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国産原料のウィスキーはありますか?

麦はほとんど海外からの輸入と聞きました。日本には国産の原料で作られているウィスキーはないのでしょうか?

みんなの回答

回答No.3

#1の回答者です。補足したいと思います。 私が#1で回答したのは、ご質問が「日本には国産の原料で作られているウイスキーはないのでしょうか?」でしたので、「現在市販されている商品にはないのか」との観点でした。 そこで国産二条大麦から製造された麦芽だけを使ったウイスキー製品は販売されていません、との結論なのです。 それは何故かと説明するために、国産二条大麦栽培農家の実情と政府の対応情報を採り上げました。 なお、大麦を輸入するのではなく、麦芽になった状態で輸入されます。 全てが輸入麦芽だけでもないので、部分的には使用されていることも事実です。 ベンチャーウイスキー秩父蒸溜所では、国産麦芽だけのものも試験的に醸造・蒸溜・貯蔵まではやっているようですが、まだまだその商品化には至っていません。 地ウイスキーのような小規模メーカーだと、国策による国産麦芽の割り当ての対象外ですから、自らで調達して実行することは十分可能なことです。 岡山県の宮下酒造では、地ウイスキー作りを始めたとのことですが、麦芽については岡山県産とドイツ産のものとをブレンドして醸造していると報道されています。  http://www.drinkplanet.jp/drink_planet_blog/view/251 このように原料が一部国産・一部輸入物となるウイスキーは、これからも出てくるでしょう。しかし先の回答でも言いましたが、商売として黒字化を目指すのなら、品質はともかく、販売価格はかなり高いものにしないと無理だと思います。 ましてや、ビールと違い何年も樽貯蔵による熟成期間を必要とするのですから。 一時、地ビールが話題となり、全国に多くの地ビールメーカーが設立されましたが、今はその数もかなり減ってしまったのは、経営上の採算が取れずに撤退しているところが多いからです。

回答No.2

確かに主要ウイスキーメーカーが使用している麦芽は、No.1の方のおっしゃる通りですが、「イチローズ・モルト」で有名になった、ベンチャーウイスキー秩父蒸留所では地元産麦芽を試験的に使用しています。 http://newschool-blog.jp/?p=108 スコットランド・アイラ島のブルイックラディ蒸留所でも同様の取り組みを行っており、ひょっとすると、ウイスキーの世界でも「トレーサビリティ」が重要視される時代が来るかもしれませんね。 ただ、これらのウイスキーを飲めるのは10年以上先のことになりますが・・・。

回答No.1

実はウイスキー用もビール用も、国産麦芽は主要各社への国による割り当て制が採られています。 使用量としては圧倒的にビール用が多いので、まずこの説明をします。 麦飯用の六条大麦とは違って、ビール用もウイスキー用も原料となるのは二条大麦です。 北関東が主要生産地で、今では栃木県が大半を占めています。 この二条大麦を原料として麦芽が作られるのですが、国産の場合コストがあまりにも高いため、ビール会社としては輸入麦芽(北米、欧州、豪州等)の方を主として使うことになります。 また供給の安定性、危険分散、要求品質・規格等の理由から、調達ルートを多様化させている訳です。 国産大麦から麦芽を製造する場合、歩留り・加工コストなどを含めると、輸入麦芽に対する競争力に乏しいのが実態です。(輸入麦芽34千円/t、国産麦芽150千円/t) しかし我が国の農業政策としては、戦前から栽培を続けて来ているビール麦農家の救済援助もしなければならず、大手メーカーが加入している「ビール酒造組合」との間で調整の上、近年の各社がビール生産に使用した麦芽の量に応じて比例配分し、高額の国産麦芽を引き取ってもらっていることになります。 ウイスキー用麦芽も同様になると思います。 サントリーの場合は、子会社のカンバク(旧・関東麦芽)が栃木県にありますので、そこで少量ながら製造しているようです。 しかし、輸入麦芽に混ぜて醸造するはずですので、国産麦芽オンリーのものはないでしょう。もし国産原料を謳い文句にした商品を作ったとしたら、ばか高い値段になってしまうと思われます。 しかし当然のことながら、海外の製麦会社には自社で受け入れられる品質規格を提示した上で、それに適合したものだけを輸入するのですから、ジャパニーズ・ウイスキーであることに違いはありません。

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