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商品識別コード「GTIN」の導入で効率化されたこと
GTINについて現在研究中なのですが、教えてください。 私の理解としては、 ・JANは単品の積上げで、元梱包を出荷する時は、入り数の積上げ方式で計算していたが、GTINではそれぞれの取引単位ごとにコードを設定する。逆に単品・ケースで同一コードは符番できない。 ・GTINは、単品・ケースの区別のほか、業界によっては単品を分割して販売する単位にも対応している。 と理解しています。(間違っていたらご指摘ください。) これの導入によって、日本の流通全体や、食品業界やアパレル・医療業界など、それぞれの業界でどのような効率化が成されたのでしょうか。 よろしくお願い致します。
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GTINは、JANコードも含んだ統一管理コードです。 JANと違うものだという考え方は誤解です。(もちろんJANは日本だけで、ヨーロッパではEANです) GTINは14桁ですが、JANコードは13桁で、このことをGTIN-13という呼び方で扱います。 JANには8桁のものもありますがこちらはGTIN-8と呼びます。 UPCはGTIN-12となります。 これらのものは、個別商品のコードという認識です。 GTINの概念はこういう発想です。 たとえば1本のビールにJANコードがふられているとします。 1ダース入った段ボールには何を貼るかというとき、最終桁のチェックディジットを除いた末尾の番号をカウントした新JANを設定して貼ります。 そうすると、1個のビールにあるバーコードと箱に貼ったバーコードの区別がつかないことになり、いきなりバーコードリーダーに読ませると箱なのか缶なのかわからないことになります。 12個買ったのか1個買ったのかわからない。 POSで売った場合、箱のコードでやれば12本一括で売れたことになり、缶でやれば1本ずつ売ったことになります。さて在庫はいくつ残っているでしょうか、というのを即言えますか。 ここで、ITFシンボルとして箱に使ったJANコードの頭に"0"を付けた14桁コードを貼ることで、明確に集合包装の単位で扱っていることにするのです。 これを「取引単位で扱う」というわけです。 実態は「個別のビールのまとめた単位」を一つと数えるやりかたです。 GTINというのはそういうことです。 ですから、JANコードを廃止してGTINが導入されるということはなく、GTINで流通が変わるということもありません。 取引単位、という概念が付け加えられただけです。 革命的なことが起きるわけではありません。在庫管理に連動します。 在庫管理のときに、ビールが1200本あるとみなすのか箱が100箱あると考えるのか。 倉庫では箱で買ったでしょう。だから100箱あったはずです。 でも、売るときには箱をひらいて1本単位で売るかもしれません。 車で来て箱で買う人もいるかもしれない。 別のものをかうのではなく、同じものなのです。 POSで販売を続けていくと、GTINの取引単位の概念を導入していれば間違いなく1本単位で減らすことができ、同時に箱も減っていくやりかたが可能なのです。 これが矛盾なくつながる、という体形なのです。 JANの8桁も13桁もUPCの12桁も含んだ管理方式であり、取引単位で柔軟に対応できるようになったということです。
お礼
ご回答ありがとうございます。 なるほど。ケースで売れたものか、単品なのかが分かることで、在庫管理が行いやすくなるということですね。 逆に言えば、それだけということですか。。。 流通システム開発センターのHPで情報を確認していると、何かもっと利便性が上がるのではと思っていたのですが、そうではないのですね。