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涅槃とは男色用語なのか?調査してみた
- 涅槃画の公開に興味を持った私が京都まで行く話をしたところ、母が男性から「涅槃って、いわゆるゲイのことでしょ…」と言われたそうです。
- 涅槃画が男色を描いたものであるかどうかをネットで調べてみた結果、男性同士の性愛を描いたものではないとわかりました。
- 涅槃はお寺で行われる男色の文化と関連があるかもしれませんが、涅槃画自体は男色用語ではないようです。
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「親父、涅槃で待つ」と残して自殺した同性愛者の男優さん(さらしているひといますけどね)がいて、一時期、子供たちの間でもはやりました。 それで涅槃=ゲイという短絡的な認識をした人だったのでしょう。 涅槃は釈迦の入滅のこともあらわしますが、 もともとは、 仏教で理想とする悟りを得た境地。
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涅槃という言葉は「さとり」〔証、悟、覚〕と同じ意味ですが、「苦がなくなった状態」という意味合いもあります。 日本の仏教では、過去に立川流と呼ばれる宗派では、男女和合時のエクスタシーの状態を尊重する宗派がありました。 江戸時代に幕府から厳しく禁止されました。 歓喜天と呼ばれる神様に関する考え方です。 チベット仏教などには残っています。 和合の状態を刻んた仏像や絵画が残されています。 下記のサイトに写真があります。 参考 チベット仏教、歓喜仏・忿怒尊 www.abaxjp.com/tibet-buddha/tibet-buddha.html 日本でも抱き合った姿勢の仏像があり秘仏とされています。 奈良の生駒の宝山寺などが有名です。 関西では聖天さんとして親しまれていますが、一面おそろしい神様とされています。 京都ということですと、この歓喜天への御供物として飴を包み油で揚げた菓子が売られています。 「亀屋清永」という和菓子屋さんが「清浄歓喜団」というものを販売しています。 おそらく職場の男性は聖天さんやお菓子のことは知ってはいたものの、詳しい内容を知らずに誤解されていたのではないのでしょうか。
お礼
>日本の仏教では、過去に立川流と呼ばれる宗派では、男女和合時のエクスタシーの状態を尊重する宗派がありました。 立川流って聞いたことがありましたが、そういうものもあるんですね… >京都ということですと、この歓喜天への御供物として飴を包み油で揚げた菓子が売られています。 なるほど。お土産となると、歴史や寺社に興味がなくても話だけは聞いていて、その知識だけで涅槃=男色と思い込んでしまった可能性はありますね。 ひとくちに仏教といっても色々な思想や、独自の仏像があって面白いですね。やっぱり生で見てみたかったなぁ~。
- 177019
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涅槃が男色用語とは大きな勘違いです。「お寺さんでは男色が当たり前?」この事もかなり曲げて伝わっているように思います。「涅槃」とは、煩悩が消滅し苦しみを離れて安らぎの境地、悟りの世界でこれを絵にした仏画、又横たわっている釈迦像が涅槃像です。両方共に「男色」とは全く関係がありません。古来、日本の仏教の僧は、妻帯を禁止されていました。その禁欲から「稚児」を愛したと言われる事から、「お寺さんは男色」と言われるようになった理由だと思います。今はやはりその時代、時代に即応した教えという事で、妻帯してはいけないという閉鎖された環境から、また子孫繁栄という時代に合わせた柔軟な考え方に変って来たと思います。貴方は間違ってはいませ。ただ「同性愛は気持ち悪いと思っている訳じゃない」とは言われますが「異性愛者が正常、同性愛者は異常」という根強い考え方が残る限り、「涅槃」は男色などと言う差別用語が氾濫する事は、如何なものかと思います。
お礼
あ!すみません、ちょっと弁解させてくださいませ。 >ただ「同性愛は気持ち悪いと思っている訳じゃない」とは言われますが ここを見た同性を愛する方が「自分たちのことを差別している。気持ち悪いとか恥だと思っている。」と感じられたら申し訳ないと思って添えた一言でしたが、誤解を招いてしまったみたいです。母とその男性は「涅槃=男色=気持ち悪い」と思ってそんな態度をとったのでしょうが、私はその考えについては、あってはならないと思っております。 異性愛者だから正しいなんていう理屈もありえないと、思っております。 >「涅槃」とは、煩悩が消滅し苦しみを離れて安らぎの境地、悟りの世界でこれを絵にした仏画、又横たわっている釈迦像が涅槃像です そうですよね。私が見たかった涅槃画は、見ると心が安らぐようなものだったそうです。母の職場の男性の言い方だと春画みたいなものとして言われていましたが、ぜんぜん違いますよねぇ。
まったくの想像でしかないんですが… 昔、ある俳優さんが自殺してしまった事件があるのですが、その養父にあてた遺書に「おやじ、涅槃でまっている」という言葉を残していたと言われています。 そのことから「涅槃」に同性愛的な意味を感じる人がいるかもしれません。
お礼
そんなことがあったんですか… 俳優の自殺となると多くの人がスキャンダラスなものとして偏見の目で見るし、記憶に間違った形で残ってしまうので、それで誤解があったのかもしれませんね。 それにしても、遺書に「涅槃で待っている」とは、怖いですね…。
- oteramairisuki
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もう随分前(1983年)になりますが、沖雅也というハンサムな俳優さんがいました。 彼は所属プロダクションの社長と養子縁組をしていましたが、心の病のために京王プラザホテルから飛び降り自殺をしました。その時遺書に社長に向けて「オヤジ涅槃で待つ」とありました。現在では沖雅也は異性愛者だという認識みたいですが、当時はこの社長自身が同性愛者だったために沖雅也もそう思われ「涅槃」という言葉自体が同性愛者の隠語というふうにとらわれました。 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B2%96%E9%9B%85%E4%B9%9F#.E8.87.AA.E6.AE.BA 今から30年以上も昔の話なのですが、人気絶頂のイケメン俳優のスキャンダルは当時連日TV報道されていましたし、社長である日景忠男氏の強烈なキャラクターもあって、現在ほどオネエ関係の人が(カルーセル麻紀、おすぎとピーコくらいでしたね)世間的に認められていない時代だったので、日景忠男氏は沖雅也の自殺後表舞台にでてきて自らもタレント活動していましたね。 なので仏教に興味のあまりない45歳以上の世代にとって「涅槃」という言葉を聞くとこの事件を思い出してしまいます。 涅槃絵や涅槃像自体は釈迦が入滅する時の姿を捉えているので、どのお寺でも大切なものとしていますし、法隆寺の国宝五重塔の北面にも素晴らしい涅槃像がありますし、絵画でもたくさんの国宝があります。
お礼
この「おやじ、涅槃で待つ」の事件はとても有名なようですね。質問して始めて知りました。 >なので仏教に興味のあまりない45歳以上の世代にとって「涅槃」という言葉を聞くとこの事件を思い出してしまいます。 45歳以上の方の記憶となると、私はまだ生まれていないので涅槃という言葉のイメージに違いが出てしまうのかもしれませんね。 現在は、マツコさんなどのオネエタレントが当たり前で、私も、幼い頃からはるな愛さんなどがテレビで活躍されていたので何もおかしなことだとは思っていませんでしたが、もっと年上の方はそう簡単に受け入れられる感覚ではなかったのかもしれませんね。 しかし…自殺という形で命を終えた人に「涅槃」とは…。何か、納得いかないものがあります…。
お礼
この質問をして始めてこの自殺をした方の存在を知りました。まだまだ無知で申し訳ないです。 たとえ自殺という衝撃的な亡くなり方をしたとしても、そのときの遺言が直接その人の思想などに結び付けられるというのは私にはこじつけが過ぎるのでは?と思ってしまうのですが、リアルタイムで見ていた人たちにとっては、それくらい印象に残ったのかもしれませんね。想像するしかできません。 >仏教で理想とする悟りを得た境地。 ですよね。