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トランジスターで120mA定電流回路作成の方法
- 真空管アンプに最近頻繁に使われる差動増幅の定電流回路があり、自分もトライ使用と思い質問するものです。
- 質問内容は、トランジスター(TR) 2SC5100を使用した120mA定電流回路の作成方法についてです。
- 結構慌てているため、早い回答が助かるとのことです。
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この回路では安定した定電流は無理です、温度でかなりばらつきが起こります。 これと似たような回路でTL431と言う電圧制御用のICを使いこの回路で言うツェナーダイオードの代わりにTL431を入れてTL431のコントロール信号をこの回路のトランジスタのエミッタに繋ぎます、出力はアース記号となります、基本的に定電流回路はアースは必要なく負荷が擬似アースとなり、エミッター抵抗の電圧を制御することで電流値を決められます、TL431は1.25Vの基準電圧で比較するのでエミッター抵抗を2.5Vで120mAとなるような値にすれば調整は不要です、つまり1Ωで2.5A、20Ωで0.125A=125mA http://www.tij.co.jp/jp/lit/ds/symlink/tl431.pdf この参考資料の図28の回路となります、貴方の回路の定電流ダイオードのほうがより安定します。
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- bogen55
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82V・120mAとゆう条件でトランジスタのデータシートを見ます. http://akizukidenshi.com/download/ds/sanken/2sc5100.pdf そうすると120mAの時,hFEは35くらいかな?(IC=3Aで50のとき) なお,hfeはデータシートには載ってません. ベース電流はIB=IC/hFE=120mA/35=3.43mA以上必要. ツェナーダイオードは,7.5V位がキレがよい(インピーダンスが低い)ので,コレを使う. GDZJ7.5Cはツェナー電圧Vz=7.5Vnom(7.29Vmin,7.67Vmax)である. http://akizukidenshi.com/download/ds/panjit/GDZJseries.pdf 流す電流は,データシートから5mAが望ましいが,キレがよいから,1mA以上とします. 定電流ダイオードは,3.43mA+1mA=4.43mA以上(@82V-Vz≒75V)流せる物を選びます. http://akizukidenshi.com/download/E-562.pdf データシートから最高使用電圧100VであるE562の特性をみると,75Vでは3mA程度しか流れません. 温度係数が-0.25~-0.53%/℃,-0.53%/℃とすると,温度が50℃上がると3mA(1-0.0053×50)=2.20mAです. よって,定電流ダイオードはE562を2本並列に使用します. (公称電流が5.6mAを超えると,最高使用電圧が30Vになるから,この条件では使用不可) エミッタ抵抗はオームの法則から簡単に求められます. ここを見ると,オームの法則は中学2年で学ぶから,近所の中学生に教えて戴いたら動でしょうか? http://www.all5.jp/subject/147.html そのとき,Vz=7.V,VBE=0.6Vとすればよいでしょう. このくらいは自分で計算しないと,あとで困ります. 温度係数を問題にするときは,ANo.1のTL431を使うと良いでしょう. TL431には1mA以上流す必要があるから,上記のE562を2本並列に使用すれば良いでしょう. TL431の欠点は,ツェナーダイオードに比べてノイズが大きいことで,作り比べてみると良いでしょう. 放熱板は,TL431の使用も考えて損失Pcを求めると,Pc=80V×0.12A=9.6Wから,周囲温度を60℃,ジャンクション温度を125℃とすれば,熱抵抗θは θ=(125-60)/9.6=6.77[℃/W] ジャンクション-ケース間の熱抵抗θjcは,データシートから θjc=(150-25)/75=1.67[℃/W] 放熱板へはシリコングリスを塗布してしっかりネジ止め(締め付けトルクは3kgf・cm以上)するとすれば, http://akizukidenshi.com/catalog/g/gT-04721/ ケース-放熱板間の熱抵抗はθjc=0.3[℃/W]以下にできる. 従って放熱板の熱抵抗θhaは θha=6.77-1.67-.3=4.8[℃/W] となります. ここら辺から適当な物を選ぶと良いでしょう. http://www.mizuden.co.jp/pdf/EFG.pdf 熱設計は空気の流れとか色々検討する必要があって難しいから,失敗したら作り直す位の気楽な気持ちで取り組むと良いでしょう. その気楽さがアマチュアの特権です.
お礼
此の度は、回答有難う御座いました。TL431をためしてみます。但し、雑音が若干出やすいとの”指摘”も有る様ですが やってみて 確認するも大切な事と思います。