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日銀の預金準備制度
日銀が民間銀行にお金を貸すことで市中にお金が回る訳ですが.... 日銀も準備金をプールしているのでしょうか?
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- fujic-1990
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なんのための「準備金」についてお尋ねでしょうか? ふつう、銀行など金融機関の「準備金」というと、「預金準備金(支払準備金)」のことで、「預金客が『預金を引き出したい』と言ったときのタメにプールしておく資金」のことです。 それと同じものを日銀もプールしているか、というお尋ねと受け取っていいでしょうか? 日銀の大金庫の中には、古くなった札の交換などのためにたっぷり紙幣は用意されているようですが、それは預金払い戻し用の準備金として用意してあるものではありません。 金融機関は、預かったお金を全部他に貸してしまって金庫が空になっていても、預金者が『預金を引き出したい』と言ったら、引き出しを拒否できないことになっていますので、そのときのためにあらかじめ、預金残高に応じた「一定割合」を日銀に預け入れることになっています。 (日銀に預け入れた残りを、投資や企業等への貸付に使う)。 この「一定割合」のことを、「支払準備率」とか「預金準備率」と言って、この割合を決めるのは日銀です。この割合を変化させることを「支払準備率操作」などと呼びます。 預金者は、いつでも『預金を引き出したい』と言えます。定期預金でも解約できます。 しかし金融機関は、日銀が決めた割合を無視して『預金(支払準備金)を引き出したい』とは言えませんので、日銀は、金融機関が『預金(支払準備金)を引き出したい』と言った時のための資金を用意しておく必要がないのです。 市中の銀行は、手元資金が足りなくなりそうな場合は、原則として同じ銀行などから借りることになっています。日銀に「支払準備金を解約する。引き出したい」とは言いません。 日銀も一時的に資金を提供することはありますが、あくまでも貸すのであって、預金(支払準備金)を払い戻すのではないです。だから利息(公定歩合で)を取ります(払い戻すのだったら利息は取れない)。 したがって日銀は、質問者さんがお書きの「準備金」、つまり預金返済用の準備金は用意してありません。 質問者さんのお尋ねが、日銀が銀行に利息を取って貸し付けるために、あらかじめ準備している資金はあるか、という意味なら、それは当然ありますよね、って話になります。 貸し付けることが決まってから印刷局(旧称)にお札の印刷を発注したのでは間に合いませんから。