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実戦刀の重ねの厚さ
実戦刀で有名な同田貫の重ねの厚さは0.8cmらしいですが童子切安綱の重ねの厚さ0.6cmは、実戦で武器として使える厚さなのですか?
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実戦に適した太刀としては、切れ味のほかに切った時や 打ち合った時に、折れたり曲がったりしない丈夫さと共に 取り扱いし易さが重要です。 適度の長さ、重さ、身巾(青龍刀のような過度の身巾は不可)や 重ねの厚さなどがあります。 これ等の中には、丈夫さと相反する条件もあります。 軽く丈夫なものが求められ、妥協の産物になります。 重ねの厚さについては、一般的の太刀で、手元の重ねで7mm位、 剣先の重ねで5mm位といわれています。 鉈のように丈夫な同田貫が元重ねが8mm位ですが、10mm位の ものが刀剣会場に、出品されたことがあるそうです。 現存する童子切安綱は細身で元重ねが6mmだそうですが、切刃造りから より新しい鎬造りに代わった時期のものであり、技術の進歩もあり 問題ない厚さと思います。 それにこの測定値が近年のものとすると、それまでに何度も砥ぎ直し で多少薄くなった可能性も考えられます。 相反する要求に応得るため。樋入れが考案されました。 鉄が削られ軽量になり、曲がりにくくなりました。 ただやや折れやすくなり、実戦的にはどうか。 軽く見栄えが良いので江戸の太平期の腰抜け武士には受けた ようです。 小説など樋を伝わって血が滴るなどありますが事実は不明。、
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回答ありがとうございます。長い間放置したから胡麻錆ができて本阿弥家に砥に出したところ狐火が出た、なんて噂もありますから、別の機会に何度か砥ぎ直して薄くなってる可能性も十分ありえますね!とても参考になりました、またお願いします。