相律によれば
f=c-φ+2...(i)
です。fは自由度(実験者が変えられる示強変数)、cは独立成分の数(系中の成分数から反応数を引いたもの)、φは相の数です。
(1)の場合独立成分はH2Oだけでc=1, 相数は水と水蒸気で2ですから
f=1-2+2=1...(ii)
で自由度は1です。1 atmで沸騰するとは、圧を大気圧に選ぶと(二相が共存する)温度の方は選ぶことができなくて100℃になる、ということです。同様に富士山頂の圧に系の圧を決めると二相が共存する温度は88℃にfixされてしまう、ということです。
(2)三重点では三相共存です。よって
f=1-3+2=0
となり、自由度ゼロです。つまり実験者が自由に決められる変数はありません。圧も温度も一意的にきまります。
お礼
丁寧な解答をありがとうごさいます。 本当に助かりました。またの機会もよろしくお願いします。