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ドイツの技術あるいは経営能力はそれほど低い?
フォルクスワーゲンの問題は不思議な感じでした。ドイツの技術はそこまで低かったのでしょうか。またそれを解消できる計理官買うもなかったのでしょうか。あまりにも幼稚な解決法が採用されたものだと思います。東芝の事件は金に目がくらんだだけだと思いますが、フォルクスワーゲンのほうは技術も絡んでいるので不思議でしようがありません。ぜひこの事件の顛末を教えてください。
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>ドイツの技術はそこまで低かったのでしょうか。 技術の問題と言うより、欧州と米日連合との排出ガス規制に関する政治対立に敗北した事が原因だと思います。 つまり新基準では、欧州車が重用視してきたCO2排出量ではなく、米日車が重視してきた窒素酸化物(NOx)排出量が重用視され、規制が厳格な方向へ変更(180 mg → 80 mg)されてしまった事が背景にあります。 ドイツの技術がいかに優れていたとしても、突然今まで重視してこなかった物を重視する様に方針が変更されてしまっては、対応が追いつかなくなるのも致し方ないかと思います。 (なお、新型エンジンでは基準にちゃんと対応しているとフォルクスワーゲンは主張しています。←疑われていますが…。) 既存のエンジンが新基準のせいで型落ちの旧式品と言う烙印(直ぐに旧式となる事が分かっている車なんて売れない)を押され、欧州での販売に陰りが見えたと言う重大な経営危機に対してフォルクスワーゲンの経営者が考えた事は、以下の事だったと思われます…。 「米国基準は、欧州と違い制御プログラムを修正をすれば適合する余地が有る…。」 「米国の自動車の運用は『ゆっくり定速で巡行』が主でディーゼル車向きである」 「米国ではフォルクスワーゲンのディーゼル車のシェアが少なく市場拡大が見込める」 「新型エンジンを搭載した車が主体となる僅かな期間だけだし…。」 あと、フォルクスワーゲンが1~6月の世界販売台数第1位になって目立った事も一因かも知れません…。 トヨタが難癖(実際には電子制御装置に欠陥はなく、急発進事故のほとんどが運転手のミスだった)付けられてリーコール騒ぎに成ったのは、まだ記憶に新しい事だとは思いますが、米国の自動車企業って陰りがあるけど産業自体は大きな物ですから、時として米国国内事情で外国自動車企業が槍玉に上がる事があります…。 まあ、ホントの所は暫く経ってみないと分からないとは思いますが…。
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- 92128bwsd
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ドイツの技術や経営能力が低いとは思えません。またVWの技術が低いとは思えません。ただどう言う理由があったとしてもVWの経営能力が低いのは弁解の余地が無いでしょうね。 この件ことの大きさから言っていくつも疑問があります。今後一つ一つわかってくると思いますが、とりあえず事前予測として。 1. 試験だけ通せたとしても何故市場でばれないと思ったのか。 米国の車の試験について知らないのですが、環境試験や法令に即した規制に関しては、抜き取り、買い上げ試験があることが多いです。今回はNPO団体の試験でバレてしまったわけですが、VWで直接この不正に絡んでいた人ももしバレたら壊滅的なことになることはわかっていたはず。NPOの樹種的な試験さえなければ”絶対にばれない”ような規制に対する試験方法と仕組みだったのでしょう。 2. 規制を守らないことに罪の意識はなかったのか? 環境問題はどこから先がやばくてどこまでだったら大丈夫と言うことは科学的根拠は設定しづらく、それでもエイヤで設定することが多いと思います。安全基準と違って人が死ぬわけでもない。メーカーや技術者の本音から言うとエイヤの基準に苦しめられ疑問を持つことがあるのは他の業界でもあります。ただいくらなんでも10-40倍オーバーはもはや尋常な神経ではないです。こう言う詳細が経営陣に伝わっていたかは疑問。 3. 他のメーカーはやっていないのか? 試験さえ通れば後は絶対にばれないと信じられていて、また規制値が理不尽だと言う気持ちが共通のものだったとすると、他にもやっているメーカーはあるかも知れないと思います。すでにVW以外のメーカーも試験をする動きが欧米であるので、まもなく結果が出るでしょう。 4. VWは他メーカーがVWを買い取って試験をすると思わなかったのか? もし規制を通すのが難しい基準で、VWがそれをらくらくと超えて性能も維持していたとすると、当然リバース・エンジニアリングされると思うのが普通。リバースされればNPOが抜き取り検査をするよりも、詳細がバレる可能性が高く、これは大きな疑問です。私がディーゼルエンジンのことを知らないだけで、実際にはVWが不正をしたのは解決できない技術課題をクリアするためでは無く、解決するのに大きなコストがかかるものをズルしてコストダウンしたのかも知れませんが、それにしても他のメーカーが全く気が付かないというのも不自然です。まさか談合しているとは思わないですが、3. の話で、規制が理不尽だと業界が思っていて、多少のずるやグレーゾーンは常識化していた可能性はあるのではと勘ぐります。 5. 経営陣はなぜ止めなかったか 可能性としてはi) 気がついた時にはダメージが大きすぎる話になっていて、怖くてだれも止められなかった。東芝の不正会計も三菱自のリコール隠しもこの手の話と思います。ii) 不正は知っていたけれど、業界では常識的にやっている程度のたいした話だと思わなかった。 予測ではii)のような気がします。VWくらい大きく、多国籍な企業集団であれば内部告発だけでなく、公的に告発をする人もいることは想定すべきで、今回の不正は社内のごく一部しか知らないで成り立つ規模ではありません。経営陣だけでなく殆どの人が大した話ではないと思っていた可能性があると思います。 世界や日本の経済にも影響をあたえる話ですが、ミステリーの謎解きを見ている面白さもあります。
お礼
興味深いお話でした。しかしお話を伺うと、あまり普段このような問題を考えていない人間の抱く素朴な疑問と共通な部分も多いように思えるのは、これまた興味のある話でもあると思いました。すべてはお金なのでしょうか。技術者の良心や権力のない社員の提言などは唯金主義者にとっては邪魔以外の何物でもないのでしょうね。
- eroero4649
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いや私はむしろドイツ人らしい手の込んだことだなあと妙な関心をしましたよ。 ステアリングや速度などのデータから「これはテスト中だ!」と判断すると自動的に「エコモード」になり、基準値クリアの数字が出てくるようになるだなんて手が込んだ真似はドイツ人にしかできません。 ミリタリーマニアの間でネタにされるコピペで、ドイツ軍の兵器については「こうするしかなかったのはわかるが、そこまでしてやる理由が分からない」というふうにいわれています。あの宮崎駿監督も「ドイツ人こそ真正のマッドサイエントティスト」といっていますからね。
お礼
むしろ金のことを考えないで技術に凝るのがドイツ気質だったのでは。ご見解承りました。
#6です。 >記事によってはソフトが数値の調整をしていて実際には排気ガスの組成は変わっていなかったかの印象を与えるものがありますが、検査が行われているときには実際排気ガスはきれいになっていたのでしょうか。 排ガスの組成が変わってなかったかの印象、、、ってことはないでしょうね。検査を行っている時には明らかに綺麗な、、、規格を満足するだけの、、、状態になっていたのでしょう。車側は今回の様にソフトをいじれますが、測定する側はいじれませんからね。 米国、、特に厳しいのはカルフォルニア州の独自排ガス規制、、自体はとても厳しいものですが、技術的に実現不可能というわけでは無いようです。実際ディーゼルエンジンというのは技術的にもかなり進化はしていますが、それでもある程度の有害物質は出てしまいます。それを防ぐには、エンジンの後段に「触媒」を置いて除去をすることができますが、この触媒、高いもの程効き目が強いと思ってください。 当然、高い触媒を使用すれば排ガス規制はクリアできますが「利益」に響きます。実際、この触媒の値段を下げつつエンジンの調整(出力が下がりすぎない様に)をしつつって感じでバランスを取るのですが、VWがとった策は「安い触媒」+「検査時のスペシャルソフト」で対応してしまったことが問題だったわけです。安い触媒ですから、エンジン側で何も調整がなされていなければ汚い排ガスが排出されるのは自明の理です。
お礼
何となく帳尻合わせで赤字をごまかす企業の手口を連想いたしました。東芝と同じだったのかと思いました。
- kimamaoyaji
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ディゼルエンジンその物の物理的な問題で環境規制をクリアするには燃費と出力を落とさないと無理、ガソリンエンジンも同様でガソリンエンジンは一番効率の良い空燃比にすると、排ガスの有害物質が増えてしまいます、なので僅かですが不完全燃焼にして抑えてますが、ディゼルも同様で圧縮比を下げて僅かながら不完全燃焼にすれば、良いのですが当然ながら効率が落ちて、燃費が落ちます、では必要なパワーをとなると大排気量にしてと言う事になりますがコストと燃料消費量は増えるのでCO2排出量は増えます、つまりはガソリン車に比較てメリットが低くなる。 また実走行ではあの値は、実現不可能な基準で、クリアするために測定法を作り測定していたものを高出力を唄いたいがためにソフトをいじってしまった、というもので、北アメリカの基準が実走行に近いものに改定されるらしく、そうなると北米でディゼル車は売れなくなる可能性が高いそうです(高い技術と言った所で夢のような基準をクリアするのは無理と言う事です)。 太陽光発電だってあれほど技術革新しても30%の効率に到達できません、ガソリンエンジンも何十年も研究した所で熱効率は30%前後、燃費改善はエンジン停止と、HYBRID、回生発電でエネルギーロスを回収しているだけ、第二次世界大戦当時から見て10%も向上できる技術など未だに出来上がっていないのです、それに排ガス規制でその余地も塞がれているのが現状。 まあクリアできるとしたら、ディゼルのHYBRIDで排ガスが悪化する場面(高負荷)でモーターアシストでカバーしてクリアする位です(現行のHYBRID動作の逆)か、高負荷にならないようにCVTなどでギヤ比を変えてしまう(上り坂では非常に高い回転数になる)つまり環境負荷に合わせて制御する形(速度が出なくても、高回転で不快に感じても)でしか実現激無いのでは。
お礼
アメリカの基準が技術では対応できないような数値だったことに対する対応だったのですね。すると必ずしも企業倫理だけの問題でもないのでしょうか。
>フォルクスワーゲンのほうは技術も絡んでいるので不思議でしようがありません。 今回はVWの排ガス規制の数値が槍玉に上がっていますが、過去においても燃費の数値に対して測定時にのみ燃費が向上する様な動作をするスペシャルソフトウエアなんてものは普通に存在してました。しかもこれは特定の自動車会社だけではなく、ほぼどのメーカーでも(日本のメーカーでさえ)同じ様な事を実施してたわけですね。内容は違えど、この様なことは極めて一般的に行われているのが自動車業界なのでは無いかと考えています。そういう意味でVWは運が悪かったのだと思います。おそらく、他のメーカーも叩けばたくさんの埃が舞うところかと思います。 ことドイツの技術に関してですが、決して低いものではありませんが、素晴らしく高い物でもありません。日本と同等でしょう。ただ日本の開発プロセスでは「セオリーを遵守」の方針ですからね。たとえ新しい技術を発明しても、前例にとらわれたり製造側から苦情が出たりと、世に出にくいしくみになってます。一方ドイツの設計はあまり過去にとらわれませんし、新しい技術を開発したらどんどん世に出そう、、、的な気質ですね。だから魅力ある製品が世にでるのだと思います。 ただ、こう言うといかにもドイツ製品が最高のように聞こえますがそうでもないですね。製造のことまで考えてませんから、製造の難しく品質の悪い物が量産されるという結果に陥ります。また彼らは故障した後のことまではあまり考え無い設計をしますから、修理が困難もしくは修理ができ無い、、、なんてのはまあ日常茶飯事です。 >あまりにも幼稚な解決法が採用されたものだと思います。 ドイツは日本以上に上司の権限は絶大です。上司がYESといえば必ずYESと言わなければならない文化ですから、今回も其の様な指示の元無理やり動いていたのでしょう。東芝とは違うとお思いでしょうが、発生プロセスとしては両者はとても似ていると思います。
お礼
よくテレビの刑事ものに出てくる組織を守るためにというような上司の発言に酷似したことが企業でもあるわけですね。糖尿病の患者が検査の前日絶食して血糖値を下げるというのと同じことですね。
補足
記事によってはソフトが数値の調整をしていて実際には排気ガスの組成は変わっていなかったかの印象を与えるものがありますが、検査が行われているときには実際排気ガスはきれいになっていたのでしょうか。
- mimazoku_2
- ベストアンサー率20% (1905/9111)
多分、原価を上げたくなかったのでしょう。 ニュースでは、2兆円を超える制裁金が課せられるとの事でしたが、総額で4~5兆円は損失が発生するでしょうね。 ひょっとすると、VWは破綻するかも?
お礼
技術者も同意したということでしょうか。ちょっと考えにくいという印象があります。
- dragon-man
- ベストアンサー率19% (2711/13693)
>姑息なことというのは本来のドイツ気質と大きく離反しているのではないかということでした。実力の裏付けで押していくというのがドイツではなかったのでしょうか。 姑息なことではなく、目的のためには何でもやる国と言うことです。ドイツは昔からそういう国です。目的のためにはアウシュビッツだって作る国です。独ソ不可侵条約を結んでおきながら、舌の根も乾かないうちにモスクワに侵攻する国です。とても他国には真似できません。その徹底ぶりは、フランス人のエマニュエル・ドットも驚嘆しています。フランスにはとても真似出来ないと。だからドイツには敵わないと。テスト走行の時だけ排ガスを少なくするのも技術のうちです。その技術を徹底してやる国です。間もなくドイツは世界中から反発を食うでしょう。ヒットラーの時のように。もう少し食いかけています。VW騒動はその手始めでしょう。
お礼
ご意見承りました。専門家ではありませんので、それほど根拠があるものではありませんが、ドイツの優れた技術というのは無視すべきものではないと思います。いわゆるダメな国ではないのでは。ダメな国はほかにいくらでもあるともいます。質問の趣旨は不思議だ、に尽きます。いかがわしい国策を持った国はほかにたくさんありませんか。
- Mokuzo100nenn
- ベストアンサー率18% (2123/11344)
フォルクスワーゲンの一件を持ってドイツの技術や経営能力を評価してはイケません。 ドイツの労働者は年間に5週間も休暇をとり、勤務時間が短いので有名です。 これら、「労働者の幸せ」を確保しながら、自動車産業で勝ち抜いている企業があります。 ダイムラー・ベンツやBMWですね。 これらの企業は低所得層に売り込むことを諦め、世界の高所得層だけを相手にして、「高いけど最高のクルマ」を目指し、実際に成功を収めています。 日本のトヨタやホンダなどが「安くて良いクルマ」を目指しているのとは異なりますね。 そんななかで、VWだけが歴史的に低所得層にも購入できる大衆車を中心に生産・販売してきました。 ダイムラーやBWMとことなり、この分野は日本や韓国などの大衆車メーカーと競合が激しく、コストの制約もキツイので、「年間5週間の休暇をとる労働者」に代表されるドイツの高コストの体質ではなかなか競合に勝てない。 もちろん、彼らはそれを自覚しており、ベントレーやランボルギーニなど富裕層向けの自動車メーカーを買収して、グループ全体として低価格帯からの脱出も実現しつつありましたから、トヨタやホンダなどと同等以上の経営能力を有していると考えて間違えありません。 ただ、今回の不正プログラムの一件を防止できなかったのは、致命的でしたね。 メイド・イン・ジャーマニ、ドイチュ・エアツォイクネスとしての信頼を裏切ってしまった。 今回の一件で、VWグループはトヨタ・グループに世界一の座を明け渡すことになるでしょうし、最悪は、米国市場を失い、中国など新興国で生き残って行くことになるかもしれません。 しかし、ドイツ銀行やSAP、それにエアバスなど、金融やソフトウェアや航空機製造の分野で、ドイツは日本よりも遥かに優れた技術と経営能力を持っていることは忘れてはなりません。
お礼
堅実そのもののような印象を与えていたドイツでこのようなことが起こることはやはり不思議です。もとよりドイツすべてがだめだなどとは全く思っておりません。ほかの企業にとっても貴重な良い教訓になったのでは無いでしょうか。
- dragon-man
- ベストアンサー率19% (2711/13693)
不思議ですね。ドイツのやることは分かりませんね。不思議な国ですね。一つ分かるのはドイツという国が覇権主義の国だと言うことです。それで何度も躓きました。国が強くなると必ず対外侵略を始める。ビスマルクのプロイセン時代からそうです。ヴィルヘルム二世のドイツ帝国時代に第1次世界大戦を引き起こしました。それに負けた後、国力が回復するとヒットラーが出現して第二次世界大戦を引き起こしました。負けた後はしばらく静かにしていましたが、今のメルケルの時代になって軍事力ではなく高い技術力を使って経済侵略を始めました。今ではギリシャを含めたEUはドイツ帝国の支配下にあります。周囲の国から富を収奪しています。中国経済が大きくなると、技術力を使って中国に対する経済侵略を始めました。フォルクスワーゲンはその典型です。VW車はトヨタと並ぶ世界最大の自動車会社ですが、かってはヒトラーが作らせた戦略企業です。安くて頑丈なビートルを世界中に売りまくりました。現在VW車の国内販売は17%に過ぎず、ほとんどは輸出です。特に対中国が大きい。以前から中国国内に工場を作り、安いVWを作って売りさばいていました。中国向けは品質より低価格です。今回問題になったディーゼル車も品質より価格を狙ったのです。ドイツの技術力と輸出力は世界一ですが、それを経済侵略に使っているのです。それで領土ではなく富の収奪を図っているのです。それが裏目に出たのです。今回のことはドイツの三度目のつまずきになる可能性が高いです。エマニュエル・ドットも同じことを指摘しています。 「ドイツ帝国」が世界を破滅させる エマニュエル・トッド http://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784166610242
お礼
ご見解をお話しいただきありがとうございました。素朴な疑問として、そういう姑息なことというのは本来のドイツ気質と大きく離反しているのではないかということでした。実力の裏付けで押していくというのがドイツではなかったのでしょうか。
- mpascal
- ベストアンサー率21% (1136/5195)
お礼
情報をありがとうございした。
お礼
私のように何も知らない人間にはわからない、いろいろな要因がからんでいる複雑なことなのですね。しかし、結局、犯罪の裏にお金ありの一例なのでしょうか。