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ロシア情勢

ロシアは最近旧ソ連圏内の諸国が欧米より、つまり民主化している傾向を危惧しているようですが、なぜなんでしょう?私はずっとロシアは民主主義国家にすでになっていると思っていたのですが、最近の報道をみるとどうもそうではないように感じられてきました。実際のところはロシアはどういう体制なのですか?このことに精通している方は是非返信していただきたいです。よろしくお願いします。

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  • ベストアンサー
  • machirda
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回答No.4

#3です。 他国の事情として… まず、旧ソ連諸国の親欧米派についてですが、ロシアから離れて欧米側につきたいと思っているのは、ウクライナ、グルジア、アゼルバイジャン、ウズベキスタン、モルドバなどの資源や経済力の点で比較的力を持った国だと思います。あまり力の無い国であればロシアににらまれてまで西側に走ったりはしないはずです。実際、つい先月のことですが、プーチン大統領は見せしめのように親欧米派(ウクライナ、グルジアなど)への格安エネルギー供給を停止すると発表しました。 力の無い国は、ロシアに逆らったりすることはしないと思います。 旧ソ連の中でも比較的力を持った国々の目的は、おそらくEUとNATOへの加盟ではないでしょうか?ソ連崩壊後、CIS(独立国家共同体)が成立し、ロシア中心の経済がしばらく続いていましたが、この時期ロシアの経済は不調でした。その点EUに加盟すれば、人やモノの流通がより自由で簡単になり、経済活動が活発になるという考えがあります。 それに、ロシアには人の数でも領土でも勝てませんが、EUならば今までより対等なポジションを得ることも可能です。 もともと、旧ソ連は他民族・他宗教の国の集まりですし、旧ソ連時代はかなり激しい民族政策が行われていたこともあって、反ロシアの意識が強いところもあります。この先、経済的にもロシアの影響下にあって、ずっと以前の状態を引きずるよりも、この際ロシアとは少しはなれて、より独立の方向に持っていきたいという意見があるのではないでしょうか? でも実際はもっと複雑で、一つの国の中でも親ロシア派と親欧米派と意見が分かれているところもあります。例えばウクライナなどはその典型的な例といえるのではないでしょうか。私自身、選挙後の5月にウクライナに行きましたが、中心部(キエフ)以東と西部(リヴィウ)などでは全く雰囲気が違いますし、西部ではウクライナ語、東部ではロシア語のように使用言語ですら違います。選挙でもかなりもめた記憶があります。 また、EU加盟国側にもこれらの国が加盟するメリットはあるでしょう。 ソ連が崩壊したとしてもいまだにロシアは脅威でしょうし、これら旧ソ連諸国の資源も魅力ですし、超大国(アメリカなど)に対抗する力にもなります。 ただし加盟国が増えれば増えるほど、EU内のまとまりも難しくなるわけですから、何事もそう簡単にはいかなさそうです。

druid
質問者

お礼

資源という観点から懇切丁寧な説明どうもありがとうございました。確かに資源があるくには現在原油が高騰しているということもあって独立したいと思うでしょうし、欧米も中東情勢が混沌としていることから仲間に加えたいという思惑もあるのでしょう。しかし、EU憲法がフランス国民に労働賃金が安い人材が流入してくることを危惧してNoと言われてしまったようにいろいろ絡み合って大変複雑なようですね。今回は貴重なご意見ありがとうございました。

その他の回答 (3)

  • machirda
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回答No.3

ロシアに住んでいた者です。政治の専門家ではないのですが、知っていることを少し書かせていただきます。 ロシアが旧ソ連の国々の欧米化を嫌う一番の理由は、経済的理由にあるのでは内科と思います。 ロシアおよび旧ソ連諸国にはたくさんの資源が眠っているといわれています。 特に石油、石炭、天然ガス、ダイヤモンドなどは世界でもトップクラスの埋蔵量だといわれています。 今まで親ロシア派だった国々が欧米よりになると、そういった資源が西側に流れてしまうことになり、ロシアは経済的に非常に損をしてしまいます。ですから、ロシアは民主化を恐れているというよりも、むしろ欧米化を恐れているという方が正しいかもしれません。 例えばこの間のウクライナ大統領選でも記憶に新しいように、親欧米派のユーシェンコではなく、親ロシア派のヤヌコーヴィチを露骨に応援したりしています。親欧米派の人物がトップに立つことを極端に危惧しているようです。 #2さんもご指摘のように、ロシアはれっきとした民主主義国家です。ですが、「強いロシアをつくる」という目的のもと、昨年12月に、プーチン大統領が知事などの地方の長を事実上大統領の任命制にするという法律に署名したことで、大統領の権限が強まり、ロシアの中央集権化が進んだことで、欧米から非難を受けていることは事実です。 チェチェンの問題にしても、経済的な問題が絡んでいます。チェチェンには石油資源があり、カスピ海からのパイプラインが通っています。独立を認めると、経済的な損失にもつながります。 つまり、旧ソ連諸国やロシア国内の諸共和国がロシアから離れてしまうことで、結果的にロシアが損をしてしまうのを恐れているから、ということになるのではないでしょうか?

druid
質問者

補足

しかしロシアは旧ソ連圏内の諸国に石油を市場の実際の値段よりも何割かは忘れてしまいましたが、かなり割安な値段で売っていますよね。もし欧米化してしまうともちろんそのような恩恵を受けられなくなってしまいます。それでもロシアの影響力圏内から脱したいというのはなぜなんでしょうか?ロシアの経済的損失が大きいのはわかりましたが、他国の実情はどうなんでしょうか?その辺にも関してなにか知っていればそのへんも教えていただけないでしょうか?

  • akuta001
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回答No.2

私もあまり詳しくないのですが > ロシアは最近旧ソ連圏内の諸国が欧米より、つまり民主化している傾向を危惧しているようですが、なぜなんでしょう?  より正確に言うと民主化によって "親ロシアの独裁者が失脚すること"を危惧しているようです。 > 私はずっとロシアは民主主義国家にすでになっていると思っていたのですが、最近の報道をみるとどうもそうではないように感じられてきました。実際のところはロシアはどういう体制なのですか?  ロシアには選挙もありますし、議会もあるので法制度上は民主主義国家です。  ただし、学校占拠事件や潜水艦事故であったような当局の秘密主義、人命軽視の姿勢。チェチェン問題のような民族問題を問答無用で武力鎮圧するなど民主主義国家にあるまじき面が目立つのも事実です。

  • ipa222
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回答No.1

あまり詳しくないのですが、、、 民主化というより、極端な資本主義化と言うべきかもしれません。 我々先進国は、バランスが取れた市場による資本主義ですが、ああいった社会主義が崩壊して発生した国は、闇市による奇妙な資本主義になります。 男はヤクザ、女は娼婦がいい働き口ですね。日本の戦争直後と同じです。 社会主義をになっていた行政が崩壊しているので公共サービスは崩壊しています。 少し前の話ですが、極東で脅威を与えていた空母ミンスクは、寝ずの番をしていた水兵があまりの寒さに内装をはぎ取ってたき火をしていたら、火事になって廃船になりました。 核兵器や軍事物資の盗難も多いようですね。 ベトナムなどもにたようなものです。公務員が仕事を投げ捨ててしまった感じですから、信号も機能していなくて、国中が闇市になった感じですね。

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