメリカ以上に、恐怖の要素が利用されている場所はどこにもない。 ジョージ・クルーニーは、勇敢さと豪胆さが実生活よりフィクションで大きく輝く、 銀幕に固執する方が良いだろう。“アメリカ人は何も恐れていない”と 彼は実生活で主張している。ジョージ、その点については、あなたの国民こそが、 地球上で最も怯えているのだ。しかも洗脳体制が余りに素晴らしいため、 あなたも彼らも、その事すら知らない。 大変な人心操作を、実際、薄々とさえ感じ取っていないはずだ。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • hekiyu
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回答No.1

韓国は国民の76%が外国移住を希望しています。 そして、マトモな選挙が行われたのは金泳三大統領 のときで、実に1993年のことで、それまでは 軍事独裁国家でした。 こういう国で、国民をまとめるには敵が必要に なります。 中国は、天安門事件で敵を作る必要性に迫られた 共産党政府も、それを実施しています。 ああいう政治的に不安定な国で国民をまとめるのは やはり敵が必要だ、ということです。 実は、米国も同じなのです。 米国民というのは、祖国を捨て、あるいは拉致された 人種もアイデンティティーも異なる人間の寄せ集め 国家です。 だから、米国も敵が必要なのです。 だから年中戦争ばかりしているのです。 中韓と違うのは、米国は世界一強いので、安直に 戦争が出来る、というところです。

www112233
質問者

お礼

御回答頂きまして有難うございました。 反国家思考および反国家活動をアイデンティティとしたり、 反日思考および反日活動をアイデンティティとしたり、 反共産主義思考および反共産主義活動をアイデンティティとしたり、 それぞれ立場に応じて、生存競争に使える思考および活動を アイデンティティとしているわけです。   

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