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クエン酸とリン酸の滴定曲線について。
なぜクエン酸とリン酸は同じ三塩基酸なのに滴定曲線においてクエン酸は当量点が1つ、リン酸は2つしかあらわれないのでしょうか?pKaの差が小さいから曲線にあらわれないと考えたのですが確信となる記述を見つけられず、困っています。 だれか教えていただけないでしょうか? また、参考になる文献やサイトを教えていただければありがたいです。 よろしくお願いします。
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質問者の考え方は正しいでしょう. しかし,#1はいただけません. >酸の場合であればpKaが小さいほど強い緩衝溶液を作ります。 違います.pKa の大小と緩衝能の大小は別物です. >つまりpHジャンプを起こしにくくなるわけです。 pH ジャンプと緩衝能とも別の話です. たとえば酢酸 (pKa4.76) の滴定曲線は等量点付近で かなり大きな pH ジャンプを示します. 一方ホウ酸 (pKa 9.20) は等量点付近での pH ジャンプは 大きくありません.しかし,緩衝域での緩衝能は 大差ありません.ホウ酸の pH ジャンプが小さいのは 緩衝域が pH 9 前後で,ここから強アルカリへの ジャンプでは幅が狭くなるというだけのことです. 一方酢酸は pH 5 近辺からのジャンプなので大きいと. >クエン酸は弱酸なので第2、第3段階のプロトンの電離は極めて弱いものになりはっきり滴定曲線に現れません。 これも違います. クエン酸の pKa は3.13,4.76,6.40 です. したがって,滴定曲線はこの三箇所のあたりで緩衝を 示し,pH ジャンプは 3.5から4くらい,5から6くらい, そして,7くらいから10以上へのジャンプとなるでしょう. 最初の二つのジャンプは小さいので,細かく滴定曲線を 取らないとはっきりわかりません. ポイントは,pKa が小さいとか大きいとかではなく, 差が十分にあるかどうかなのです.
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- org1
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お考えのとおりでよいと思います。 酸の場合であればpKaが小さいほど強い緩衝溶液を作ります。 つまりpHジャンプを起こしにくくなるわけです。 クエン酸は弱酸なので第2、第3段階のプロトンの電離は極めて弱いものになりはっきり滴定曲線に現れません。 一方、リン酸は中程度の酸性度なので、第3段階がはっきりしなくなる程度ですむと考えられます。
お礼
自分の考えが正しいことがわかり安心しました。詳しい回答ありがとうございました。